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ぬいぐるみ心理学


斜に構える人の心理と特徴【リアクション型の人生へ一直線】

[記事公開日]2020/06/01

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

本日は「斜に構えること」を取り上げます。

 

なぜ斜に構えてしまうのか?

斜に構え続ける原因は何なのか?

斜に構えるのをやめる方法は何か?

 

ぬいぐるみ心理学の視点から、

これらの内容を解説します。

 

また斜に構える人との関わり方で悩んでいる人に向けても、

具体的な関わり方(対処法)も公開しています。

 

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「斜に構える」の心理学的な意味

「斜に構える」という言葉を、

あなたも1度は聞いたことがあるかもしれません。

 

「斜」という感じは「斜め(ななめ)」とも読むので、

「斜めに構える」という表現を使う人もいます。

・ものごとを真っすぐ見ない

・相手と向き合わず皮肉的な態度を示す

 

斜に構えるとは、こうした意味で使われます。

 

例えば学校の勉強に対して、

 

「そんなのやっても意味ないよね〜」

「こんなのやっても無駄だから」

「先生の言うことだけが正しいわけじゃないよね」

 

こうした態度を取っていると、斜に構えた状態と言えます。

あるいは仕事に対して、

 

「しょせん仕事なんてこんなもんだよね〜」

「まぁ上司の話だし聞いといてやるか」

「真剣にやるなんてバカバカしいよね」

 

こうした態度を取っていると、斜に構えた状態と言えます。

「斜に構えている言動はこれだ!」

 

この様な明確な定義は存在しないのですが、

物事や相手の言動に対して正面から受け止めようとせずにかわそうとしてしまうのが、

斜に構えている人に見られる傾向とも言えます。

 

斜に構える人の特徴

斜に構える人には、一体どの様な特徴があるのか?

 

もちろん人によって違いがありますが、

ある程度共通して見られる特徴があります。

 

どれか1つに当てはまっていることもあれば、

複数当てはまっていることもありますので、

まずは特徴を列挙したいと思います。

 

物事を疑ってかかる

「本当に大丈夫なの?」

「それって正しいの?」

 

仕事でもプライベートでも、

あらゆる物事を疑ってかかります。

 

正面から受け止めるのではなく、

斜めから見ることになるわけです。

もちろん疑って見ることも大切ですが、

何でもかんでも疑っているのも疲れてしまいます。

 

何を信じれば良いのかわからなくなり、

決断を先送りにしてしまう可能性もあるのです。

 

保守的になる

現状からの変化を怖がってしまい、

良くも悪くも現状維持をしようとすると、

斜に構える機会も増えて来ます。

 

ここで注目してもらいたいのが、

「良くも悪くも」という表現です。

 

保守的な姿勢は決して悪くありませんが、

保守的な姿勢ばかり取っているのは問題です。

 

何事も行き過ぎると反動がやって来ますが、

斜に構え続けていると保守的な姿勢が癖になり、

現状を変えられず人生が停滞してしまう怖れもあるのです。

 

意見がコロコロ変わる

斜に構える人に時おり見られる傾向が、

意見に一貫性がないこと。

 

ある時はAよりもBが良いと主張し、

次の日にはBよりもAが言いと主張します。

 

あくまで斜に構える姿勢を続けているので、

信念を持って意見を言っているとは限りません。

 

天邪鬼(あまのじゃく)という言葉がありますが、

斜に構える人も天邪鬼な一面を持っていることがあるのです。

 

表面上は従順(裏で不満を抱える)

表向きは従順な姿勢を見せながら、

裏で斜に構えた姿勢を見せる人もいます。

 

上司や友達、夫婦や親など、

相手の言うことに素直に従っている様に見えて、

裏で不満や陰口を言うこともあり、

「隠れ」斜に構えた状態とも言えます。

 

斜に構え続けるとどうなるのか?

ここまで斜に構える人の特徴を紹介しましたが、

斜に構えたまま生活するとどうなるのか?

 

まず1つ言えることは、

斜に構え続けると自分の気持ちがわからなくなります。

 

自分で自分の本音に気づく前に、

物事を斜めに見てしまう癖がついてしまうのです。

 

「ありのままの自分」

「自分らしさ」

「自分の本心」

 

こうした言葉がありますが、

斜に構える程に遠ざかってしまうと言えます。

 

周りの反応を気にする

そして斜に構え続けていると、

自分以外の周りの反応を気にする様になります。

 

友達、同僚、恋人、親、

あるいは世間体や一般常識など、

周りの目を気にする程に斜に構える様になります。

 

自分以外の誰かからどう思われるのかを気にすると、

自分の気持ちに蓋をして振る舞う様になります。

 

結果として斜に構える場面も増えますし、

自分の気持ちに素直になれなくなってしまうのです。

 

リアクション型の人生が待っている

先ほどもお伝えした様に、

斜に構えていると物事や相手の言動をかわす様になります。

 

もちろん斜に構える場面もあるでしょうし、

違った視点から物事を見ることで気づけることもあるでしょう。

 

ですが斜に構え続けていると、常に「かわし続けている」ことになります。

 

例えばボクシングにしても、

相手の攻撃をかわしていればダメージは受けません。

 

ですが相手にダメージを与えることもできないので、

試合に勝つこともできないのです。

何より「かわす」とはリアクションのこと。

 

相手が何かして来たことに対して、

「かわす」という反応を取るのです。

 

自分から主体的に行動を起こすのではなく、

相手の言動ありきの受動的な反応とも言えます。

 

まさに、リアクション型の人生が待っているのです。

斜に構え続けるほど、

自分で自分の人生を生きれなくなります。

 

リアクションありきで人生を送ることになるので、

決して最悪な人生にはならないかもしれませんが、

最高だと思える人生にも近づいていかないのです。

 

斜に構え続けていると、

長い目で見れば損をするのです。

 

斜に構え続ける人の言い訳

年齢や性別や職業に関係なく、

斜に構え続けている人から次の様な声を聞くこともあります。

 

「今回は本気を出さなかっただけだから」

「次は本気出すから」

 

学校のテストが上手くいかなかった時に、

「今回は本気出してなかったから」と言い訳するのも、

実は斜に構えているとも言えるのです。

 

「今回は本気を出さなかっただけだから」

「次は本気出すから」

 

斜に構え続ける人は

心の中でこの様に思い続けたり、

実際に周囲に発言したりしています。

確かに本気を出していないと言い聞かせれば、

周りにカッコ悪い所を見られなくても良いです。

 

上手くいかないことがあっても、

本気を出していなかったと言い聞かせれば、

失敗を正面から受け止めなくて済みます。

こんな人生、送り続けたいですか?

斜に構えれば構えるほど、

自分の人生を本気で生きれなくなります。

 

何となく、淡々と、流される様に生きてしまいます。

 

自分の人生を生きているのは、他でもない自分自身。

 

勉強でも仕事でも恋愛でも夫婦関係でも夢実現でも…

本気を出さずに生きていたいと思いますか?

斜に構え続ける人が目の前にいたら、

私は必ず次の様に質問します。

 

「本当はどうしたいですか?」

「どんな人生を送りたいのですか?」

自分がどんな人生を生きたいのか…

 

自分を主語にして問いかけることで、

斜に構え続けることができなくなります。

 

リアクション型ではなく自分で主体的に行動しようとします。

 

斜に構えてしまう原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

斜に構え続けてしまう原因も、

実は自分の自信のなさだと言えるのです。

 

想像してみてください。

自分に自信があれば、物事を斜めから見る必要もありません。

 

自分の気持ちに素直に行動できますし、

リアクション型ではなく主体的に振る舞える様になります。

一方で自分に自信が持てていないからこそ、

周りを気にしたり自分の気持ちに蓋をする様になります。

 

物事を斜めから見る様にもなり、

相手の言動ありきで振る舞う様になってしまうのです。

 

認められるために斜に構え始めた?

心理学者のマズローが提唱した「欲求の5段階説」。

 

私達人間の誰もが無意識に求めてしまう欲求を、

大きく5つの段階で示した有名な理論ですが、

その中に「承認欲求」があります。

 

・認められたい

・尊敬されたい

・そこに所属する価値のある存在でいたい

 

これらが承認欲求であり、

最近よく耳にする言葉ですね。

本人に自覚がないことも多いですが、

斜に構え続けることで承認欲求を満たそうとしていることもあります。

 

斜に構えるということは、

他の人と違った物の見方をするわけです。

 

周りから一瞬注目されることもありますし、

時に評価されることもあります。

 

「周りと違う見方をしている自分はすごい!」と、

自分で自分を満たそうとすることもあります。

ですが承認欲求を満たすためには、

常に斜に構え続ける必要があります。

 

顔を斜めに向け続けていると、

5分もすれば疲れがたまってしまいますよね?

 

これと同じで、斜に構え続けていれば、

気づかぬ内に疲れやストレスを感じてしまいます。

 

承認欲求を満たすのと引き換えに、

疲れやストレスを背負い込むことになるので、

息苦しさを感じ続けることになります。

 

斜に構え続けると「足りない部分」に目が向く

何より斜に構え続けていると、

物事の足りない部分にばかり目が向く様になります。

 

物事のあら探しをする様になったり、

できない部分に意識が向きやすくなります。

 

足りない部分に意識が向けば、

自己肯定感も低くなりますし、

環境に不満を抱きやすくなります。

斜に構え続ける原因は自信のなさですが、

自信のなさと向き合わなければ環境を変えても同じ悩みを繰り返します。

 

私の著書『ストレスフリー人間関係』でも述べていますが、

付き合う相手や環境を変えても悩みはリセットできません。

 

苦手な上司が異動先の部署にも現れたり…

給料や福利厚生の不満が転職先でも発生したり…

自分の意見を言えない状況が引っ越しても続いたり…

 

斜に構え続ける限り、

相手や環境を変えて悩みは何度でも発生するのです。

 

足りない部分に意識を向けて環境を変えても、

再び足りない部分に目が向く様になってしまうのです。

 

斜に構え始めたのはいつから?

とはいえ1つ知って欲しいのが、

私達は生まれた瞬間から斜に構えていたわけではないとうこと。

 

赤ちゃんが「おぎゃー」と泣き始め、

次の瞬間には斜に構えていることはないですよね(笑)

 

斜に構え続ける原因は自信のなさですが、

斜に構える様になった子供時代の経験があるはずです。

心理学には「モデリング」という理論があります。

 

「人の発言や行動をマネしながら、自分の一部にすること」

 

これがモデリングですが、

良くも悪くもモデリングは影響を与えます。

 

素行の良い人のモデリングをすることもあれば、

素行の悪い人のモデリングをする可能性もあるのです。

 

斜に構える様になったのは、

同様に斜に構えていた人のモデリングを無意識にしてしまった可能性もあります。

たとえば自分の親が斜に構えていれば、

そんな親を見て斜に構える様になったでしょう。

 

あるいは親から斜に構えるのが良いことだと教えられれば、

素直に親の言うことを聞いて斜に構え始めます。

 

親が望む様な自分になろうとしたわけです。

 

一方で親は全然斜に構えていないものの、

親のことが嫌いで斜に構える様になることもあります。

 

あるいは学校や組織、友達や恋愛など、

環境や付き合う相手の影響から斜に構える様になることもあります。

 

斜に構える様になった背景は人ぞれぞれですが、

何らかの形でモデリングが作用していることはあるのです。

 

斜に構えるのをやめる方法

ここからは具体的に、

斜に構えるのをやめるための方法を紹介します。

 

「斜に構えるのをやめたい!」

「斜に構えてしまうのを治したい!」

 

こうした相談を受けることも多いのですが、

今すぐに実践できる方法をお伝えします。

 

自分の気持ちを声に出す

まず最初にお伝えするのが、

自分の気持ちを声に出すことです。

 

斜に構えている人のほとんどが、

声に出さず頭の中で考え込んでいます。

 

私達人間が1日に考える言葉のうち、

約9割がネガティブな言葉だと言われています。

 

また頭の中で考えれば考えるほど、

ネガティブ思考になってしまうと言われています。

独り言で構いません。

まずは自分の気持ちを声に出すこと。

 

これを意識するだけでも、

斜に構える状況は改善されます。

 

「どうしたいのか?」と問いかけること

次に実践して欲しい方法が、

「どうしたいのか?」と自分に問いかけることです。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

「私はどうしたいのか?」となるわけです。

 

先ほどもお伝えした様に、

斜に構えると相手の反応ありきで振る舞う様になります。

 

自分を主語にして問いかけていないからこそ、

リアクション型の人生になってしまうと言えます。

 

斜に構えてしまう人ほど、

「どうしたいのか?」という問いかけが決定的に不足しています。

 

「できるとしたら?」と問いかける

斜に構えてしまう人の傾向として、

できない部分に意識が向いてしまいます。

 

だからこそ自分自身に問いかけることで、

意識的にできる部分に目を向けることが必要です。

 

「できるとしたらどうだろう?」

 

自分自身に問いかけることで、

斜に構えた状況を抜け出すことができます。

 

仕事でもプライベートでも、

斜に構えた時に意識して問いかければ、

今までとは違った行動につながります。

 

自己開示を自分から行う

「自分の情報や気持ちを相手にさらけ出そうとすること」を、

心理学では自己開示と呼んでいます。

 

先ほどもお伝えした様に、

斜に構えている程に自分の気持ちに蓋をするので、

自己開示をしなくなってしまうのです。

 

自己開示に苦手意識を持っていることもあれば、

自分のことを知られるのを怖がっていることもあります。

『自己開示の心理的研究』(榎本博明、1997年、北大路出版)でも述べられていますが、

自己開示とは何も大げさはことばかりではありません。

 

日常のことやプライベートのこと等、

どんな些細なことであっても自己開示になるのです。

 

大事なのは、自分から自己開示をすること。

 

趣味や近況の話でも良いですし、

仕事のホウレンソウでも良いです。

 

自己開示をする意識ができるほど、

斜に構える傾向はなくなっていきます。

 

斜に構える人の対処法

ここまでは斜に構えて悩んでいる人向けの内容でしたが、

「斜に構えている人にどう接していいか悩んでいる人」もいるでしょう。

 

斜に構えている人を見た時は、

これからお伝えする対処法を意識してください。

 

とはいえ決して難しいことではなく、

先ほどお伝えしたことを投げかければ良いのです。

 

「あなたはどうしたいの?」と問いかける

斜に構えている人に問いかける場合は、

「あなたはどうしたいの?」と伝えて下さい。

 

主語を自分にして問いかけることが、

斜に構えている人に欠けている部分です。

 

だからこそ日常のささいな場面から、

主語を自分にして問いかける機会を作っていくことです。

 

「できるとしたら?」と聞く

これも先ほどお伝えした様に、

「できるとしたら?」と相手になげかけてください。

 

「もしできるとしたらどうだろう?」

「わかるとしたらどうだろう?」

 

斜に構えている人が見えていない視点です。

 

この問いかけをすることで、

斜に構えている人の意識が変わることもあります。

 

まず自分から自己開示する

斜に構えている人から自己開示するのが理想ですが、

相手の行動を変えることはできません。

 

ですのでまずは自分から自己開示することで、

斜に構えている人が自己開示しやすい状況を作ることです。

 

相手から自己開示をされると、

自分も心を開こうと思いやすいと心理学では言われています。

 

どんなことでも構いませんので、

まずは積極的に自己開示することが、

斜に構える人の自己開示を引き出すこともあります。

 

ですが自己開示をし過ぎていると、

逆にウザがられる可能性もあります。

 

「あなたはどう?」と適度に相手に話を振ることで、

相手の自己開示も促すことを意識してみてください。

 

斜に構え続ける状況から卒業する

斜に構え続けている状況は、

長い目で見て良いことは1つもありません。

 

周りの反応を気にする様になったり、

自分の気持ちがわからなくなり、

何よりリアクション型の人生を送ることになります。

 

自分の人生の主人公は、他でもない自分自身。

 

それなにリアクションありきで行動しているのは、

どこか虚しさを感じるでしょう。

斜に構え続ける原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合うことで、

斜に構える状況から卒業することができます。

 

自分で自分の人生を生きることができ、

本当に望む毎日を手に入れることにつながります。

「自信のなさとは具体的に何なのか?」

「自信とはそもそも何なのか?」

 

これらについて詳しくは、

無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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