29Dec
[最終更新日]2021/12/29
こんにちは、伊庭和高です。
「これまで築いてきた人間関係の解消を繰り返し行ってしまう行為のこと」
人間関係リセット症候群とも呼びますが、
かつての私もまさに、人間関係をリセットしていました。
小学校、中学校、高校、大学…
その時には仲良くしていても、
環境が変われば途端に関係をブツ切りにしてしまう。
私の場合は自然と遠ざけることが多かったのですが、
人によっては相手に直接気持ちをぶつけ関係を遮断することもあります。
「人間関係をリセットしてしまうのに悩んでいる」
こうした声を聞くことはよくあります。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
人間関係リセット症候群の原因と直し方を解説します。
目次
なぜ人間関係をリセットしてしまうのか?
「無理して良い子を演じていたから」
要するに自分軸ではなく他人軸で生きているから、
人間関係をリセットしてしまうのです。
相手の反応を気にしたり、
気を使って合わせたりすれば、
自分の気持ちを抑え込む様になります。
表面上のいい関係は築けるかもしれませんが、
常に気を張っている様なものなので疲れてしまいます。
学校の卒業や部活が終わるまで、
異動になるまでなど、
一定の区切りまでは何とか頑張っても、
区切りがついた途端に限界を迎えてしまうのです。
あるいは区切りがつく前に限界を迎え、
退職などを通して自分から関係を切ってしまうこともあります。
ストレスを抱え我慢が限界を迎えた時に、
人間関係をリセットする衝動が発動してしまうのです。
リセットしても悩みは繰り返される
リセットして悩みが解決するなら良いのですが、
根本的な悩みは繰り返されてしまいます。
リセットした後も新たな人間関係を築きますが、
ここでも他人軸で行動してしまいます。
無理して良い子を演じたり、
気を使って関わったりと、
ストレスを抱え続けることは変わりません。
むしろ1から関係を築く必要もありますし、
以前より環境や条件が悪くなっていることもあるのです。
一時的にリセットできても、
根本的には何も変わっておらず、
再びリセットすることになります。
マイナスとゼロを往復している様なもので、
いつまでもプラスに転じることがないのです。
人間関係リセット症候群の原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
人間関係をリセットしてしまうのも、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信がないからこそ他人軸で振る舞ってしまいます。
もし自信を持って行動できていれば、
人間関係をリセットする必要もありません。
相手にどう思われるかを気にせず、
自分の気持ちに素直に振る舞えるので、
ストレスなく人間関係を築ける様になります。
自信がないまま人間関係だけリセットしても、
新たな環境で同じ悩みを繰り返すだけで、
根本的な解決にはつながりません。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらもぜひやってみてください。
人間関係リセット症候群の直し方
ここからは現状を変える方法を、
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
3つのステップになっており、
順に実践することで変化を実感できます。
人間関係をリセットしてしまう癖も、
根本的に克服できる様になります。
ステップ1:自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップが、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
人間関係をリセットしてしまう人は、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
頭の中でネガティブ思考が強まってしまい、
人間関係のストレスをため込んでしまいます。
そしてため込んだストレスが限界を迎えた時に、
人間関係をリセットしてしまうのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
これは人間関係リセット症候群を克服する上で必須です。
ステップ2:自信のなさと向き合う
自分の気持ちを声に出した後は、
自信のなさと向き合っていきましょう。
「なぜ人間関係をリセットしてしまうのか?」
「いつから人間関係をリセットしてしまう様になったのか?」
浮かんだ言葉を、1つずつ問いかけていきましょう。
自信のなさに向き合わないと現状は変わりません。
自信を持って行動できる様になることで、
人間関係をリセットしてしまう癖を深掘りできます。
ステップ3:「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
人間関係をリセットしてしまう人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
周りのことを先に考えて、
自分の気持ちを押さえ込んでしまうのです。
「どうしたいのか?」と問いかけることで、
自分が望む行動を取れる様になります。
人間関係のストレスをため込むことなく、
自分の気持ちに素直に行動できる様になります。
人間関係をリセットしても、
人間関係の悩みは抱え続けます。
深い関係を築ける様にならないので、
孤独感や寂しさを感じやすくなります。
人間関係をリセットしてしまう原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合いながら、
3ステップに取り組むことで、
現状は今から変えられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。