15May
[最終更新日]2023/05/31
こんにちは、伊庭和高です。
今日は仕事について取り上げます。
私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、
仕事の悩みを相談されることも多いです。
その中でもよくある悩みの1つが
「目標を見失ってしまったこと」
急に心にポッカリ穴が空いた様に、
やる気をなくしてしまうこと。
会社のレールに乗っている様に感じ、
会社が望む目標ばかりを立てる自分に
嫌気が指してしまうこと。
目標を見失ってしまうことで、
何となく働き、何となく仕事をし、
気づけば時間ばかりが経過します。
・仕事で目標を見失う原因
・現状を打破する方法
さっそく見ていきましょう。
仕事で目標を見失った原因
仕事で目標を見失う原因として、
「バーンアウト」が挙げられます。
バーンアウトとは燃え尽き症候群のこと。
心理学者のフロイデンバーガーが提唱した言葉で、
「あたかもエネルギーが失われていくかの様に、
仕事に対する意欲や関心が失われていく状態」
のことを指しています。
一定期間仕事に取り組む中で、
何らかのキッカケによって
意欲が失われてしまったために、
目標を見失う状況が生まれています。
・大きな目標を達成したから
・何となく先が見えてしまったから
・職場の先輩の姿勢に幻滅したから
人によってキッカケは様々ですが、
何の脈絡もなく目標を見失うことはありません。
そして目標を見失った現状を放置すれば、
仕事だけでなく人生全体においても、
目標を見失ってしまうこともあります。
すべての悩みの原因は自信のなさ
「私はバーンアウトなんだ」
「燃え尽き症候群なんだな」
ここで思考を止めてしまっては、
根本的な解決には至りません。
「なぜバーンアウトしたのか?」
さらに原因を掘り下げていくことで、
解決策も見えて来ます。
私はぬいぐるみ心理学において、
「すべての悩みの原因は自信のなさ」
だとお伝えしています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
仕事で目標を見失ってしまったのも、
根本的な原因は自信のなさなのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
「具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
これは人によって違います。
ですが仕事で目標を見失った人に
よく見られる自信のなさを、
これから2つ紹介します。
1、周りに合わせ自分の気持ちを抑える自信のなさ
「会社の方針だから…」
「常識的にはこうだから…」
「家族がいるから…」
「親が言ったから…」
自分以外の周りに合わせ、
自分の気持ちを抑えて働くこと。
確かに成果が出たり出世はできても、
どこかの瞬間である疑問が浮かびます。
「何のために働いているんだろうか?」
周りに合わせて仕事はこなすものの、
自分の気持ちを見ない様にしているので、
自分が幸せだと感じられなくなってしまう。
あるいは世間的には良いと言われる仕事でも、
自分が心から望んで働いていないため、
どこかで気持ちが折れてしまう。
安定した会社に入り…
それなりに給料も受け取り…
結婚して子供も生まれた…
でも、誰かのレールを歩いている様な…
こうした気持ちを抱けば抱くほど、
どこかで目標を見失ってしまいます。
2、周りを気にして良い子を演じる自信のなさ
「1」と関連していますが、
周りの目を気にして良い子を演じる。
そんな自信のなさもあります。
良い子を演じているので、
周りから浮いてしまうこともなく、
それなりに評価もされるでしょう。
ですが常に周りありきで行動するので、
自分の気持ちは置き去りになります。
どこか淡々と仕事をこなしながらも、
次第に仕事への意欲を失い、
気づけば目標を見失ってしまいます。
「もうどうにでもなれ…」と、
まるで自分のことではない様に
仕事を捉えてしまう人も中にはいます。
それこそ魂の抜け殻の様に
日々を過ごしてしまうこともあるでしょう。
現代は想定外変化の時代
ひと昔前までは、
それでも豊かさを実感できました。
それこそバブルが崩壊するまでは、
働けば自分の生活も豊かになり、
年功序列で給料や役職も上がりました。
自分の気持ちを抑えて働いていても、
それなりに幸せは感じられたのです。
ですがバブルが崩壊してからは、
日本全体が不景気に陥りました。
年功序列で必ずしも給料は上昇せず、
管理職のポストもいっぱいに…
会社に自分の人生を預けていては、
どこかで必ず目標を見失う時代に
変化して来たと言えます。
また慶応大学の高橋俊介教授は著書等で、
現代を「想定外変化の時代」と表現しています。
時代の変化のスピードが早まったので、
仕事のキャリアが当初の予定通りに
なることはほとんどない。
だからこそ周りありきで仕事をしていると、
どこかで当初の予定が狂ってしまった時に、
「今まで積み重ねて来たのは何だったのか…」と
燃え尽きてしまいやすくなっていると言えます。
・すべての悩みの原因は自信のなさ
・仕事で目標を見失った原因も自信のなさ
ここまでが仕事で目標を見失う原因です。
ここからはぬいぐるみ心理学を踏まえ、
解決策についてお伝えします。
現状を打破する方法
最初に取り組んではいけないのが、
「仕事以外にやりがいや目標を求めること」
・家族との時間を大切にしよう
・趣味を始めよう
・資格を取得してみよう
確かに仕事以外に目線を向けるのも1つですが、
すべての悩みの背景には自信のなさがあります。
自分の自信のなさに向き合わないで、
仕事以外にやりがいや目標を求めると、
同じことの繰り返しになります。
どこかのタイミングで、
「自分は何をやっているんだろう…」と
目標を見失う瞬間が訪れるのです。
「まずは自分の自信のなさと向き合うこと」
これが重要です。
・なぜ周りに合わせて来たのか?
・目標を見失ったのはどうしてか?
・我慢して来た感情はあるか?
・本当はどうしたいのか?
例えばこうした気持ちを
自分自身に問いかけてください。
仕事で目標を見失ったと悩む人の多くは、
目標を見失うまで自信のなさと向き合わず、
こうした問いかけをして来ませんでした。
「まぁ大丈夫、何とかなるさ」
「仕事に打ち込んでいれば良いさ」
「今は忙しいから後にしよう」
自信のなさと向き合わずに、
モヤモヤした想いが蓄積した結果、
「目標を見失う」という形で爆発したのです。
また自信のなさと向き合う時は
周りや会社、世間体は脇に起き、
自分の気持ちに意識を向けてください。
周りではなく自分を主語にして問いかける。
これがポイントです。
向き合う中で仕事だけでなく、
プライベートな事柄が出て来るかもしれません。
仕事だけに制限をかけずに、
感じた想いはすべて受け止めてください。
なお自信のなさとの向き合い方の詳細は
無料メール講座でも解説しています。
合わせて活用してください。
自分の自信のなさと向き合うことで、
自分が本当に望む目標を立て、
幸せに毎日を過ごせる様になります。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。