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大人になっても移行対象は存在するの?ぬいぐるみ心理学から分析

[記事公開日]2014/12/26
[最終更新日]2021/01/03

こんにちは、伊庭和高です。

 

私はぬいぐるみ心理学を実践していますが、

その中で専門的な話になると必ずといって良いほど出てくるのが「移行対象」です。

 

「なぜぬいぐるみ心理学を開発したのか」

その経緯については移行対象の話も関わってきます。

 

そこで今回は、移行対象という言葉の意味から、

タイトルにある様な「大人になっても移行対象は存在するのかどうか」まで、

私の視点から考えていきます。

 

といっても、専門的な、小難しい話はしないので安心して下さい。

むしろ、子育てに活かせる内容をたくさん盛り込んでます。

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移行対象とは何か?

まず、移行対象という言葉の意味について、

なるべくわかりやすい様に説明します。

 

赤ちゃんは生まれてからしばらくの間は、

お母さんのそばを離れることができません。

 

お母さんに抱っこされ、栄養を与えられ、そして寝かしつけられる。

夜泣きをすれば、すぐにお母さんは飛んでくるわけです。

 

ただし、臨床心理学の分野では、

こうした関係は1歳頃を境に変わってきます。

 

徐々に赤ちゃんがお母さんのもとを離れ、

1人で行動し始める様になります。

※といっても「お母さん、野球してくるね!」

なんて1歳の子どもが外出するわけではありません(笑)

 

あくまで、常にかかりっきりの状態でなくなった、ということです。

 

そして、お母さんに常に守られていた赤ちゃんは、

お母さんのもとを離れると、

ぬいぐるみや毛布、タオルなどへ愛着を寄せます。

 

ここで言う「ぬいぐるみや毛布、タオルなど」のことを移行対象と言います。

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まるで子どもがお母さんに寄せていたのと同じ様な愛情を、

無生物である移行対象に求めます。

※ちなみに、移行対象という考え方はイギリスの精神科医ウィニコットが提唱しました。

 

ここまで読んで、まだ移行対象について

イメージが湧かない人もいるかと思います。

そんな人は、スヌーピーに出てくるライナス君を思い浮かべて下さい。

 

ライナス君はいつも話さず毛布を持っています。

これが移行対象です。

 

子どもにとって、移行対象はお母さんのかわりになるので、

常に自分の周りにないと安心できません。

 

子どもが移行対象をしゃぶったり抱きしめたりするのは、

安心感を感じるためにやっているんですよね。

そして、移行対象を手放す時期は子どもそれぞれで違います。

 

「お母さん代わり」の何かがなくても

自立してやっていけると子どもが感じるのが早いほど、

移行対象を手放す時期は早くなります。

 

逆に、ライナス君の様に比較的大きくなっても手放せない人もいます。

 

その場合は無理矢理取り上げると、

子どもの心に大きなトラウマを残す可能性もありますので、

自然に手放すまで待つことが良いです。

※実際、トラウマとなってしまった方とお話をする機会もありました。

 

大人になっても移行対象ってあるの?

さて、今回のタイトルにある様に、

「大人になっても移行対象を手放さない」

という疑問が、一部では出て来ています。

 

私が考えるに、これは大きく2つの状況を

指しているのではないでしょうか。

 

1、昔から大事にしていたぬいぐるみや毛布を大人になった今でも大事にしている

 

この場合は、それこそしゃぶったり

していなければ心配しなくて良いでしょう。

 

移行対象を宝物の様に大事にとっておくことは、意外とあります。

それこそ、子どもの頃のおもちゃを大事にとっている人と似ています。

2、大人がぬいぐるみを持っている・集めている・好きなことを心配している

 

これは移行対象とは何の関係もありません。

 

以前の記事で、大人がぬいぐるみを持つことへの不安について書いています。

大人がぬいぐるみを持っていることは何の問題もないです。

 

フィギュアスケートの羽生結弦選手だって、

部屋にプーさんのぬいぐるみがいっぱいあるわけです。

 

そして、移行対象という言葉の意味から厳密に考えるならば、

お母さんという絶対的な愛情を

注いでくれる存在からの移行ということなので、

そもそも大人に移行対象という言葉は使わない様に思います。

 

まあ、取り越し苦労ということです。

最後に

ぬいぐるみ 話しかける 画像

ここまで、移行対象という言葉についてまとめました。

また、大人が移行対象を持つのではないか?という疑問にも答えてきました。

 

ただし、あくまで私はぬいぐるみ心理学の観点からこの記事を書いています。

臨床心理学的に、正確に移行対象について学びたい場合は、

少し難解ですが、ウィニコットの著書等をあたってみてください。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決するための有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで6年間で2000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログには、今では500以上の記事があり、月に60,000以上のアクセスがある。
受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年4月、ついに1冊目の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。Amazonおよび全国書店にて販売中。

     

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