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悩みや不安を書き出すだけは逆効果!正しい方法は声に出すこと

[最終更新日]2022/09/19

こんにちは、伊庭和高です。

 

「悩みや不安を書き出すと良い」

 

こうした言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

ですがその一方で、

「書き出しても効果がない」という声も、

私の元にはよく届きます。

 

実はぬいぐるみ心理学においては、

悩みや不安を書き出すことは勧めていません。

 

むしろ現状が悪化したりと、

良いことはないのです。

 

悩みや不安を書き出すだけでは逆効果な理由

悩みや不安を書き出すだけでは、

実は根本的な解決につながりません。

 

悩みや不安を書き出すのではなく、

自分で声に出すことが大事なのです。

 

私たち人間は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が増大すると言われています。

 

一説では人間が1日で考えることの90%が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

悩みや不安を書き出している時に、

同時に声に出しているケースは少ないです。

 

文字に書いている時も考え続けるので、

結果的にネガティブ思考が増大するのです。

 

頭の中が整理できなかったり、

書き出す内容もネガティブになるのです。

 

文字に書き出すのではなく、

実際に声に出すことこそ、

悩みや不安を解決する方法なのです。

 

誰かに吐き出すのではなく、

自分で声に出すことがポイントです。

 

声に出すことと文字に書くことの決定的違い

「なぜ声に出すことが大事なのか?」

 

声に出すことと文字に書くことは、

実は大きな違いがあります。

 

声に出すことをせず、

文字に書くことだけを続けていると、

悩みを引きずり続けてしまうのです。

 

声に出すことと文字に書くこと。

 

歴史を振り返ることで、

両者の違いが鮮明になります。

 

では質問です。

 

人類の歴史を振り返ると、

声に出すという行為はいつから始まったでしょうか?

 

 

答えは「人類が誕生した瞬間」

 

人間が誕生した瞬間から、

「オギャー」と声を発していたわけです。

 

そして2つ目の質問です。

 

人類の歴史を振り返ると、

文字を書くという行為はいつから始まったでしょうか?

 

 

「思考が発達してから…」

「縄文時代!」

「平安時代?」

 

様々な答えが返って来ると思いますが、

文明が発達してから文字が誕生したわけです。

では一体なぜ、

文字が誕生したのでしょうか?

 

 

答えはシンプル。

 

後世に情報を残すためです。

 

「この近くにはマンモスがたくさんいる」

 

「後世に伝えるために洞窟に文字を掘ろう」

 

ここから文字が誕生したのです。

 

「後世に情報を残すために文字が誕生した」

 

これが文字誕生の起源ということは、

文字を書いた瞬間、周りにどう思われるかを気にするのです。

 

周りの目を気にしている

「わかりやすく書けたかな?」

 

「上手く伝えられるかな?」

 

文字を書くという行為は、

その瞬間に誰かの目を気にしてしまいます。

 

自分の本心が100%出るわけではなく、

誰かのことを気にした状態で文字を書いてしまうのです。

 

つまり文字を書いているだけでは、

自分の本心が文字に十分に現れないのです。

 

ちょうど高校生と大学生の頃、

私もノートに気づいたことを書く習慣がありました。

 

日々の悩みや目標を書いたりもしましたが、

その瞬間は何かスッキリするものの、

根本的には何も変わっていないことに気づきました。

 

「何だか定期的に同じことを書いているな」

 

「その瞬間は気づきがあっても、1ヶ月後に同じ気づきを書いているな」

しかも自分に向けて書き留めた内容なのに、

誰かの目を気にしながら書いていたのです。

 

「親にもし見られたらどうしよう…」

 

「恥ずかしいから全部は書けないな…」

 

あるいは未来の自分が見た時どう思うかを気にして、

変に綺麗な文章を並び立てたこともありました。

 

結局のところ文字を書くという習性から、

誰かにどう思われるのかを気にしてしまいます。

 

文字に書くだけでは、

自分の本心が十分に見えてこないのです。

 

まず声に出し文字起こしをする

とはいえ私は決して、

文字を書くことを否定はしていません。

 

大事なのは順番。

 

まずは自分の気持ちを声に出し、

その後に文字に書く。

 

この順番で行えば、

自分の気持ちが文字にも残しやすいです。

 

声に出した内容をそのまま、

文字に起こす感覚で書き留めると、

自分の本心が十分に出やすくなります。

 

私は今でもノートに文字を書くことがありますが、

ブツブツ声に出しながら文字を書き留めています。

 

頭の中で考えるほど、

本心からそれてしまうこともあります。

 

そのため声に出しながら、

気づいたことを文字に起こす感覚で続けています。

文字が誕生した歴史的背景を見れば、

文字を書くという行為は誰かの目を気にしています。

 

文字に書くだけで終わるのではなく、

まずは自分の気持ちを声に出し、

その内容を文字に起こす感覚で取り組むと、

自分の本心が出やすくなります。

 

あるいは文字に書くことをしなくても、

自分の気持ちを声に出して気づけていれば十分です。

 

自分の気持ちを声に出すことが大前提。

 

その上で文字に残したいかどうかを、

自分に問いかけていけば良いです。

 

文字に書いているだけの時は、

悩みが解決せずモヤモヤした気持ちを引きずっていることが多いです。

 

文字に書いているだけだと気づいたら、

意識して自分の気持ちを声に出していきましょう。

 

まとめ

ここまでお伝えした様に、

悩みや不安を書き出すだけでは逆効果です。

 

むしろネガティブな気持ちを増大させ、

良いことは何もないのです。

 

まず自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

自分の気持ちを声に出すことができれば、

悩みや不安にとらわれることがなくなります。

 

もちろん声に出しただけで、

実際に悩みが解決するとは限りません。

 

悩みの原因と向き合い、

現状を変えるために行動することが大切です。

 

具体的な方法は無料メール講座でも解説しています。

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。