menu

昔は良かった症候群の3つの心理背景とは?克服法も解説!

[最終更新日]2025/08/13

こんにちは、伊庭和高です。

 

「あの頃は良かったな」

「昔は楽しかったな」

 

こうした気持ちは、誰しも一度は抱いたことがあるでしょう。

 

昔は良かった症候群とも呼ばれており、

過去の出来事を実際よりも美化して捉え、

現在の状況を過小評価してしまう心理状態のことです。

 

過去の出来事を美化しているのが特徴で、

過去と比較して現状に物足りなさを感じている状態なのです。

 

思い出補正や過去美化バイアスとも呼ばれますが、

過去を美化し続けても良いことはありません。

 

「昔は良かった」と思い続けたところで、

今が幸せにはならないです。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

昔は良かった症候群の原因と解決策をお伝えします。

 

昔は良かった症候群の心理

 

昔は良かったと思う人ほど、

現状に何かしらの不満を抱いています。

 

仕事やプライベートで上手くいかなかったり、

望んだ状況ではないのです。

 

だからこそ過去を振り返り、

「あの頃は良かった」と思っているのです。

 

もし今が幸せならば、昔は良かったと思い出す必要はありません。

 

周りと自分を比べている

「あの人と比べて自分は…」

「同僚に比べて自分は…」

 

このように周りと自分を比べる人は、

昔は良かったと思いやすいです。

 

周りと自分を比べるほど、

ネガティブな気持ちになります。

 

劣等感を抱いたりダメな点に意識が向きやすくなるのです。

 

そして現状に不満が生まれ、

過去を思い出してしまうのです。

 

失敗を恐れて挑戦していない

「間違えたらどうしよう…」

「リスクがあって怖いな…」

 

このように失敗を恐れる人ほど、

何かに挑戦しようとしません。

 

仕事でもプライベートでも、

目の前にチャンスがあっても行動しないのです。

 

挑戦しなければ現状は変わらず、

むしろ停滞感が生まれるでしょう。

 

「あの頃は良かった…」と過去を美化しやすいのです。

 

失敗を恐れていれば、

失敗を回避できますが成功もしません。

 

その意味で失敗を恐れ続けるのが、

実は最大の失敗だと言えます。

 

自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

昔は良かった症候群も自信のなさが原因なのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば過去を思い出して美化しません。

 

過去は過去だと割り切ったうえで、

未来を変えるために前向きに行動へ移せるのです。

 

周りと自分を比べてしまったり、

失敗を恐れてしまうのも、

自信のなさが背景にあります。

 

悩みは繰り返される

昔は良かったと思い続けても、

現状が好転することはありません。

 

目の前の課題から現実逃避したり、

一時的に楽しい気持ちになれるだけです。

 

また異動や転職や引っ越し等で環境を変えても、

自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。

 

現状に不満を抱きながら過去を思い出すのが、

場面を変えて繰り返されるのです。

 

悩みは時間が解決してはくれません。

 

自信のなさと向き合いながら、

自分が変わる必要があります。

 

昔は良かった症候群を克服する方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

昔は良かった症候群を克服する方法を解説します。

 

2つの方法を繰り返し実践することで、

現状を今から好転できます。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

昔は良かったと思う時ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど自信もなくなります。

 

周りと自分を比べたり、

失敗を恐れてしまうのも、

頭の中で考えているのです。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

昔は良かったと思う時ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に周りのことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

周りのことを先に考えている状態です。

 

周りにどう思われるか気にしたり、

周りと比べて一喜一憂してしまいます。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっているのです。

 

また「どうしたい?」ではなく、

「どうすればいい?」と考えがちな人も、

自信がない傾向があります。

 

「私はどうすればいいの?」という様に、

答えを周りに求め続けているので、

いつまでも自分で結論を出して行動できないのです。

 

その結果、現状への不満に意識が向き、

過去を思い出してしまうのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

昔は良かった症候群を抜け出すために不可欠です。

仕事でもプライベートでも、

昔を思い出し続けても幸せになれません。

 

過去にばかり意識を向け、

未来を変えるための行動がとれないのです。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

現状は今すぐに変えていきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。