20Sep
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
今回は「ぬいぐるみに話しかける人の心理」を解説します。
ぬいぐるみに話しかける行為については、
年齢を重ねるたびに恥ずかしいと感じている人が増えていきます。
精神的におかしいんじゃないかとか、
大人になりきれてないんじゃないかとか、
色んな理由を当てはめて考える人がいますね。
ですが、ぬいぐるみ心理学の視点から見ると、
まったくおかしいことではありません。
私はこれまでぬいぐるみに話しかける人を何十人も見てきました。
話しかけるかどうかが大事なわけではありません。
話しかけるという行為を分析し、
その人の人間関係のパターンを導き出していく。
人付き合いにおいて何を求めているのかを見ていきます。
ぬいぐるみは理想の存在
ぬいぐるみはあなたのことを批判もしなければ意見も言わない。
完全にあなたの思い通りになる存在なのです。
親友や恋人よりも、
一番「素の自分」をさらけ出せるのです。
あなたが意識の内に、
一番出したいと思っている自分を出しているわけですね。
さて、この前提を踏まえたうえで、
どうしてぬいぐるみに話しかけるのか。
話しかけている内容は、
本当にあなたが話したいことです。
仕事の不満や言えなかったこと、
好きな相手に話すリハーサル、
ついこぼしてしまうグチ、
どんな内容でも、ぬいぐるみだから言える内容です。
もちろん実際の人間関係でも言えるのですが、
それには多少の勇気が必要ですよね。
言うことで相手を傷つけてしまうかもしれないし、
ケンカになったり人間関係を壊すかもしれないです。
ぬいぐるみには何でも言える。
普段の人間関係とは違い、100%安心できる関係です。
ぬいぐるみがあなたの話したことを、
他の誰かに陰口言ったりしないですよね(笑)
つまり、ぬいぐるみに話しかける人は
人間関係に安心感を求めている傾向があります。
居心地の良い、落ち着ける関係性。
逆にこれが形成されていないと不安を感じてしまうのです。
基本的に、80%は安心感を求めているといっても良いでしょう。
もちろん、人によって人間関係に何を求めているかは異なります。
これについては実際にお話しすることで導き出します。
例えば、一時期ストレスがたまっていたからぬいぐるみに話しかけ、
ストレスが解消したら急にぬいぐるみを捨ててしまう人もいます。
自分の必要なタイミングでぬいぐるみと関わる。
必要性を大事に人間関係を築いているともいえるでしょう。
ぬいぐるみに話しかけるのは人間関係で安心感を求めている。
決しておかしな行為ではありません。
一度、安心感というキーワードで人間関係を振り返ってみてください。
共通のパターンや悩みが見えてきますよ。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。