2Dec
[最終更新日]2022/06/15
こんにちは、伊庭和高です。
私は月に1度、髪を切りに仙台へ行ってますが、
これまでぬいぐるみ心理学を続けていて、
宮城のお客様とお話したこともあります。
今日は宮城在住の島谷さん(仮名)のエピソードを紹介したいと思います。
島谷さんは会社に務めながら、
1児のお母さんとして家事もこなす毎日。
宮城からは仕事を休んで平日に来て下さったのですが、
仕事でも家庭でも、どこか受け身な自分に悩みを抱えていました。
=====ここから=====
仕事ではどこか周りの反応を気にして、
思ったことをそのまま伝えられない毎日。
そして自分の本音を伝えるのをためらうから、
基本的には「待ちの姿勢」になってしまう。
確かに仕事は楽しいし、
決して同僚に恵まれていないわけではないと思う。
でも思ったことを伝えようとすると、
上手く言葉にできないけれど心にブロックができてしまう様な感覚がある。
家庭でも子育ての方針を巡って
意見を伝えたい時があっても、
旦那が口調を強めて話し始めたら、
自分が悪くないのに謝って引いてしまう。
衝突するのが怖い自分もいるけれど、
意見を伝えられないのはもっとつらい。
仕事でも家庭でも本音を抑えてしまうから、
どこか当たり障りない言葉を使ってしまう。
次第に自分が何を感じているのかもわからなくなり、
「このままじゃ嫌だ!」
「今の自分から変わりたい!」
と思い、伊庭さんのオンライン個別相談を受けに来ました。
=====ここまで=====
島谷さんには私へのメールを通して、
実践状況を伝えてもらうことにしました。
いくつかテーマを決めて、
「この内容を伝えて下さい」とお伝えし、
最初は数行ずつのメールでしたが、
次第に慣れて来て思ったことを素直に伝えて下さる様になりました。
私は島谷さんにとって、利害関係が一切ない存在。
職場にも家庭にも、私はいませんからね。
だからこそ、まずは私を通して気持ちを伝える練習をしてくださいとお伝えしました。
また、職場や家庭に意識を向け過ぎるあまり、
行動ができなくなってしまっては変化が生まれません。
そこで私は島谷さんに、
「まずは日常生活から意識して行動していきましょう」とお伝えしました。
・何を食べたいのか
・休日は何をして過ごしたいのか
・何時に寝たいのか
自分1人でも完結できる事柄から、
まずは自分がどうしたいのかを問いかけ実践していただきました。
日常生活で自分の気持ちに耳を傾けていなければ、
職場や家庭でも耳を傾けることはできません。
一歩ずつ、島谷さんに最適なステップをお伝えし、
実践を続けていきました。
こうして実践すること3ヶ月。
島谷さんの毎日に変化が訪れました。
「食べたい物に気づける様になった」
「家でゆっくりしたい時にできる様になった」
「早く寝たい時は寝れる様になった」
まずは自分の日常生活から、
少しずつ変化が生まれて来ました。
そしてその変化は、仕事や家庭でも現れ始めました。
=====ここから=====
仕事で意見を伝えたい時は、
「私はこう思うのですが…」と自分の気持ちを伝えられる様になりました。
そして意見を伝える中で気づいたのは、
相手からしたら、何を伝えたいのかわからない状態が一番ストレスを感じていたのかなと。
相手の反応を気にして遠回しな言い方をしたり、
自信なさげに声を小さくしていれば、
「この人は何を言いたいのか?」とイライラしてしまうでしょう。
でも自分の意見を素直に伝えれば、
自分が何を感じているのかに気づいてもらえます。
自分の意見が通るかどうかは別として、
自分の考えを伝えられたことでスッキリしますし、
相手も自分の意見を知ることができますよね。
相手の反応を気にしていた頃の私は、
「結局何が言いたいの?」と上司から言われることも多かったです。
でもこうして気持ちを伝え始めてからは、
「結局何が言いたいの?」と聞かれる回数が激減しました。
また家庭でも旦那が口調を強めた時にも、
「私はこう思っている」と意見を言える様になりました。
旦那としては、私が本当は何を考えているのかがわからず、
かといって怒りをぶつけたくはなかったらしく、
すぐに謝罪してしまう私に対して「どうしたらいいのか」と思っていたとのこと。
でも私が気持ちを伝えたことで、
「本心が知れて嬉しかった」と伝えてくれました。
仕事でも家庭でも、
心のブロックが外れて自信につながっています。
=====ここまで=====
まずは日常生活から、
意識して行動することで自分の気持ちに気づいていく。
そして仕事でも家庭でも、
まずは自分の気持ちを伝えることが、
結果として相手との居心地良い関係性を築くことにつながる。
待ちの姿勢で居続ける自分から卒業し、
自信を生み出せる様になった島谷さん。
島谷さんが変わったことで、
仕事でも家庭でも変化が生まれました。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で4000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では850以上の記事があり、月に11万以上のアクセスがある。
受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年4月、ついに1冊目の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版(増刷)。Amazonおよび全国書店にて販売中。