2Feb
[最終更新日]2023/05/19
こんにちは、伊庭和高です。
長女の方からの相談は、
私の元に多く寄せられます。
長女特有の悩みに直面し、
大人になっても苦しんでいる人はいるのです。
私も長男でしたので、
気持ちはよくわかります。
「どうして長女で生まれたのか…」
「長女は損ばかりしている…」
こうした悩みもよく寄せられます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
長女特有の悩みの背景と解決策をお伝えします。
目次
長女特有の悩みが生まれる原因
「なぜ長女は損ばかりしていると思うのか?」
そもそもの原因をたどれば、
親との関係にたどりつきます。
私たちは誰もが生まれた時は、
自信を持って生きていました。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しい物は欲しいと主張できていました。
ですが親との関係の中で、
少しずつ生きづらさを感じる様になります。
ちゃんと育てなきゃ
そして親は長女だからこそ、
必要以上に頑張りすぎてしまいます。
「長女だからちゃんと育てなきゃ」
子育てをした経験がないので、
必要以上にダメ出しをしたり、
逆に過保護になってしまうことがあるのです。
また世間体や祖父母の目を気にして、
長女には当たりが強くなることもあります。
一方で2人目以降になると肩の力が抜け、
リラックスして子育てをすることも多いです。
「どうして自分だけ…」という様に、
長女は理不尽な思いを抱きやすいのです。
親の顔色を伺ってしまう
そして長女特有の悩みは、
長女自身が引き起こすこともあります。
長女によく見られる傾向として、
親の顔色を伺ってしまうことがあります。
「怒られたらどうしよう…」
「ちゃんとしなきゃ…」
「良い子でいないと…」
こうした気持ちが生まれやすいのです。
自分の気持ちよりも先に、
親の反応を気にしてしまうのです。
そして自分の気持ちを抑え込み、
常に気を張った様な状態で過ごします。
一方で2人目以降は親の顔色を伺わず、
のびのび過ごしていることも多いです。
この点でも、自分ばかり損をしていると思いやすいのです。
大人になっても悩みは繰り返される
ここで大事なポイントが、
親との関係がすべての人間関係のスタートだということ。
大人になり独立をし、
親から離れて住んでいたとしても、
長女特有の悩みを抱き続けてしまうのです。
親の顔色を伺ってしまったのが、
周りの顔色を伺うことにつながります。
友達、恋人、同僚など、
関わる人にどう思われるかを気にしてしまうのです。
環境や付き合う相手を変えても、
悩みは繰り返されます。
悩みの根本原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
「自分ばかり損をしている…」という様に、
長女特有の悩みを抱くのも、
自分の自信のなさが原因です。
確かに親にも原因はありますが、
大人になっても引きずっているならば、
それは自分の自信のなさが影響しています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば周りの顔色を伺わず、
自分の気持ちに素直に行動できるのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
そして先ほどもお伝えした通り、
生まれた時は誰もが自分らしく振る舞えていました。
長女特有の悩みについても、
生まれ持った性格ではなく、
後天的に身についたものです。
だからこそ自信のなさと向き合えば、
誰もが現状を変えることができます。
長女特有の悩みを手放す方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
長女特有の悩みを手放す方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
今から現状を変えることができます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
長女特有の悩みを抱く人ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大すると言われています。
頭の中で考えるほど、
周りの目を気にしたり、
失敗を恐れる様にもなります。
不安や焦りも生まれ、
ネガティブな気持ちが強まるのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
これが現状を変えるポイントです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することは、
自分の気持ちを受け止める上で効果的です。
自分を主語にして問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
長女特有の悩みを抱く時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
相手の反応を気にしてしまいます。
それこそ親の顔色を伺い、
自分の気持ちを抑え込んでしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
長女特有の悩みを手放す上で不可欠です。
長女特有の悩みを克服したお客様のエピソード
次に長女特有の悩みを克服した
お客様の体験談を紹介します。
群馬県在住の大本さん(女性・仮名)は、
長女であることが悩みの背景にありました。
===ここから===
幼い頃から妹の存在を気にして、
自分を演じて生きていたと思います。
「お姉ちゃんなんだから」と言われ、
やりたいことを我慢させられることもありました。
勉強など私には厳しいのに、
妹は甘やかされている様に感じ、
「どうして私だけ…」と思っていました。
でも親の前で本音を伝えれば、
ネガティブな言葉が返ってくるので、
無意識に良い子を演じていたと思います。
大人になって親元を離れたのに、
今までの悩みが繰り返されていました。
仕事でも上司の顔色を伺い、
当たり障りない関わりしかできず。
後輩の方が可愛がられている様に見え、
「どうして私ばかり…」と思ってしまいます。
恋愛は好きでもない人に好意を持たれ、
押し切られて付き合うこともありました。
一緒にいても楽しくないですし、
どこか気を使ってばかりでした。
伊庭さんの話を聞き、
自信のなさが原因だと気づけたので、
今から変わりたいと強く思いました。
===ここまで===
大本さんに起きた変化
私は大本さんの話を受けて、
先ほど紹介した3つの方法をお伝えしました。
その上で大本さんの現状を踏まえ、
個別メニューを作成しました。
実践を始めて1ヶ月で、
大本さんに変化が生まれました。
===ここから==-
自分の気持ちを声に出すことは、
今までやって来ませんでした。
むしろ頭で考えることが増え、
自分でも気持ちがわからなくなっていました。
特に過去の記憶については、
心の中にしまい込んでいました。
「本当はどうしたかったのか?」
伊庭さんと一緒に問いかけた時は、
過去の気持ちがあふれ出て来ました。
1つずつ声に出して受け止め、
気持ちがスッキリしたから、
これからどうしたいかに意識が向いたのだと思います。
仕事でも恋愛でも、
良い子を演じるのではなく、
私がどうしたいかを問いかけました。
・良い子とは「都合が良い子」です
伊庭さんの言葉にハッとしましたし、
自分の気持ちを大切にするためにも、
周りを気にした時に軌道修正しました。
自分の意見が言えたり、
堂々と振る舞えることも増えました。
おかげで仕事の人間関係も良好になり、
恋愛でも好きな人と付き合えました。
幼い頃からの悩みに向き合えたことで、
確実に変化を実感できています。
===ここまで===
「長女はつらい…」
「長女ばかり損をしている…」
この様に思い続けても、
幸せな未来は待っていません。
仕事でもプライベートでも、
同じ悩みを繰り返してしまうのです。
長女特有の悩みを抱き続ける原因は自信のなさ。
自信のなさに向き合い、
2つの方法を実践することで、
今から現状を変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。