23Apr
[最終更新日]2022/05/19
こんにちは、伊庭和高です。
さまざまな場面での人間関係において、
「親しくなるのが怖い」という相談を受けることがあります。
・初対面の相手と仲良くなること
・友達として深い関係になること
・恋人になること
・結婚すること
・仕事で深い関係になること
表面的な関係なら築けるものの、
いざ親しくなり始めると、
とたんにブレーキを踏んでしまうのです。
「本当は仲良くなりたいのに、怖い気持ちがある」
こうした言葉を聞くことも多いですが、
仲良くなりたいと思いながらも、
同時に自ら関係を遠ざけてしまうのです。
親しくなって来たタイミングで、
急に自分から素っ気ない態度を取ってしまうこともあるのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
親密になることが怖い原因と克服法を解説します。
親しくなるのが怖い心理背景
親しくなるのが怖いと感じるのは、
2つの心理背景があるからです。
どちらか1つに当てはまることもあれば、
両方に該当することもあります。
自分の気持ちを偽れないから
親しい関係になるほど、
お互いに自分をさらけ出して関わる様になります。
表面的に良い子を演じて関わり続けると、
どこかで必ずボロが出てしまうのです。
たとえば周りの目を気にしている場合、
自分の気持ちを押し込めやすくなります。
当たり障りない関係は築けるかもしれませんが、
関係が深くなるとお互いに本音を出して関わる場面も増えてきます。
自分の気持ちを偽れないということは、
それだけ不安も抱くでしょう。
「嫌われたらどうしよう…」
「上手く話せなかったらどうしよう…」
「怒られたらどうしよう…」
様々な不安が頭の中をよぎるので、
関係を深められなくなってしまうのです。
関係が壊れた時が怖いから
親しい関係になればなるほど、
同時に関係が壊れた時のことを恐れてしまうのです。
「ケンカ別れをしたらどうしよう…」
「失恋したらどうしよう…」
親しくなるということは、
それだけ自分をさらけ出すことも出てきます。
自分を偽らず本音も出していくからこそ、
同時に上手くいかない時にショックを受けたり傷つくこともあるのです。
関係が壊れることが怖いなら、
いっそのこと初めから関係を深めなければ良いと思っているのです。
ちなみにこの場合、
過去に関係が壊れた記憶がある人もいれば、
全く経験がないものの恐れている人もいます。
どちらにしても、関係が壊れるのを恐れていると、
いつまでも深い関係にはなれません。
気を使いながら関わったり、
どこか距離のある関係ができてしまいます。
親しくなるのが怖い根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
親しくなるのが怖いと感じるのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自分に自信が持てていない時ほど、
親しい関係になるのを恐れてしまうのです。
その結果、自分から距離を取り、
適度に当たり障りない関係を築きがちになるのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
ですが、人間関係は一生続きます。
親しくなるのが怖い気持ちも、
向き合わなければ一生続いてしまいます。
親しくなるのが怖いという現状も、
今から向き合い克服することが大切です。
ちょうど先日の個別相談に訪れた方も、
親しくなるのが怖い悩みを克服したいと伝えて下さっていました。
親しくなることの恐れを手放す方法
親密になることが怖いのを抜け出す方法を、
ここから2つ解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
恐れを手放し人と関われる様になります。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
親しくなることに怖さがある人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど
物事をネガティブに捉えてしまうと言われています。
頭の中で考えを巡らせ続けていると
不安や恐れが増大しやすいのです。
人間関係の悩みを抱いている人は、
ほぼ100%頭の中で考える癖があります。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することで、
人間関係の悩みは克服できる様になります。
「どうしたいのか?」を問いかける
自分で自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
親しくなるのが怖いと思う人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に相手のことを考え、
気持ちを偽ってしまうのです。
自分を主語にして問いかけないと、
いつまでも関係を深められません。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
自分が望む関係を築く上で不可欠です。
仕事でも、プライベートでも、
仲良くなることに恐れを持っていると、
人間関係のストレスを抱きやすくなります。
気疲れも蓄積しやすくなりますし、
マイナス思考が心の中に充満しやすくなります。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
親しくなることの恐れは手放せます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳しくは無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。