27Oct
[最終更新日]2025/10/27

こんにちは、伊庭和高です。
今回は過緊張を取り上げます。
「人前で話すと手が震える」
「仕事の合間も心臓がドキドキしている」
「恋人とゆっくり過ごしたいのに、緊張感が抜けない」
こんな“過緊張”に悩んでいませんか。
過緊張とはただ場面に対して緊張しているだけではなく、
緊張のスイッチが入りやすく切れにくい状態を指します。
この状態を放置すると心身ともに疲れてしまいますし、
仕事や私生活にも悪影響が出てしまいます。
「色々試してみたけど過緊張が改善しない」
こうした声もあります。
ですが過緊張とは性格ではなく、
誰でも今から改善できるものです。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
過緊張が治らない人の心理背景と原因、
そして克服法を解説します。
目次
過緊張が治らない人の心理背景
過緊張に悩まされている人には、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
周りの評価や反応を気にしている

「変な風に思われたらどうしよう…」
「評価が下がってしまわないか…」
「否定されない様にしなきゃ…」
この様に周りの反応や評価を気にするほど、
緊張した状態が続いてしまいます。
どれだけ周りのことを気にしても、
周りが何を考えているかはわかりません。
正解がわからない問題を解いている様なもので、
不安や恐怖心に襲われ過緊張になってしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
完璧主義

「もっとちゃんとやらなきゃ…」
「まだ十分ではない…」
この様に完璧主義な人は過緊張になりやすいです。
完璧さを求めるあまり追い込みすぎて、
常に緊張した状態が続いてしまいます。
完璧主義になればなるほど、
できていない点や足りない点へ意識が向くので苦しいです。
完璧さを求めるのは否定しませんが、
完璧主義まで行くのはやりすぎです。
食べすぎや飲みすぎと同様に、
何事もやりすぎると反動が返ってきます。
過去の失敗経験を引きずっている

「大勢の前で恥をかいた」
「急な指摘を受けて動揺した」
「子どもの頃から親に緊張を強いられた」
こうした体験は無意識のうちに「緊張モード」をセットします。
しかも緊張モードが習慣となり、
「この場面=緊張する」という反応が自動化されてしまうことがあります。
過去の失敗経験やトラウマを引きずり、
過緊張になってしまうこともあるのです。
自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
過緊張が治らず悩んでいるのも、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば緊張せずに行動できます。
たとえ緊張してもすぐに対処し、
冷静さを取り戻して対応できるのです。
一方で自分に自信がないから、
緊張が止まらなくなってしまいます。
周りの反応や評価を気にしたり、
完璧主義に走ってしまったり、
過去の失敗経験を引きずり続けるのも、
自信のなさが根底にあります。
過緊張の末路とは?

過緊張のままでは幸せな未来は待っていません。
心身ともに疲れてしまったり、
過緊張になる自分が嫌になるかもしれません。
大事な場面で上手くいかなかったり、
信頼関係を崩してしまう場面もあるでしょう。
また転職や異動や引越しなどで環境を変えても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
過緊張に悩まされてしまう状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ただし冷静に考えてみると、
過緊張な人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
成長する中で好転的に身についたものだから、
誰でも今から現状を好転することができます。
過緊張の克服法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を改善する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
過緊張に悩む状況を抜け出せます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
過緊張に悩んでいる時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
周りの評価や反応が気になったり、
完璧にしなきゃと思いすぎてしまいます。
過去の失敗経験を思い出してしまうのも、
決まって頭の中で考えている時です。
つまり頭の中で考えるほど、
緊張が激しくなってしまいます。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
自分の気持ちを声に出すうちに、
緊張も落ち着いてきます。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
過緊張に悩んでいる時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になります。
まさに他人軸になってしまい、
過緊張が続いてしまいます。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことへ意識を向けると、
周りの反応や評価を気にしなくなりますし、
自分軸を持って行動できる様になります。
緊張しても気持ちを落ち着けながら、
目の前の行動を起こすことができます。

仕事でもプライベートでも、
過緊張なままでは良いことはありません。
緊張しすぎて苦しくなったり、
過緊張な自分が情けなく感じるかもしれません。
過緊張が治らない根本的な原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、
さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
