4Apr
[最終更新日]2023/05/28
こんにちは、伊庭和高です。
大人になったのに、
親に褒められたいと思ってしまう。
年齢や性別を超えて、
この相談は私の所によく届きます。
大人になったのに、
自分は幼いのでは?と思い悩む人もいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
大人になっても親に褒められたい心理背景を解説します。
目次
なぜ親に褒められたいのか?
親に褒められたいと思うのは、
3つの心理背景があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
褒められてこなかったから
子供の頃に褒められてこなかったので、
大人になっても褒められたいと思うことはあります。
私たちが生まれた時から、
親との関わりは始まります。
すべてを受け止めてくれる存在だと、
無条件に感じているのです。
ですが親に褒められずに育つと、
心のどこかに満たされなさを感じる様になります。
親の顔色を伺っているから
「嫌われたらどうしよう…」
「怒られたらどうしよう…」
「良い子でいないと…」
この様に親の顔色を伺うほど、
褒められたい欲求は強まります。
親の顔色を伺うことで、
親の気を引こうとしたり、
親に褒めてもらおうとしているのです。
もし自分の気持ちに素直に行動したら、
親から怒られるかもしれません。
褒めてもらえなくなるので、
親に合わせて振る舞いを決めることで、
褒めてもらおうとしている状態です。
寂しがり屋
実は寂しがり屋な人ほど、
褒めてもらいたい気持ちが強まります。
寂しさを埋めるために、
親の承認を必要としているのです。
ですが親に褒めてもらっても、
一時的に満たされることがあっても、
すぐに寂しく不安な気持ちに襲われます。
親が褒めてくれるかどうかが、
気持ちを安定させる基準になってしまうのです。
自分で自分を満たすことができず、
ネガティブな気持ちを抱きやすくなります。
また私は12個の質問に答えるだけで、
こちらも合わせてやってみてください。
親に褒められたいと思い続けるとどうなるのか?
親に褒められたいと思い続けても、
幸せな未来が待っていないのは確かです。
具体的にどんな未来が待っているのかを、
2つの事例で紹介します。
親の言動にストレスを感じる
親に褒められたいというのは、
親に期待している状態です。
親が褒めてくれなかったり、
望まない言動をした時には、
ストレスを感じる様になります。
「何でしてくれないのか…」
「これだけやってあげたのに…」
こうした気持ちが出てくる時ほど、
親の言動を気にしています。
怒りや悲しみや寂しさなど、
ネガティブな気持ちに支配されやすい状態です。
自分の人生を生きれない
親に褒められたいと思うほど、
親に求め過ぎてしまいます。
親に褒められることを求めるほど、
自分の人生のはずなのに、
親の望んだ人生を生きることになります。
親が望む行動をしたり、
親のために振る舞ったりと、
自分の気持ちを大切にできないのです。
一時的に褒められることはあっても、
「何のために生きているのか…」と虚しさを抱くこともあります。
自信のなさが原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
大人になっても親に褒められたいと思い続けるのも、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信がないから褒められることを求めるのです。
自信があれば自分で自分を褒めたりと、
自分を満たすことができています。
ですが自分に自信がないから、
親に褒められることで自分を満たしているのです。
親が褒めてくれるかどうかで、
気持ちが左右されてしまうのは、
非常に不安定な状態だと言えます。
「大人になっても親に褒められたい」
この状況が続いても、
幸せな未来は待っていません。
自信のなさと向き合い、
現状を変えていくことが必要です。
現状を好転する2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
親に褒められたいと思わず過ごせる様になります。
自分で自分を満たせる様になり、
安定した状態で過ごせる様にもなります。
自分で自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
親に褒められたいと思い続ける時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
ネガティブに考えるほど、
親に期待したり求め過ぎてしまいます。
親に褒められたい気持ちを、
頭の中で考え続けてしまうのです。
どんな気持ちでも良いので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることで、
自分の気持ちを声に出しやすくなります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
親に褒められたいと思い続ける時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
「親に褒められたい」というのは、
自分が主語になっていません。
自分がしたいことではなく、
親にして欲しいことになっているのです。
実際に褒めてくれるかは親次第で、
自分にはどうすることもできません。
「親に褒められたい」とは、
「親に褒めて欲しい」と言い換えることができます。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を変えるために不可欠です。
親に褒めて欲しいと思うのではなく、
自分がしたいことを導き出していきましょう。
親に褒めて欲しいと思い続けてもつらいだけです。
大人になったのに、
親の人生を歩んでいる様なものです。
親の言動に振り回され、
自分の人生を生きれていないのです。
親に褒めて欲しいと思い続ける根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
今から現状は変えられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。