10Nov
[最終更新日]2025/11/10

こんにちは、伊庭和高です。
「分かってるのに言葉が出ない」「自分でももどかしい」と感じたことはありませんか?
頭ではわかっているのに言葉が出ないままでは、
状況は好転せず停滞感ばかり生まれるでしょう。
チャンスやタイミングを逃したり、
言葉が出ない自分が嫌になってしまいます。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
頭でわかっていても言葉が出ない心理と対処法を解説します。
目次
頭でわかっていても言葉が出ないのはなぜ?
頭でわかっていても言葉が出ないのは、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①ネガティブに考えすぎている

書籍『ストレスフリー人間関係』でも紹介していますが、
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる特性があります。
一説では1日に頭で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容とも言われています。
ネガティブ思考をすればするほど、
言葉が出てこなくなってしまいます。
口に出すことに対して、
ネガティブな感情がストップをかけるのです。
②周りにどう思われるか気にしている

「変な風に思われないかな…」
「自分の発言をどう思われるだろう…」
「もしネガティブにとらえられたら…」
この様に周りの反応を気にしていると、
頭でわかっていても言葉が出てこなくなります。
自分の気持ちを脇に置いて、
周りにどう思われるかを優先してしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
③間違えるのを恐れている

「間違えたらどうしよう…」
「失敗してしまわないか…」
この様に間違えるのを恐れていると、
言葉が出てこなくなってしまいます。
言葉に出さなければ何か言われることもなく、
恐れていた事態は起こらないからです。
過去の失敗体験が影響して、
間違えるのを恐れる様になる人もいます。
ただし間違えるのを恐れ続けては、
その場を何とかやり過ごすことはできても、
いつまでも物事は前に進みません。
自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
頭でわかっていても言葉が出てこないのは、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば言葉がスムーズに出てきます。
自信がないから頭の中で考えをとどめてしまうのです。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
自信のなさが根底にあるのです。
幼少期の記憶も影響

私たちの自信のなさは幼少期の記憶も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
泣きたい時に泣き、笑いたい時に笑い、
欲しい物は欲しいと主張できていました。
それが成長し大人になるにつれ、
自信がなくなり言葉が出てこなくなるのです。
その意味で言葉が出てこないのは性格ではなく、
成長する中で後天的に身についた特性です。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
頭でわかっていても言葉が出なくなります。
「親に怒られることが多かった」
「親の顔色をうかがっていた」
「良い子を演じていた」
「親も言葉が出てこない人だった」
たとえばこうした場合は子供にも悪影響が及びます。
言葉が出てこないままだとどうなるか?

現状を放置しても、幸せな未来は待っていません。
仕事でもプライベートでも、
言葉が出てこないことでチャンスを逃したり、
周囲に誤解を与えてしまうこともあります。
そして異動や転職や引っ越しなどで環境を変えても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
頭でわかっていても言葉が出ない状況は、
時間が解決してはくれないのです。
言葉が出てくる自分に変わる方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状からの改善法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
頭で考えたことが言葉で出てくる様になります。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
頭でわかっていても言葉が出ない人は、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
先ほどもお伝えした様に頭の中で考え続け、
ネガティブな気持ちで充満してしまうのです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
ブツブツと自分の気持ちを声に出すうちに、
言葉に出すことに慣れていきます。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
頭でわかっていても言葉が出ない人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
まず相手にどう思われるかを気にしたり、
周りの出方を伺ってしまうでしょう。
まさに他人軸になっている状態です。
また「どうしたい?」ではなく「どうすればいい?」と考えがちな人も言葉が出てこない傾向があります。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを誰かや何かに求めてしまうので、
いつまでも自分で結論を出せず時間が過ぎてしまいます。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
言葉が出てこないのを改善するために不可欠です。
自分がしたいことを問いかけ、
主体的に行動する場面が増えるほど、
考えたことがすぐ言葉に出てきます。

頭でわかっていることが言葉に出せれば、
自分自身もスッキリするでしょう。
すぐに行動へ移せる様になりますし、
自分の人生がさらに良い方向へ進みます。
頭でわかっていても言葉が出ない根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
