9Mar
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
ぬいぐるみ心理学では、ぬいぐるみとの記憶をひも解くことで、
人間関係における「素の自分」のパターンを導き出します。
その後、ぬいぐるみ心理学の結果にもとづいて、
人間関係における相談に一緒に向き合っていきます。
仕事や恋愛、友達や家族など様々なテーマがあります。
ただ、多くのお客さんと話していてわかってことなのですが、
過去に何らかの傷ついた経験を誰もが背負っているということです。
それこそ、両親の離婚や暴力やいじめなどによって傷を負ったこともあれば、
何気ない言葉に傷ついてしまった経験のある人もいます。
どんなにぬいぐるみ心理学を活かそうとしても、
心の傷が癒えない限りは、悩みは根本的に解決しません。
大変だとは思いますが、心の傷と向き合っていく必要があります。
そこで今回の記事では、ぬいぐるみ心理学を通して気づいた、
心の傷と向き合う上でどんな人にも共通する、
1つのポイントについてお伝えします。
文章だけではお伝えしきれない点もありますが、
要点はこの記事にまとめました。
それは本当に真実なのか?
例えば、子供の頃に親から自分の意見を否定されたことがあり、
それが傷となって自分を出せないとしましょう。
これについて、「自分らしさを否定された」と考えてしまうのは危険です。
本当に親は自分らしさを否定したのでしょうか?
単に自分の意見が否定されただけで、
自分らしさまでは否定していないのではないでしょうか?
この様に、多くの人は勘違いをしています。
事実でないことを事実の様に捉えてしまっているのです。
真実は別の所にあるのに、単なる思い込みが心の傷を生んでいる。
これは非常に多く見られる傾向です。
1つネガティブに物事を捉えてしまうと、
起こることに対してネガティブなフィルターがかかってしまう。
上の例を使うならば、友達や恋愛、職場においても、
自分の意見が否定された瞬間に、
「自分らしさを出してはいけない」
と思い込んでしまうのです。
本当は、もっと効果的な意見があっただけかもしれないのに、
自分らしさを否定されたかの様に感じてしまうのです。
ぬいぐるみ心理学では個人面談を通して、
誤って植え付けられてしまった思い込みにアクセスします。
別に、「捉え方を変えよう」「ポジティブ思考だ」と言っているわけではありません。
客観的に話を聞いていて、「それって真実じゃないよね?」
と感じるから、それを伝えているだけです。
心の傷を負ったと感じている状態では、
どんなに冷静になろうとしてもネガティブフィルターがかかってしまいます。
だからこそ、客観的に状況を捉える必要があるのです。
今回は文章でお伝えしましたが、
これについては話しながら気づいていくと自然に理解できます。
頭だけで考えたり、本に載ってる様なワークをする。
それだけでは心の傷は解決しません。
話しながら、感覚的にわかっていく。
これこそが、心の傷を癒すことに必要なのです。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。