28Jul
[最終更新日]2023/04/26
こんにちは、伊庭和高です。
ひそかに好評いただいている
「お客様の声」シリーズ。
今回は東京都に在住の黒田さん(仮名)を取り上げたいと思います。
何度も繰り返される問題
黒田さんが私のもとを訪れた背景には、
会社でため込んでいたモヤモヤがありました。
上司に対して言いたいことが言えず、
意見を求められてもその場で答えが出ず、
何となく気まずい空気が流れてしまう。
同僚に対しても気を使ってしまい、
本当は早く帰りたいと思っていても、
断ることができずに飲み会へ行ってしまうこともありました。
「私なんて…」と自分を否定することもあれば、
「大丈夫、きっと何とかなる!」とポジティブに捉えることもありました。
ですがどちらの気持ちを抱いても、
現実が好転することはなく、
何度も同じ悩みが繰り返されていました。
そして私と話す中で、
実は黒田さんが抱えている悩みは、
仕事だけでなく様々な場面で起こっていることも発覚しました。
高校時代に友達の誘いを断れなかったり、
恋愛でも彼氏の好みに合わせようとして窮屈さを感じたり、
そして親の目を気にして言いたいことが言えなかったり、
悩みの根本はすべて同じで、
何度も形を変えて繰り返されていたのです。
変わるのが怖い
「悩みが何度も形を変えて繰り返されている」
私と話す中でこのことに気づいた黒田さんですが、
今の自分から変わることに対して、怖さを抱いていました。
「自分の意見を伝えたら、周りからどう思われるのか…」
「本当に自分にできるのだろうか…」
「どんな未来が待っているのだろうか…」
私と一緒に声に出しながら、
怖さの正体を整理していきました。
そして声に出した上で、
「どうしたいですか?」と改めて確認しました。
=====
今のままの毎日が続けば、
当たり前だけれども今と同じ未来が待っている。
自信をいつでも生み出せる様に変われば、
今と違ってもっと自分らしく楽しく毎日を過ごせる。
ただ今の自分から変化していることもあり、
どんな未来が訪れるのかイメージしきれないかもしれない。
それでも、今の毎日よりは間違いなく良い未来が待っていることは確か。
確かに怖い気持ちはあるけれど、
結局、黒田さんはどうしたいですか?
=====
30分程、一緒に向き合った末に、
「怖いけど、前に進みたい」と黒田さんは決意を決めました。
決めた瞬間に変化が起こり始めた
それから私は黒田さんに対して、
日常で意識して実践するための宿題をお伝えしました。
黒田さんも私が伝えた宿題を実践し、
毎日の様にメールで報告をして下さりました。
もちろん最初は上手くいかないこともありましたが、
3週間ほど続ける内に、少しずつ変化が生まれ始めました。
・行きたくない飲み会を断れました
・着たい服を着て仕事へ行けました
・わからない時は「わかりません」と上司に言えました
仕事はもちろん、プライベートでも、
気持ちが楽になったと黒田さんは話しています。
これまでなら周りから否定されるのを恐れ、
言いたいことを言えなかったりしましたが、
今では言いたい時に言いたいことを言え、
聞きたい時はその人の話を聞ける様になり始めました。
黒田さんが何度も口にしていたのが、
「決めた瞬間に変化が起こり始めた」ということ。
私と会うまでの黒田さんは、
「変わりたい」という気持ちこそあれども、
怖さが勝ってしまい行動できていなかった。
でも、怖さと向き合い「変わる」と決めた瞬間に、
これまで考えられなかった変化が起こり始めたというのです。
ぬいぐるみ心理学を素直に実践いただければ、
黒田さん始め誰でも変化は生まれます。
もちろん怖さや不安を感じることもありますが、
1つずつ声に出しながら、
「自分はどうしたいのか?」と問いかけていくことが大切です。
過去は一切関係ありません。
決めた瞬間に、変化は起こり始めます。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。