28Oct
[最終更新日]2025/10/27

こんにちは、伊庭和高です。
「自分の話をするのが怖い」
この相談は年齢や性別を問わず、よく私の元に寄せられます。
仕事の場で「自分の意見を言いたいけど口が開かない」
恋愛では「自分の気持ちを伝えたいけど怖くて黙ってしまう」
夫婦関係では「家庭のことを話せない」「本音を出すと怒られそうで言えない」
このように「自分の話をするのが怖い」と感じる人は少なくありません。
この状態は単に「人前で話すのが苦手」なわけではなく、
もっと深く心理的な原因が関係しています。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
自分の話をするのが怖い人の心理背景や原因と克服法を解説します。
目次
なぜ自分の話をするのが怖いのか?
自分の話をするのが怖いと感じるのは、
3つの心理背景が影響しています。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①周りの反応や評価を気にしている

「変な風に思われてしまわないか…」
「評価が下がらない様にしなきゃ…」
「相手に合わせた方がいいかな…」
この様に周りの反応や評価を気にするほど、
自分の話ができなくなってしまいます。
自分の話をして周りがどう思うのかが気になり、
言葉が出てこなくなってしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっている状態です。
どれだけ周りの反応を気にしても、
相手が何を考えているかはわかりません。
正解がわからない問題を解き続けているので、
気づけば自分の話をするのが怖くなってしまいます。
②傷つくことが怖い

「拒否されたらどうしよう…」
「否定されたくないな…」
「怒られたらショックだな…」
この様に傷つくことを怖がっていると、
自分の話ができなくなります。
自分の話をしなければ、
傷つくことはないですからね。
特に過去に自分の話をして傷ついた経験があると、
その影響で自分の話ができなくなることもあります。
傷つくのを怖がる気持ちを抱き続けるのは、
精神的にもストレスをため込んでしまうのです。
③自己肯定感が低い

「こんな自分なんて話しても意味ない」
「誰も私の話を聞いてくれない」
この様に思ってしまうと、
自分の話をするのが怖くなります。
自分の話をすること自体が、
自分をさらけ出すことになるのです。
これは自己肯定感が低い状態が背景にあります。
自己肯定感が低いと他者の評価や反応に過敏になり、
「話す=拒絶される」という思い込みを無意識に作ってしまいます。
自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自分の話をするのが怖いのも、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば怖がらずに自分の話ができます。
自分の気持ちを我慢したり飲み込まず、
言いたいことを堂々と言えるのです。
一方で自分に自信がないから、
恐怖心に負けてしまいます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
自信のなさが根底にあるのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
幼少期の記憶も影響

私たちの自信のなさは幼少期の経験も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しい物は欲しいと主張できていました。
それこそ怖がらずに自分の話ができていたのです。
それが成長し大人になる中で、
自分の話をするのが怖くなってしまいます。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
自分の話ができなくなるケースもあります。
「親の顔色をうかがっていた」
「親の期待に応えようとしていた」
「親に怒られるのが怖かった」
「親も自分の話をするのが苦手だった」
たとえばこうした場合は、
子供にも悪影響が出てしまうのです。
自分の話をするのが怖いままだとどうなるか?

自分の話をするのを怖がっていても、
幸せな未来は待っていません。
仕事でもプライベートでも、
相手の信頼を失ってしまったり、
そもそも信頼関係が築けなくなります。
自分の話ができないことを嘆き、
自己嫌悪の気持ちに襲われることもあるでしょう。
いつまでもネガティブに考えて、
つらい気持ちに襲われるかもしれません。
また転職や異動や引越しなどで環境を変えても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
自分の話をするのが怖い状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ただし先ほどもお伝えした様に、
生まれた時から自分の話をするのが怖い人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
成長する中で好転的に身についたものだから、
誰でも今から現状を好転することができます。
怖がらずに自分の話ができる2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を克服する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
怖がらずに自分の話ができる様になります。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
自分の話をするのが怖い人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
自分の話をするのを怖がってしまいます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
いきなり誰かに発言するのではなく、
まず自分で声に出すことから慣れていきましょう。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分の話をするのが怖い人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になったり、
傷つくのを怖がる気持ちが出てきます。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことへ意識を向けると、
周りの反応や評価を気にしなくなりますし、
勇気を持って言いたいことが言える様になります。

自分の話をするのが怖い原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、
さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
