2Mar
[最終更新日]2022/06/15
こんにちは、伊庭和高です。
さて、今回はぬいぐるみ心理学の実践にも深くつながって来る、
単純接触効果(ザイアンスの法則)について取り上げます。
単純接触効果(ザイアンスの法則)とは?
さて、突然ですがあなたは、
「単純接触効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
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ものすごく簡単に説明すると、
「人は何度も目にする物・会う人に対し、
次第に好意を抱く様になっていく」
というものです。
例えそれが興味のないものであったとしても、
何度も見る・関わることによって、
次第に良い感情を抱く様になっていくのです。
例えば企業が何度もCMを打つのは、
商品を買って欲しいという狙いもありますが、
「良い印象を持って欲しい」という狙いもあります。
その時に商品を買わなくても、
良い印象さえ持ってもらえれば、
その人のタイミングで商品購入につながったり、
良いウワサを周囲に流してくれる可能性があるためです。
また人間関係でも関わる頻度の少ない人よりは、
多い人の方が好意を抱きやすいのです。
1週間に1度しか会話しない相手よりも、
毎日1度は会話する相手の方が、
その人のことをよく知れ安心感も抱けますからね。
長い目で見ると、単純接触効果のおかげで、
ある人は意中の相手と付き合えたり、
ある人は仕事で評価されたり、
ある人は心許せる仲間ができたりするわけです。
職場の人間関係を良くしたり、
営業マンが契約を取る戦略として使ったり、
恋愛に応用したりと、
様々な場面で活用されています。
そして今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
単純接触効果の「正しい」活かし方をお伝えします。
「何度も関われば、相手に好意を抱いてもらえる!」
確かにこれは事実なのですが、
一歩間違えると悲惨なことになりかねません。
単純接触効果を活かす上で、絶対やってはいけないこと。
それは「自分を抑えて関わること」です。
・周りの反応を気にして、良い顔をしてしまう
・大事な場面では周りに合わせてしまう
・自分の意見を心の中で抑えてしまう
過去の私がまさにそうだったのですが、
もしこの様な状態で周りと関われば、
周りはこの様な自分に対して「好意」を抱きます。
つまり、どれだけ接触回数が多くても、
自分を抑えている以上、どうしても苦しくなってしまうのです。
自分がどうしたいのか、
今何を感じているのかを素直に表現する。
周りの目や評価を気にしたり、
頑張りすぎたりするのではなく、
そのままの自分で関わる。
自信のある自分で関わるからこそ、
周りもそんな自分に対して好意を抱きます。
もちろん合わないと感じた人は離れていきますが、
それ以上に、素の自分に心から共感してくれる人との関係性が深まります。
一方で自分を抑えたり演じていると、
周りはそんな自分に接触する回数が多くなります。
その結果、そんな自分に好意を抱く様になります。
どちらが良いか?
・・・答えは、明白ですよね?
大事なことはただ接触するのではなく、
どんな自分で接触するかです。
職場でも、恋愛でも、すべての場面に共通して言えることです。
ぜひ、意識してみてください。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。