29Dec
[最終更新日]2021/06/14
こんにちは、伊庭和高です。
今回のテーマは「支配欲」
「支配欲の強い相手に悩まされている」
「支配欲が出て来て苦しんでいる」
する側とされる側の両方から、
私のもとに相談が届くことは多いです。
特に恋愛や夫婦関係で多い相談ですが、
仕事や友達など人間関係すべてに当てはまる内容でもあります。
支配欲を抱き続けるのは辛いですし、
幸せな関係を築くこともできません。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
支配欲が強い人の特徴や心理を解説します。
そして支配欲を直すための3つの方法を解説します。
目次
支配欲とは?
物や人などを自分の勢力下に置いて治めたいという欲望や欲求のこと
これが支配欲の辞書的な意味です。
物や人など含め、
自分の思い通りにコントロールしようとする欲求だと言えます。
それこそ時代をさかのぼれば、
国や領土を支配するといった意味合いでも使われていました。
心理学的な支配欲の意味
恋愛や夫婦関係の相談も多いので、
心理学的な支配欲の意味について、
もう少し踏み込んで解説します。
「相手を自分の思い通りに動かそうとすること」
これが心理学的な支配欲の意味です。
ここで関連してくるのが、
『嫌われる勇気』で有名な心理学者のアドラー。
アドラーの理論の中に、
「課題の介入」というものがあります。
相手の課題に介入してしまうことは、
人間関係を悪化させるどころか、
相手の成長を妨害してしまうこともあるのです。
支配欲とは、相手の課題に介入する行為でもあります。
「〜して欲しい」
「〜しないと許せない」
「〜してあげる」
こうした言葉が出て来た時ほど、
相手の課題に介入しようとしており、
支配欲が強まっている状態だと言えます。
支配欲に男女の違いは関係ない
ちなみに支配欲とは、
性別に関係なく存在します。
男女の違いなく、誰でも支配欲が強まってしまうのです。
私のもとに相談に来るお客様には、
男性と女性の両方がいます。
支配欲とは人間の心理的欲求の1つであり、
性別や年齢に関わらず横たわっているのです。
支配欲の強い人の特徴
「支配欲の強い人にはどの様な特徴があるのか?」
ここからは支配欲の強い人の特徴を解説します。
どれか1つに当てはまっていることもあれば、
複数当てはまる項目があるかもしれません。
上下関係を気にする
上下関係や優劣を気にする人ほど、
支配欲が強くなりやすいです。
「あの人より上に立たないと…」
「あの人より劣っているのは耐えられない…」
自分が上の立場でいようとするほど、
支配的な言動を取る様になってしまいます。
マウントを取ろうとする
上下関係とも関連しているのですが、
マウントを取ろうとしている人ほど、
支配欲が強くなる傾向があります。
自分の方が上だと見せつけようとして、
マウントを取る材料を探しているわけです。
マウントを取ってしまうのは、
イコール支配欲の表れと言えるのです。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人ほど、
無理やり相手を支配しようとします。
自分の気持ちを上手く伝えられないので、
態度や姿勢で相手を支配しようとするのです。
冷静に話そうとしても、
とたんに感情的になってしまうのも特徴です。
寂しがり屋
実は寂しがり屋の人は、
支配欲が強くなりやすいのです。
「一緒にいて欲しい」
「あなたのためにご飯を作ってあげる」
「他の異性と連絡を取るのが許せない」
支配欲が強い時に出てくる言葉ですが、
支配欲が強くなるほど相手を束縛してしまいます。
自分も苦しいですし相手も苦しいので、
不幸な関係を築いてしまうのです。
寂しさを埋めるために支配欲が強くなり、
結果として関係が悪化するのは避けたいところです。
ちなみに自分が寂しがり屋かどうかは、
また寂しがり屋の原因と克服方法は別の記事でも解説しています。
支配欲が強い原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
支配欲が強くなってしまうのも、
自信のなさが原因なのです。
無料メール講座でも詳しく解説していますが、
自信がある様に見せている時ほど、
実は自信のなさを裏側で抱えています。
自信がないからコントロールしようとする
自分に自信がないからこそ、
相手を先に支配しようとします。
自信のなさを悟られない様にするために、
相手をコントロールしようとしてしまうのです。
支配欲に悩んでいる人とも関わって来ましたが、
ほぼ100%自信のなさを抱えていました。
本心ではやりたいと思っていないのに、
相手をコントロールしようとしてしまうのです。
支配欲を抱き続けるのは辛い
支配欲を抱き続けているのは辛いです。
自分自身も、そして相手も辛く、
どこかで関係は崩壊してしまいます。
恋愛や夫婦関係でよく相談を受けますが、
パートナーシップの解消にもつながってしまうのです。
支配欲を直す3つの方法
「支配欲が強いのを直したい!」
こうした相談を受けることは多いですし、
誰でも直すことができます。
支配欲を直すための具体的な方法を、
ここから3つ紹介します。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
自分で自分の気持ちを声に出すことです。
支配欲が表面化してしまう時ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
ここでのポイントは、
「まずは自分で声に出すこと」
いきなり相手に気持ちをぶつけるのは逆効果です。
自分で自分の気持ちを声に出すことで、
自分の気持ちを受け止め冷静になれます。
相手に感情をぶつけることがないので、
関係が悪化するのを防ぐことができます。
自信のなさと向き合う
そして声に出した後は、
自信のなさと向き合っていきます。
「なぜ相手を支配しようとするのか?」
「支配しようとし始めたのはいつからか?」
「相手を支配できないと何が起こると思っているのか?」
声に出しながら自信のなさと向き合うことが、
支配欲を手放す上では必要不可欠です。
自分を主語にして問いかける
そして最後に紹介する方法が、
自分を主語にして問いかけること。
「どうしたいのか?」と問いかけてください。
ですが注意点が1つあります。
「相手をどうにかしたい」という気持ちは、
自分を主語にしていません。
相手の言動をコントロールすることはできません。
「相手をどうにかしたい」という気持ちが出て来たら、
「本当はどうしたいのか?」と問いかけてください。
これが支配欲に対処する方法です。
支配欲を手放し幸せな関係を手に入れる
支配欲に悩まされていても、
良いことは何1つありません。
自分も相手も辛いだけです。
支配欲が強い原因は自信のなさです。
自分に自信が持てる様になれば、
そもそも相手を支配しようと思わなくなります。
お互いに対等で幸せな関係を築ける様になります。
「自信のなさとは何なのか?」
「自信を持つにはどうすれば良いのか?」
詳細は無料メール講座で解説していますので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。