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相互依存と共依存の決定的な違いは自信の有無!ぬいぐるみ心理学で解説

[最終更新日]2024/11/05

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回は相互依存と共依存について、

ぬいぐるみ心理学の視点から解説します。

 

言葉は似ているものの、

実は両者は全く異なる意味があります。

 

相互依存と共依存の違いは?

「お互いが影響を与え合い相乗効果を発揮できている」

これが相互依存の状態です。

 

お互いが関わることで良い影響が生まれ、

物事が順調に進んだり壁を乗り越えていけるのです。

 

それぞれに違いがあっても受け入れながら、

一緒に高みを目指していこうとする状態です。

 

非常に前向きでポジティブな状態なのです。

 

その一方で共依存とは後ろ向きでネガティブな状態です。

 

お互いが相手の存在に依存してしまい、

相手の問題に介入したり介入されたりを繰り返しています。

 

相手の反応を気にしたり、

相手に求め過ぎてしまったりしてしまいます。

 

相互依存は自分軸、共依存は他人軸

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

相互依存は自分軸が前提にあるのに対して、

共依存は他人軸が前提なのです。

 

まず自分の中に軸を持てていることで、

相手と関わり良い影響が生まれています。

 

一方で共依存とは他人軸なので、

自分の中に軸はなく相手によりかかっている状態です。

 

自分の中に軸がないので、

常にブレている状態とも言えます。

 

自信のなさが原因です

ここまでお伝えした内容を踏まえれば、

相互依存が理想的で共依存は避けるべきなのです。

 

パートナーシップや友達との関係で、

共依存になり悩んでいる相談は定期的に寄せられます。

 

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

共依存関係になってしまうのも、

自信のなさが原因なのです。

 

自分と相手ぞれぞれの自信のなさが影響し合い、

共依存関係を築いてしまうのです。

 

そもそも自信があれば共依存にはならず、

自立した関係を築くことができます。

 

自信がないからお互いに依存してしまい、

幸せな関係が築けないのです。

 

「具体的にどんな自信のなさがあるのか?」

代表例を紹介します。

 

自分で自分を満たせていない

仕事でもプライベートでも、

自分で自分を満たせていない人ほど、

誰かに満たしてもらおうと考えます。

 

満たされない気持ちを誰かで埋めるので、

依存心が出てしまいます。

 

共依存とは自分だけでなく、

お互いが自分自身を満たせていない状態です。

 

お互いに依存し合うことで、

心を満たそうとしているのです。

 

相手に求め過ぎている

「話を聞いて欲しい」

「気持ちをわかって欲しい」

「言う通りに行動して欲しい」

 

この様に「〜して欲しい」が浮かんだ時は要注意です。

 

相手に求め過ぎているので、

依存的な関係を築いてしまいます。

 

どれだけ相手に求めても、

相手が期待通りの行動をするかはわかりません。

 

相手の言動に振り回され、

ネガティブな気持ちばかり強まるでしょう。

 

特に寂しがり屋やかまってちゃんな人ほど、

相手に求め過ぎる傾向があります。

 

自分で決断できない

仕事でもプライベートでも、

自分で決断できない人は誰かに依存します。

 

誰かに決めてもらおうと考え、

自分の意見を言わなかったり、

誰かの意見に同調するのです。

 

たとえ上手くいかなくても、

自分で決めていないので相手のせいにできます。

 

心理学では他責思考とも言いますが、

「自分は悪くない…」と心のどこかで思っているのです。

 

共依存関係の末路

共依存関係を続けても、

幸せな未来は待っていません。

 

一時的に心が満たされることがあっても、

相手に依存しているので長続きしません。

 

栄養ドリンクを飲んでいる様なもので、

効き目がいずれ切れてしまうのです。

 

そして付き合う相手や環境を変えても、

自分が変わらないと新たな環境でも悩みは繰り返されます。

 

共依存で悩む状況は、

時間が解決してはくれないのです。

 

先ほどもお伝えした様に、

共依存関係を築いてしまうのは自信のなさが原因です。

 

自信のなさと向き合いながら、

今から現状を変えていく必要があります。

 

共依存関係を抜け出す2つの方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

共依存関係を抜け出す方法をお伝えします。

 

2つの方法を実践することで、

共依存で関わることがなくなりますし、

相互依存で前向きな関係を築ける様になります。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

共依存になりがちな人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど、

相手に求め過ぎてしまったり、

自分で自分を満たせなくなります。

 

ここでポイントになるのが、

「まず自分で声に出すこと」

 

恋人や友達や同僚など周りの人に、

いきなり気持ちを吐き出さないでください。

 

自分の気持ちを吐き出せば、

確かにスッキリするでしょうが、

相手は良い気分になりません。

 

「また同じ悩みを聞かされている…」

「自分で何とかしてよ…」

 

最初は親身になってくれても、

何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、

関係が悪化する可能性があるのです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

誰かに気持ちを聞いて欲しいと求めすぎている状態なのです。

 

独り言で構いません。

どんな気持ちでも良いので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

幸せな人間関係を築く第一歩です。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

共依存になりがちな人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

相手のことを先に考えるほど、

相手に求める気持ちも強まりますし、

自分で決断できなくなります。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸の人間関係を築いてしまうのです。

 

語尾を「〜したい」の形で問いかけることが、

幸せな関係を築く方法です。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

共依存を抜け出すために不可欠なのです。

共依存のままでは悩みも発生しますし、

人間関係もうまくいきません。

 

自立した関係を築けないので、

どこかで壁に直面してしまうのです。

 

共依存関係を築いてしまう根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合い、

2つの方法を実践しながら、

現状を好転していきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。