20May
[最終更新日]2025/05/20
こんにちは、伊庭和高です。
今回はマインドブロックについて取り上げます。
「自分自身の行動を制限する思い込みのこと」
これがマインドブロックです。
たとえば転職したいと思いながらも、
「自分に転職は無理だ」という思い込みがあると、
実際に転職したり転職活動ができなくなります。
あるいは結婚したいと思いながらも、
「結婚してはいけない」という思い込みがあると、
実際に結婚できなかったりします。
マインドブロックとは、
過去の経験や記憶から形成されています。
つまり過去に影響を受けて、
自分が望む現実を手に入れることができないのです。
「マインドブロックを外したい」
「マインドブロックを解除したい」
年齢や性別を問わず、
こうした相談が寄せられることもあります。
一方でマインドブロックを外せたのに、
一向に現実が変わらず効果を実感できない人もいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
マインドブロック解除の盲点や効果的な方法を解説します。
目次
マインドブロックを解除するとどうなるのか?
マインドブロックを解除することで、
今まで悩み続けていたことが解決したり、
目標が実現しやすくなります。
自分の行動を制限する思い込みが外れたので、
実際の行動へ移せる様になります。
先ほど紹介したケースで言えば、
転職や結婚ができる様になるのです。
生きづらさが解消されたり、
自分らしく行動できる場面も増えます。
マインドブロックを解除することで、
現状が確実に好転するのです。
マインドブロックを解除しても効果がない人
ただしマインドブロックを解除しても、
思った様な効果が出ないことがあります。
その瞬間はスッキリしたものの、
日常生活で具体的な変化を実感できないのです。
「同じ様なマインドブロックが出てきたな」と、
マインドブロック解除を繰り返すうちに、
新鮮さも失われてしまいます。
実はマインドブロックの特徴を知らないと、
効果が十分に得られないことがあります。
マインド(心)のブロック(壁)を解除すれば、
確かにブロックは取り除かれます。
ですがブロックを取り除いたところで、
前に進んでいるわけではないのです。
たとえるなら目の前に障害物があり、
障害物を取り除いたとしても、
自分が前に進まなければいつまでも同じ場所にいることになります。
マイナスからゼロに戻っただけです
つまりマインドブロック解除の本質とは、
マイナスからゼロに戻ることです。
モヤモヤがスッキリすることはあっても、
プラスの方向へ進まないのです。
マインドブロック解除とは、
マイナスからゼロに戻ることができても、
プラスに進む効果はありません。
もし現実が変わっていないと思うならば、
マインドブロック解除とは別のアプローチを取る必要があります。
マインドブロック解除が悪いわけではなく、
マインドブロック解除では対応できない領域があるのです。
すべての悩みの原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
マインドブロック解除をしても現状が好転しないのは、
自信のなさが背景にあるのです。
あるいはマインドブロックが解除できないのも、
自信のなさが背景にあります。
そもそも自信があれば、
マインドブロックも発生しません。
ブロックを解除したうえで、
現状を好転するための行動をとることができます。
自信のなさとは何か?
自信のなさとは、個々に異なります。
・周りの目を気にする
・完璧主義
・認められたい
・意見が言えない
・気を使いすぎる
・愛されたい
・過去を引きずる
たとえばこれらも自信のなさの1つです。
詳細は他の記事等でも解説していますが、
1つ確かなことは自信のなさとは後天的に身についたものです。
生まれた時から自信がない人はいません。
それこそ生まれた瞬間から、
マインドブロックを持っている赤ちゃんもいません。
それが成長する中で自信がなくなり、
マインドブロックを持つ様になるのです。
生まれ持った性格ではないので、
誰でも今から自信を持てる様になります。
マインドブロック解除の先へ進む
マインドブロック解除をしても効果がないのは、
マイナスからゼロに戻るので止まっているからです。
ゼロに戻るだけでなく、
プラスへと進むことが必要ですし、
これはマインドブロックだけでは対応できないことが多いです。
だからこそ自信のなさと向き合い、
マインドブロック解除の先へ進む必要があります。
現実を変える3ステップ
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
マインドブロック解除で終わらずに、
現状を変える方法をお伝えします。
3ステップを繰り返し実践することで、
マインドブロック解除で効果がないと感じる現状は変えられます。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップが、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
マインドブロックが解除できない人や、
解除しても効果が実感できない人は、
自分の気持ちを声に出せていません。
普段から声に出さず頭で考えています。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる特性があります。
一説では1日に考える事柄の90%が、
ネガティブな内容とも言われています。
ネガティブに考えるほど実際に行動へ移せず、
マインドブロックの影響を受けてしまいます。
どんな気持ちでもかまいません。
自分で自分の気持ちを声に出すことは、
現状を好転するために不可欠です。
マインドブロックを解除する
次のステップがマインドブロックを解除すること。
声に出しながら自分の気持ちを受け止め、
マインドブロック解除のための取り組みをしていきます。
「なぜ?」
「いつから?」
「誰に?」
「どこで?」
「なぜ?」
「どんな?」
ぬいぐるみ心理学でオススメしているのは、
5W1Hを活用してマインドブロックを解除することです。
5W1Hを活用し自分の気持ちを掘り下げるほど、
自分の中での思い込みに気づきやすくなります。
「なぜ行動できないのか?」
「いつから行動できないのか?」
この様に5W1Hを使ってみましょう。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップが、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
実はこの最後のステップが、
ゼロからプラスへ進む上で重要な問いかけです。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
実はマインドブロックが解除できない人は、
自分を主語に問いかける習慣がありません。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「させたい」
「してもらう」
たとえばこれらの言葉は自分を主語にしていません。
相手のことを先に考えています。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっているのです。
他人軸になっていれば、
いつまでも自分の意志で行動できず、
いつまでも現状が変わりません。
周りの言葉に振り回されて、
さらに悩みが深まることもあるのです。
またマインドブロック解除をしても効果がない人は、
「どうしたらいいのか?」と問いかけている可能性があります。
「どうしたい?」ではなく「どうしたらいいのか?」になっているのです。
「私はどうしたらいいの?」という様に、
答えを周りに求め続けてしまうので、
いつまでも現状が変わらずプラスに進みません。
「どうしたいのか?」と普段から問いかけ、
自分軸を持って行動することが、
現実を変えるために不可欠です。
「マインドブロックを解除できない」
「解除したのに効果を実感できない」
こうした悩みを聞くこともありましたが、
先ほど紹介した3ステップに取り組むことで、
現状が好転した例を数多く見てきました。
自信のなさと向き合いながら、
マイナスとゼロの往復をするのではなく、
自分の人生をプラスに進めていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。