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ぬいぐるみを抱いて寝る人の心理背景を解説

[最終更新日]2023/01/22

こんにちは、伊庭和高です。

 

以前の記事で、

「ぬいぐるみと寝る人の心理」について解説しました。

 

そして今回はさらに1歩進んだ

テーマを伝えていきます。

 

ぬいぐるみとただ一緒に寝ているだけではなく、

「ぬいぐるみを抱いて寝ている」場合。

これはどうなのか。

 

今回はぬいぐるみを抱いて寝る心理について、

ぬいぐるみ心理学を使いながら見ていきます。

 

ちなみに抱き枕を抱いて寝ている場合も、

今回の分析は使えます。

 

私自身もオリジナルぬいぐるみを販売していますが、

ぬいぐるみが好きな方もそうでない方にも好評です。

 

特に触り心地については好評をいただいていますが、

一緒に寝ているという声もいただいています。

抱きしめるのも安心感の現れ

 

ぬいぐるみ療法 画像

ぬいぐるみを抱いて寝る人も、

人付き合いに置いて安心感を大事にしています。

 

自分の胸元にぬいぐるみを抱き寄せるわけです。

いつも一緒にいたいという心理が現れています。

 

これを人付き合いで考えるならば、

特定の誰かと一緒に行動し続ける、という特徴があります。

 

中学校3年間、特に仲の良い友達がいて、

その子と一緒に行動していた。

 

その子が別の子と仲良くしているようなら、

「置いていかれた」様な気持ちになり嫉妬する。

例えばこうした傾向があります。

 

たくさんの人とワイワイ交流するというよりも、

特定の人との関係性を大事にしていく

傾向はあります。

 

また普段はぬいぐるみを抱いて寝ていないが、

ここ最近抱いて寝ているといった場合。

 

これは一時的に安心感が満たされてない

状態であるといえます。

 

仲良しの友達や恋人とケンカした。

家庭内の雰囲気がギスギスしている。

 

こうした場合に、

足りない安心感を補給するという意味で、

ぬいぐるみを抱きしめる傾向があります。

お人形遊び いつから いつまで 画像

ぬいぐるみと安心感の深いつながり

 

ぬいぐるみ心理学の視点から、

ぬいぐるみと安心感のつながりについて

もう少し詳しく分析します。

 

著書『ストレスフリー人間関係』でも解説していますが、

実はぬいぐるみの様なものは、

古代エジプトから存在したと言われています。

 

当時はぬいぐるみを宗教等の目的で使用しており

ぬいぐるみを単なる物ではなく、

魂を持った存在として見立てていました。

 

呪いの人形を想像するとわかりやすいのですが、

ぬいぐるみに人の存在を見立てているからこそ、

呪いをかけようという意識が生まれたのです。

また臨床心理学の分野においてぬいぐるみは、

1歳頃にお母さんのもとを離れた赤ちゃんが、

お母さんの次に愛着を示す対象だと言われていました。

※これを「移行対象」と呼びます。

 

誰もが赤ちゃんの頃はお母さんに、

100%素の自分をさらけ出しています。

 

お母さんの次に愛着を示すぬいぐるみ。

 

歴史的にも魂を持った存在として関わるので、

ほぼ100%素の自分をさらけ出していると考えられます。

 

ぬいぐるみは意見も言わず否定もしない。

完全に安心できる存在だと言えます。

 

だからこそぬいぐるみを抱きしめるのは、

安心感を最大限に感じようとする行為だと言えます。

 

ぬいぐるみとオキシトシンの分泌

そしてぬいぐるみを抱いて寝るという行為は、

「幸せホルモン」として知られるオキシトシンの分泌にも

好影響を与えると考えられます。

 

幸せや安心感、そして癒しの感覚を強めるのが、

オキシトシンというホルモン。

 

通常は親しい人との身体的接触で分泌されますが、

ぬいぐるみを使えば人と接触せずとも

分泌されると考えられています。

 

ぬいぐるいを抱きしめて寝ること。

あるいはぬいぐるみに対して話しかけているかもしれません。

 

こうした行為がオキシトシンの分泌を助け、

体内で安心感をより高める効果があるのです。

 

なおぬいぐるみとオキシトシンの関係について、

詳しくは以下の記事で解説しています。

 

抱き枕を例に挙げながら解説していますが、

ぬいぐるみにも当てはまります。

合わせて読んでみて下さい。

→オキシトシンを増やす最強の方法は【抱き枕との触れ合い】

ぬいぐるみ心理学無料講座
 

危険なサインかもしれない

「ぬいぐるみを抱きしめれば安心できる」

 

こう聞くと良いことづくめな気がしますが、

過度にぬいぐるみを抱きしめていたり、

突然ぬいぐるみと関わり始めたりする場合は、

仕事や人間関係において強い悩みを抱えている可能性もあります。

 

確かに一時的に安心感は感じられるのですが、

ぬいぐるみをどれだけ抱きしめても、

実際の日常生活の悩みが解決するわけでは決してないのです。

 

私はこれまで7000名以上のお客様と

関わって来ましたが、

ぬいぐるみとの関わりが急激に増えた結果、

心身の体調を崩してしまった方もいました。

 

=====ここから=====

仕事で周りの反応を気にしてしまい、

自分の気持ちを抑えて振る舞っていました。

 

「完璧にやってから相談しないと…」

と思い込み、気づけば1人で仕事を抱え込み、

上司からも指摘を受けることもありました。

 

そんな時にクマのぬいぐるみが目に留まり、

家に帰ると毎日の様に抱きしめて寝ました。

 

「いつもありがとう」と話しかける様になり、

安心して眠りにつくことができました。

でも仕事の悩みは解決せず、

クマのぬいぐるみを抱いている時だけが、

安心感を感じられる唯一の瞬間になっていました

 

気づけば心と体が悲鳴を挙げてしまい、

長期で休職しなければならないほど、

心身ともにボロボロになってしまいました。

=====ここまで=====

 

過去のお客様の実際の声です。

 

ぬいぐるみを抱きしめて寝る傾向が

急に顕著に現れた場合などは、

「何か溜め込んでいる悩みはないか?」

振り返ってみるのも良いと思います。

ここまで、ぬいぐるみを抱いて寝る人の心理背景について説明しました。

 

この傾向は、子供であろうが大人であろうが見られます。

 

特に年齢が上がっていくにつれて、

「この子は大丈夫なのか?」

と心配する声も上がってくるかと思います。

 

しかし、心配しないでください。

大人がぬいぐるみを抱きしめることは、

変なことではありません。

 

歴史的にもぬいぐるみは本来、

大人が使うものでした。

 

こうした背景を踏まえれば、

ぬいぐるみを大人が持っている分には、

何もおかしいことはないんです。

→実はぬいぐるみは大人用だった!?驚きのぬいぐるみの歴史

 

最後に

ここまで「ぬいぐるみ」について、

詳しく解説をして来ました。

 

ぬいぐるみに気を使う人はいません。

好き嫌いに関わらず、

私達は無意識の内に安心しきった姿をぬいぐるみに見せています。

 

ぬいぐるみが身近にあることで、

いつでも安心感を感じられる。

 

人には言えない悩みを打ち明けたり、

夢や目標を打ち明けたり、

実際に声に出して伝えるかは別として、

私達はぬいぐるみに本音を出しています。

とはいえ1つ注意が必要なのは、

ぬいぐるみの世界で完結しないこと。

 

「ぬいぐるみの前では安心できるけど、

人間関係の悩みを抱え続けている…」

 

「同じ悩みを何度も繰り返しているけど、

ぬいぐるみを通して癒されている」

 

確かに一時的には満たされますが、

悩みの根本原因が解決していないので、

悩みを抱え続けることになります。

過去の私もそうでしたが、

ぬいぐるみが好きだったり、

日常的に関わっている人の場合は、

上記の傾向がある人は意外と多いです。

 

ぬいぐるみの前でだけ安心できるのではなく、

日常生活でも安心できる状態を自分で作っていくこと。

 

安心感はいつでも自分から生み出すことができます。

ぬいぐるみ心理学では

そのための方法を無料メール講座で解説しています。

 

いつでも安心感を生み出しながら、

自信を持って毎日を過ごすことができる。

 

ぜひ無料メール講座に登録して、

学んでいたたければと思います。

 

本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。