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[最終更新日]2020/11/09
「自分と人と比べてしまったことがありますか?」
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こんにちは、伊庭和高です。
本日のテーマは「自分と人と比べること」
冒頭の質問に対して、
過去の私は迷わず「YES」と答えていました。
人と比べるのが癖になっており、
モヤモヤした気持ちを抱きながら過ごしていました。
私はぬいぐるみ心理学をお客様に提供していますが、
「人と比べてしまう」という悩みは、
非常に多く寄せられています。
そこで今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
人と比べる原因や心理背景を解説します。
また人と比べるのをやめる方法も、
3つのステップで解説していきます。
そして過去のお客様の中で、
人と比べる悩みを手放せた事例も紹介します。
目次
人と比べるのが癖になっている
「一切、人と比べないで過ごせる様になる」
これは無理です。
仕事でもプライベートでも、
人と関わる場面は存在しますし、
人と比べてしまう瞬間はあるでしょう。
もしあなたが現状に対して、
「一切、人と比べなくなりたい」と思われているなら、
絶対に実現しない目標を立てている様なものです。
人と比べてしまうことはあっても、
できる限りすぐに悩みを手放せる様になること。
これが私が目指すゴールであり、
ぬいぐるみ心理学で実現可能なゴールです。
そして自分と人を比べて悩んでいる人は、
もはや人と比べるのが癖になっています。
自分でも無意識の内に人と比較し、
一喜一憂して悩んでいる状態です。
人と比べる癖の根本原因
では人と比べるのが癖になっている原因は何なのか?
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであるとお伝えしています。
人と比べ続けてしまうのも、
悩みの根本原因は自分の自信のなさです。
想像してみてください。
もし自分に自信が持てていれば、
人と比べることなく過ごせるでしょう。
「人は人、自分は自分」という様に、
自分の人生に意識を集中できるでしょう。
ですが自分に自信が持ちきれないから、
人と比べてしまいます。
身近な人やメディアを通して伝わる人など、
無数の対象と自分を比較し苦しんでしまうのです。
人と比べる人の特徴
人と比べるのが癖になっているのは、
根本に自信のなさが横たわっているからです。
では具体的に、人と比べる人には
どの様な特徴があるのでしょうか?
「周りからどう思われているかが気になる」
これが人と比べてしまう人の特徴です。
周りからどう思われているか気になるので、
自分の気持ちを素直に表現できなくなります。
時に周りに合わせて振る舞ったり、
時に良い子を演じてしまったりと、
自分よりも先に周りのことを考えてしまうのです。
その結果、自分でも自分の気持ちがわからなくなってしまいます。
自分で自分のことがわからなくなる中で、
人と比較して自分自身を評価する様になっていくのです。
周りからどう思われているか気にし続けていれば、
そんな自分に自信も持てなくなってしまいますよね。
実際、子供の頃の私がまさにそうでした。
「人よりできているかどうか」を気にして、
勉強にスポーツにと周りと比べ続けていました。
人よりできていれば一時的に嬉しいものの、
自分よりもできる人の存在に気づいた瞬間、
急に劣等感に襲われることもありました。
人と比べるのが癖になっていた当時の私は、
自分ではなく周りの評価を基準にしていました。
周りからどう見られるかを意識し続けた結果、
自分で自分の本音がわからなくなってしまったのです。
人と比べるとマイナス思考に!
人と比べ続ける原因は自信のなさですが、
人と比べ続けるとマイナス思考になってしまいます。
常にマイナス思考が充満してしまうので、
生きづらさを感じやすくなってしまうのです。
多摩大学大学院教授であり、
メディアにも多数出演している田坂広志氏は、
『運気を磨く』という著書の中で次の様に述べています。
===
実は、我々の心の中のネガティブな想念の多くが、
「人間関係」での摩擦や葛藤、反目や衝突から発生している
※(2019年刊行,光文社新書,P161)
===
人と比べ続けてしまうのは、
人間関係の悩みだと言えます。
田坂氏の文章を踏まえるならば、
人と比べ続けてしまうと、
私達の心の中に負の感情を多く生み出すことにつながります。
人と比べ続けても、
人生において良いことはないんですよね。
何より人間関係は一生続きます。
目の前に苦手な人がいたとして、
学校の卒業や部署の異動などで
その人との関係が離れたとしても、
人と比べる悩みはその後も続きます。
相手や環境を変えて、
比較対象となる人が繰り返し現れます。
人間関係は一生続くからこそ、
人と比べる癖を手放せる様になれば、
一生が変わると言っても良いです。
人と比べるのをやめる方法
過去の私自身も含め、
人と比べるのが癖になっていました。
そしてその原因は自信のなさでした。
ですが私達は生まれた瞬間から、
自分と人を比べていたわけではありません。
「おぎゃー」と生まれた瞬間から
「隣の子の方がカッコいいな」なんて、
赤ちゃんは思わないですよね?
人と比べるのは性格でも何でもありません。
後天的に身につけた癖なので、
今から変えることはできます。
現に私も自分自身と向き合って来たことで、
人と比べるのをやめることができました。
これから紹介する3ステップを実践することで、
人と比べる癖は手放していける様になります。
ステップ1:人と比べた時にすぐ気づく
まず最初のステップは、
「人と比べた時にすぐ気づくこと」
人と比べることに悩んでいる人の多くが、
人と比べていることに気づいていません。
誰でも良いのですが、
人と関わっている最中に気づければ、
その場で人と比べる癖を手放せます。
ですが多くの人は気づかず悩み続け、
時間が経過してから「人と比べていたな…」と嘆くのです。
人と比べてしまった時に、
できる限り早く気づけるかどうか。
これが最初のステップです。
そして人と比べた時にすぐ気づくには、
自分の気持ちを声に出すことです。
私達の脳は物事を声に出すことで、
事実だと認識します。
「人と比べているな」と声に出せば、
「人と比べていること」を認識できるのです。
一方で声に出さず頭の中で考えている状態では、
脳は現状を認識できないのです。
人と比べて悩む人の多くが、
悩みを声に出さず頭の中で考え続けています。
まずは自分の気持ちを声に出すことが、
非常に大事なステップなのです。
ステップ2:自信のなさと向き合う
そして次のステップは、
自分の自信のなさと向き合うことです。
人と比べる原因である自信のなさと向き合うことで、
現状を変えていくことができます。
「なぜ人と比べてしまうのか?」
「今まで人と比べて特に辛かったのは何か?」
「人と比べ始めたのは、記憶をたどるといつからか?」
頭の中に浮かんだ言葉について、
声に出しながら振り返ってください。
ステップ3:「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「どうしたいのか?」と問いかけることです。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
人と比べて悩んでいる時ほど、
自分よりも先に周りのことを考えています。
実際私も今でも悩むことがありますが、
その時は自分を主語にするのを忘れています。
自分を主語にして問いかけることで、
人と比べる状態をやめることができます。
お客様の事例を紹介します
ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、
人と比べるのをやめられた事例を紹介します。
東京都在住の山本さん(女性・仮名)は、
他の人と比較してしまう悩みを抱いていました。
=====ここから=====
伊庭さんのサイトにたどり着いたのは、
仕事で人と比較し悩んでいたからでした。
後輩が自分よりテキパキ仕事をこなすので、
「先輩なのに自分の方ができない…」と、
毎日の様に悩みを抱えていました。
人と比較して劣等感を抱くことは、
仕事に限らずこれまでの人生でもありました。
決して頭が悪い訳ではなかったものの、
自分よりも勉強ができる友達を見ると、
いつも劣等感を抱いていました。
恋愛においても相手の顔色を伺い、
「他の人が彼女ならもっと彼は幸せなのでは…」と、
勝手に別の人を持ち出して比較していました。
人と比較し続けるのは、
決して楽しいものではないですし、
「このままではダメだ…」と漠然と感じていました。
「悩みの原因は自信のなさ」
伊庭さんから伝えられた言葉ですが、
まさに私も自分に自信がなかったです。
自分に自信がないからこそ、
必要以上に人と自分を比べていました。
ですがどれだけ人と比較しても、
自分に自信が持てる様にはなりませんでした。
「根本から自分を変えなければ」
「このまま同じ毎日を過ごすのは苦しい」
自分を変えるために、
ぬいぐるみ心理学を実践することにしました。
=====ここまで=====
山本さんに起こった変化
私は山本さんのお話を聞きながら、
先ほどの3ステップをお伝えしました。
また山本さん個別の状況を踏まえ、
専用のメニューを作成し取り組んでもらいました。
ぬいぐるみ心理学を実践する中で、
想像より早いペースで山本さんに変化が生まれました。
=====ここから=====
確かに伊庭さんのおっしゃる通り、
私は頭の中で人と比較し続けていました。
「どんな気持ちもまずは声に出す」
伊庭さんの教えを実践する中で、
「こんなにも声に出してなかったのか!」と痛感しました。
ですが声に出すことが習慣になる内に、
人と比べて悩む時間は激減しました。
以前までは1日中引きずっていたものが、
数十分でモヤモヤを手放せる様にもなりました。
またぬいぐるみと意識して関わるのも、
伊庭さんの理論のポイントだと思いますが、
大人になってぬいぐるみと関わるのは、
正直恥ずかしさもありました。
ですが伊庭さんの言う通りに
意識してぬいぐるみと関わる内に、
自分で自分の気持ちに気づける様にもなりました。
実際、仕事で後輩と比較することもなくなり、
むやみに劣等感を抱くこともなくなりました。
「人は人、私は私」と思え、
穏やかな気持ちで仕事ができる様になりました。
「最近何か変わったね」と同僚も伝えてくれ、
変化していることを一層実感しています。
また恋愛でも相手の顔色を伺うことなく、
自分の気持ちを素直に伝えられる様になりました。
特に恋愛においては相手を優先して、
「どうしたいのか?」を問いかけていませんでした。
相手に嫌われないか不安もありましたが、
自信のなさと向き合いながら行動する内に、
恋愛でも自分らしく振る舞える様になりました。
想像以上の早さで変化を実感でき、
伊庭さんには感謝の気持ちで一杯です。
=====ここまで=====
人と比べるのをやめた先に待つ未来
「ありのままの自分」
「自分らしい」
こうした言葉がありますが、
いずれも人と比べるのをやめた先に待っている状態です。
人と比べ続けていては、
ありのままの自分でいることは無理ですし、
自分らしさよりも相手のことを考えてしまいます。
自信のなさと向き合いながら行動することで、
人と比べて悩む状況は手放せます。
「人は人、自分は自分」と心から思えて、
穏やかで心地良い日々を過ごせる様になります。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
根本原因である自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。