3Apr
[最終更新日]2021/04/23
こんにちは、伊庭和高です。
本日取り上げるテーマは、
私のお客様からも多く寄せられる相談です。
過去の私も悩みを抱いてましたし、
生きていれば1度は思うことがあると思います。
目次
気を使い過ぎて疲れる
「察しすぎて疲れる」
「気を使い過ぎて疲れる」
「周囲ばかり気にしてしまう」
この様に思ったこと、ありますか?
・
・
・
私は何度もあります。
学校での人間関係
仕事中の人間関係
初対面の人との関係
あらゆる場面の人間関係において、
気を使い過ぎて疲れてしまうことがありました。
その場の空気を察したり、
気を使って振る舞うことはあるでしょう。
ですが過度に気を使ったり察すれば、
自分自身も疲れ果ててしまいます。
・食べ過ぎ
・飲み過ぎ
・寝過ぎ
どんな物事にも当てはまりますが、
「し過ぎ」は逆効果です。
必ず自分に反動が返って来ますし、
良いことなんてないんですよね。
察しすぎれば気疲れが蓄積されます。
心身に疲れを感じたり、
何もする気が起きなくなったりと、
必ず自分にダメージが蓄積されます。
察しすぎてしまう心理
「なぜ気を使い過ぎてしまうのか?」
「なぜ察しすぎてしまうのか?」
そこには共通した心理背景があります。
察しすぎて疲れてしまう人は、
人目を気にしてしまう傾向があるのです。
「察する」ということは、
察する対象となる相手がいます。
「気を使う」ということは、
気を使う相手がいるわけです。
自分以外の相手の存在を気にして、
察したり気を使ってしまうのです。
自分に自覚があるかは別にして、
人目を気にしてしまう人ほど、
察しすぎて疲れる悩みを抱えています。
先ほどもお伝えした様に、
「し過ぎる」状況は逆効果。
察し過ぎたり気を使い過ぎれば、
その分だけ自分が苦しくなってしまいます。
察し過ぎてしまう原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
察しすぎてしまう原因も、
気を使い過ぎてしまう原因も、
実は自分の自信のなさなのです。
想像してみて下さい。
もし自分に自信が持てていれば、
察し過ぎることなく自分らしく振る舞えます。
気を使って疲れ果てることなく、
自分を大切にしながら過ごせています。
ですが自分に自信が持ちきれていないと、
相手にどう思われるかを気にしてしまいます。
結果として気を使い過ぎたり、
その場の空気を読み過ぎてしまうのです。
察しすぎて疲れる悩みは、
自信のなさが原因だったのです。
察しすぎて疲れるのをやめたい!
「察しすぎて疲れるのをやめたい!」
「気を使い過ぎるのを克服したい!」
こうした声を受けることも多いですし、
実際に解決することもできます。
冷静になって考えれば、
私達は生まれた時から気を使っていません。
その場の雰囲気を察して振る舞う赤ちゃんを、
少なくとも私は見たことがありません。
誰もが周りに気を使うことなく、
自分らしく振る舞うことができていました。
気を使い過ぎるのは性格でも何でもなく、
後天的に身に付いてしまったものです。
新たなスキルを身につけるのではなく、
既にできていた感覚を取り戻せば良いので、
誰もが現状を変えることができます。
ここでは具体的に3ステップで、
察し過ぎるのをやめる方法をお伝えします。
ステップ1:頭の中の考えを声に出す
まず最初のステップは、
頭の中の考えを声に出すことです。
察しすぎてしまう悩みを持った人ほど、
頭の中でグルグル考えを巡らせてしまいます。
頭の中で考えていることを、
実際に声に出すことが重要なのです。
私達人間が1日に考える言葉のうち、
90%がネガティブな言葉だとされています。
察しすぎて頭で考えるほどに、
ますますネガティブ思考になってしまうのです。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。
言葉にするとシンプルですが、
実はこれが非常に大切なのです。
ステップ2:自信のなさと向き合う
そして次のステップは、
自分の自信のなさと向き合うこと。
悩みの原因である自信のなさと向き合うことです。
「なぜ気を使い過ぎてしまうのか?
「察しすぎて悩み始めたのはいつからか?」
「特に誰に対して気を使ってしまうのか?」
頭の中で浮かんだ言葉に対して、
1つずつ声に出しながら振り返っていきます。
ステップ3:主語を自分にして問いかける
そして最後のステップは、
主語を自分にして問いかけることです。
察しすぎて悩んでいる時ほど、
周りのことばかり考えてしまいます。
その結果、自分を主語にできていないのです。
周りではなく自分に意識を向けるために、
「自分はどうしたいのか?」と問いかけ
主語を自分に戻していくことが大切です。
過去の私も察しすぎて苦しんでいましたが、
「どうしたいのか?」という問いかけをせず、
相手にどう思われるかばかり考えていました。
その場の空気を読もうとするほど、
自分の気持ちを押し込んでしまうんですよね。
お客様の事例を紹介します
そしてここからは私のお客様で、
察しすぎて疲れる悩みを克服できた事例を紹介します。
静岡県在住の日枝さん(女性・仮名)は、
周りに気を使い過ぎて苦しんでいました。
=====ここから=====
伊庭さんのことを知るまでは、
気疲ればかりが蓄積し苦しんでいました。
職場ではお客様や同僚の様子を伺い、
嫌われない様にと意識しながら行動していました。
私の職場は女性が多かったこともあり、
自分の気持ちを素直に伝えることで、
その場から浮いてしまうと思い込んでいました。
同僚が不満やグチをこぼしていると、
聞きたくないのに話を合わせてしまい、
帰宅後にドッと疲れがたまっていました。
また家では旦那や子供の様子を伺い、
自分の気持ちを抑えることも多かったです。
思えば結婚する前から気を使っており、
「嫌われない様に」と考えていました。
その結果として結婚できたものの、
結婚後も気を使う状況は続き、
むしろ状況は悪化している様に感じました。
「このまま年を重ねるのは苦しい」
そんな時に偶然、伊庭さんのサイトを拝見しました。
「悩みの原因は自信のなさ」
この言葉に非常に共感しました。
確かに私も自分に自信がなく、
周囲のことばかり考えてしまいます。
「どう思われるのか…」
「何か言われたらどうしよう…」
この様に相手からの評価ばかりを気にして、
自分の気持ちをないがしろにして来ました。
結局は自分に自信がないから、
気を使い過ぎてしまったのだと思います。
「もうこの現状を変えたい」
「察しすぎて疲れる状況を変えたい」
伊庭さんとお話する中で、
私自身も決意が固まりました。
日枝さんに起こった変化
私は日枝さんさんの話を聞きながら、
先ほどの3ステップを解説しました。
また日枝さん個別の現状を踏まえ、
専用メニューを作成し実践してもらいました。
そして日常で実践する中で、
日枝さんの日常に変化が起こり始めました。
=====ここから=====
確かに悩み続けていた時ほど、
自分の気持ちを声に出していませんでした。
頭の中でばかり考えて、
頭が重たくなる様な感覚もありました。
「まずは自分の気持ちを声に出すこと」
伊庭さんの教えを受けながら、
かなり意識して実践しました。
そして自信のなさと向き合いながら、
主語を自分に戻して問いかけました。
すると自分の意見が言える様になり、
必要以上に空気を読まなくなりました。
嫌なものは嫌だと言える様になったり、
上司に対しても自分の意見が言える様になりました。
苦手意識を持っていた人とも、
窮屈に感じずに関われ始めました。
「最近何か変わったよね」という様に、
同僚から声をかけてもらうことも増え、
私自身も効果を実感しています。
また家庭でも気を使うことがなく、
自分の気持ちを表現できる様になりました。
「何を考えているのかわからない」
気を使っていた頃の私に対して、
旦那からかけられた言葉です。
確かに相手のことばかり優先していれば、
自分の気持ちを表現することもないので、
旦那の指摘も理解できます。
ですが最近は自分の意見を伝えたり、
したいことをする様になったので、
「イキイキしているね」と声をかけられました。
以前よりも家族の時間が楽しく、
充実して過ごすことができています。
=====ここまで=====
察しすぎて疲れる現状を卒業した先に
察しすぎて疲れる悩みは解決できます。
生まれ持った性格でも何でもなく、
自信のなさが原因なだけです。
自信のなさと向き合いながら、
日々の生活で行動に移していくことで、
気を使い過ぎること無く過ごせる様になります。
人目を気にせず自分の意見が言えたり、
自分らしく過ごせる様になります。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
根本原因である自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。