menu

【ぬいぐるみをなでる心理】自分の心を写す鏡?

[最終更新日]2020/11/09

 

 

こんにちは、伊庭和高です。

今日はぬいぐるみをなでる心理について取り上げます。

 

 

ぬいぐるみとの記憶を振り返ることで、

人間関係における自分らしさのパターンを導き出す。

 

私はぬいぐるみ心理学を提供する中で、

数多くのぬいぐるみとの関わり方を聞いて来ました。

 

「そんな関わり方もあるの?」と驚くこともあれば、

「同じ関わり方でも背景は異なるな」と気づくこともあります。

 

今回はぬいぐるみをなでる心理を取り上げますが、

同じなでるという行為をしていても、

人によって背景は異なります。

 

人付き合いに何を求めているのか。

あなたが求めるものがぬいぐるみに反映されています。

 

ですがぬいぐるみをなでる心理については、

どの人にも似た様な共通性を見出すこともできています。

ぬいぐるみ心理学無料講座

なぜぬいぐるみをなでるの?

ぬいぐるみ療法 画像

なぜぬいぐるみをなでるのか?

ぬいぐるみをなでることで何を感じているのか?

 

ここに注目します。

 

 

臨床心理学の分野ではぬいぐるみは、

母親の次に子供が関わる存在と言われています。

※専門用語では、「移行対象」と言います。

 

つまり子供は無意識の内に、

ぬいぐるみにほぼ100%素の自分をさらけ出しています。

 

もちろんこれは子供だけでなく、

大人になってからも続く傾向。

 

周りの目を気にする様になっても、

ぬいぐるみだけには素の自分を見せています。

 

ぬいぐるみに素の自分を見せているとしたら、

ぬいぐるみにとる行動は自分を映す鏡。

 

ぬいぐるみをなでるということは、

自分もなでられたい、あるいはなでたいとも言えます。

どうしてなでられたいのか?

ぬいぐるみ 話しかける 画像

では、どうしてなでられたいのか?

あるいは、どうしてなでたいのか?

 

多くの方の話を聞いていると、

その背景には「受け止めてくれる安心感」があります。

 

自分がどんな状態でも、

頭をなでるかの様に受け止めてくれる。

 

「大丈夫だよ」と寄りかかることのできる存在を求めている。

 

それをぬいぐるみに重ね合わせているとも言えます。

 

 

人間関係においても安心感を求め、

自分も受け止めてもらいたいし、

相手のことも受け止めたいという気持ちが見て取れます。

 

人間関係がズキズキしていたり、

どこか居心地の悪さを感じていれば、

安心感は抱けずどこか不安を感じてしまいます。

 

「リアルな人間関係では不安を抱いているから、

ぬいぐるみには素の自分を出そう」

 

こんな想いを抱いて、

いつも以上にぬいぐるみをなでる瞬間もあるかもしれません。

言われたからなでる人もいる

芸能人 ぬいぐるみ 好き 画像

もちろん、これはあくまで一例。

人によって何を求めているのかは異なります。

 

こればっかりは無料講座や面談を使って、

ぬいぐるみとの記憶を振り返って下さい。

 

 

そして興味深いケースが、

「誰かに言われてぬいぐるみをなで始めた」こと。

 

友達や恋人、あるいはカウンセリングを受けて、

「ぬいぐるみをなでると落ち着くよ」と言われ、

早速ぬいぐるみを購入してなで始めた。

 

私が関わった人の中には、

この様なケースも存在しました。

 

これについては先ほど紹介した、

「受け止めてもらえる安心感」を求めているとは言い切れません。

 

その時に必要としていたから、

ぬいぐるみをなでるという手段を使った。

 

ぬいぐるみをなでるという手段を使うことで、

何か満たしたい別のものがあったと考えられます。

 

ですので、満たしたいものが満たせたら、

あるいは満たせないとわかったら、

スパッとぬいぐるみをなでるのを止めます。

 

こうした関わり方もあるんですよね。

よりよい余暇の過ごし方 画像

ぬいぐるみとの関わり方に、

良いも悪いもありません。

 

どんな風に関わっていたかを振り返ることで、

人間関係であなたが何を求めているのか、

そして自分らしさが何なのかが見えて来ます。

 

まずはぬいぐるみとの記憶を振り返ってみて下さい。

その上で、気づいたことは何でも伝えて下さい。

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。