15May
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
今日は「感謝」について取り上げます。
・感謝は良い
・感謝を意識して過ごそう
何かと感謝の良い面を聞くことも多く、
日常から意識している人もいるでしょう。
ですが感謝が良いと思いながらも、
どうしても感謝できないこともあります。
・過去にされて嫌だったこと
・親や友達、恋人
・職場環境や上司
など、感謝できないと感じる対象に
無理に感謝の気持ちを向けた所で
心の底では感謝できていません。
感謝できない心理背景
まさに先ほど取り上げましたが、
感謝できない心理背景には、
過去にフタをした感情が存在します。
「されて嫌だったこと」
「悲しかったこと」
「イライラしたこと」
「見返してやるという気持ち」
「寂しかった気持ち」
など、ため込んだ感情があると、
感謝の気持ちを抱ききれません。
「でもあの人は…」という様に、
フタをして来た感情が出て来ます。
フタをして来た感情に向き合わず
闇雲に感謝に意識を向けても
形だけの感謝になってしまいます。
結局は感謝の気持ちが生まれず、
「感謝の気持ちが足りないのか…」と
自分で自分を責めることもあります。
フタをして来た感情に向き合う
これは感謝の気持ちが足らないのではなく、
フタをして来た感情を開けていないから。
感謝できない現状から前進するには、
過去にフタをして来た感情を
まずは声に出して気づくことです。
「ふざけるな!」
「悲しかった…」
「正直あり得ない」
など、ため込んできた感情を
とにかく自分で声に出すこと。
これが第1ステップになります。
感謝できない背景にある感情。
これをできる限り声に出すのです。
私達の脳は実際に言葉にすると
物事を事実として認識します。
過去にフタをして来た感情も、
声に出すと事実として認識します。
頭の中にとどめ続ければ、
空想や妄想の状態のままです。
事実だと認識できずに、
見えない敵と闘っている様なものです。
「本当はどうしたかったのか?」と問いかける
そして声に出した上で、
「本当はどうしたかったのか?」と
自分自身に問いかけてください。
過去の出来事は変わりませんが、
自分の本心に気づくことができます。
ここまで来ると、
「感謝できる部分があるかも…」と
心境の変化が起こり始めます。
もちろん心境の変化が起こらなければ
再びフタをした感情を声に出してください。
フタをして来た感情を声に出し、
「本当はどうしたかったのか?」
と自分に問いかけること。
これをひたすら繰り返すのです。
ここまで感謝できない心理背景を
ぬいぐるみ心理学の視点を踏まえて
解説しました。
感謝はしなければならないものではないです。
したくなければ感謝しなくても良いです。
ただ、感謝できない状態が続くならば
過去にフタをした感情があるはずです。
この感情に声に出しながら気づけば、
抱えていた重荷が外れた様に感じ、
スッキリした感覚を抱けます。
なお感謝できない心理背景について、
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このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。