5Jul
[最終更新日]2025/07/05
こんにちは、伊庭和高です。
「自己否定が癖になっている」
年齢や性別を問わず、
自己否定についての相談はよく寄せられます。
仕事でもプライベートでも、
自己否定を続けても良いことはありません。
自分で自分を否定しても、
明るい気持ちにはなれませんよね。
とはいえ頭ではわかっているものの、
つい自己否定を始めてしまうことに悩んでいる人は多いです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
自己否定をやめて自分を認める方法を解説します。
また合わせて自己否定をする原因も、
独自の切り口でお伝えします。
目次
自己否定をやめて自分を認める3ステップ
最初に具体的な解決策をお伝えします。
今から紹介する3ステップを、
順番に実践してみてください。
自己否定癖を改善しながら、
自分を認められるようになります。
ステップ1:自分の気持ちを声に出す
最初のステップは、自分の気持ちを声に出すこと。
実は自己否定をしてしまう時ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考えることの、
9割がネガティブな内容とも言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
自分を否定しやすくなるのです。
頭の中で考えていることを、
ボソボソと声に出してみてください。
自己否定癖が改善されますし、
もし自己否定を始めてもすぐに気持ちを切り替えられます。
そしてここでのポイントは、
自分で気持ちを声に出すこと。
いきなり誰かに吐き出すのは、
間違った方法なのです。
誰かに自己否定の気持ちを吐き出せば、
自分はスッキリするでしょうが、
聞かされた相手は嫌な気分になるでしょう。
「また同じ話をされた…」
「いい加減、自分で解決してほしい…」
このように思われれば関係が悪化し、
信頼を失うこともあるのです。
独り言をブツブツとつぶやくように、
まず自分で声に出してみることが不可欠なのです。
ステップ2:ぬいぐるみとかかわる
そして自分の気持ちを声に出した後は、
ぬいぐるみとかかわってみてください。
これは意外かもしれませんが、
ぬいぐるみは自己否定癖を改善する効果が期待できます。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
心理学ではぬいぐるみとかかわるほど、
不安が軽減されることが証明されています。
心の安定や癒しにつながる脳内ホルモン、
オキシトシンを分泌させてくれるのです。
・ぬいぐるみをぎゅっと握ってみる
・ぬいぐるみに触れてみる
・ぬいぐるみを抱きしめてみる
・ぬいぐるみを見つめてみる
・ぬいぐるみに話しかける
・ぬいぐるみと一緒に寝る
これらは一例ですが、まずは1つでいいのでやってみてください。
ぬいぐるみとかかわることで、
自己否定の気持ちは次第に落ち着きます。
ちなみにぬいぐるみの効果は、
ぬいぐるみが好きかどうかに関係なく生まれます。
人形、抱き枕、クッション、人形なども、
広い意味でぬいぐるみだと定義しているので、
ぬいぐるみとのかかわりを作ってみてください。
ステップ3:「どうしたい?」と自分に問いかける
そして最後のステップは、「どうしたい?」と問いかけること。
「どうしたい?」の主語は自分自身です。
自己否定に悩んでいる時ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えてしまうのです。
「した方がいい」
「しなきゃいけない」
「するべきだ」
「してほしい」
「してあげる」
「してもらう」
たとえばこれらの言葉は、
誰かや何かのことを先に考えています。
特定の相手のことを気にしたり、
世間体や立場を気にしているのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸で生きている状態です。
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
自己否定をしてしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあるのです。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば自分を否定しません。
自信がないから自己否定を始めますし、
自己否定をすることで余計に自信がなくなるのです。
そして自信がない時ほど、他人軸になってしまいます。
どれだけ周りのことを考えても、
周りが何を考えているかはわかりません。
答えが一生わからない問題を解いているようなものです。
これでは人間関係に疲れてしまい、
ストレスも蓄積されるでしょう。
だからこそ大事なのは「どうしたい?」の問いかけです。
自分を主語に問いかけるからこそ、
自分が望む行動を選択できるようになります。
自己否定癖はいつから?
ここまで紹介した3ステップを繰り返し実践すると、
自己否定に悩むことはなくなっていきます。
7,000名以上のお客様にも実践いただき、
効果を発揮した方法です。
そして自己否定に悩むお客様と話す時に、
私が必ず聞くことがあります。
「自己否定に悩み始めたのはいつからですか?」
幼い頃からもしれないですし、
仕事を始めた頃からもしれませんし、
結婚してからかもしれませんが、
自己否定に悩むのは今に始まったわけではありません。
過去のある地点から繰り返し悩んでいるのです。
自信のなさと向き合わなければ、
悩みは環境や相手を変えて繰り返されます。
周りを変えても自分が変わらないと、
環境や相手が変わっても自己否定を始めてしまうのです。
だからこそ自己否定を始めた記憶を振り返り、
何が原因かを一緒に考えることがあります。
一時的なプラス思考では解決しない
「前向きな言葉を発すれば自己否定はやめられる」
このようにプラス思考をすることで、
自己否定癖を改善できると思い込んでいる人もいます。
ですがこれは間違っているのです。
確かにプラス思考をした瞬間は、
気持ちも前向きになるでしょう。
ですが時間が経過するにつれて、
再び自己否定の気持ちに飲み込まれてしまいます。
プラス思考とは栄養ドリンクのようなもので、
一時的に元気になっても長続きしません。
栄養ドリンクの効果が切れる頃に、
自己否定癖が出てしまうのです。
栄養ドリンクを飲まずとも元気な状態が理想です。
そのために3ステップを実施し、
無理してプラス思考をするのではなく自己否定の根本原因を解決し、
自然と穏やかな気持ちになることが大切です。
まとめ
冷静に考えてみると、
生まれた時から自己否定をする人はいません。
自分を否定する赤ちゃんなど、
どう考えてもいないのです。
つまり自己否定とは生まれつきの性格ではなく、
後天的に身についたものなのです。
だからこそ自信のなさと向き合うことで、
誰でも今すぐ自己否定をやめられます。
自分を否定しなくなるほど、
そのままの自分を認められるようにもなります。
ぜひ3ステップを今から実践してみてください。
「自信のなさとは何なのか?」
「自信を持てるようになるにはどうすればいいのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。