5Oct
[最終更新日]2024/09/07
こんにちは、伊庭和高です。
今回のテーマは偽善者。
「うわべをいかにも善人らしく見せかけることや行為」
これが偽善者の辞書的な意味です。
「偽善者と言われてしまった」
こうした声も寄せられますが、
決して良い気分にはならないですよね。
心のどこかで思い当たる気がして、
ショックを受けてしまう人もいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
偽善者と言われる心理背景や原因を解説します。
目次
偽善者と言われる心理背景
「自分は偽善者ではないか?」
「相手に偽善者と言われてしまった…」
こうした人には3つの特徴があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
相手の顔色を気にしている
相手にどう思われるかを気にしていると、
偽善者ぶった態度をとってしまいます。
「変な風に思われたら…」
「嫌われたら…」
「怒られたら…」
こうした気持ちが出てくるほど、
表面的な会話に終始してしまいます。
良い人を演じて関わることで、
相手の機嫌を伺っている状態とも言えます。
自分の気持ちを抑えている
言いたいことを飲み込んだり…
やりたいことを我慢したり…
自分の気持ちを抑えていると、
うわべだけの会話をする様になります。
自分を偽り振る舞うことも増え、
偽善者と言われてしまうこともあります。
当たり障りのない関わりはできても、
何を考えているかが相手に伝わらず、
不信感を抱かれてしまうこともあります。
都合の良いことばかりを言う
相手にとって都合の良いことばかりを言えば、
その場では好意的に受け止められることもあります。
ですが何度も都合の良いことを言えば、
「本当に思ってるのかな?」と疑われてしまいます。
うわべだけの会話をすることも増え、
自分を偽っている様に思われてしまうのです。
相手の反応を気にしたり、
自分の気持ちを抑えている時にも、
都合が良いことばかり言おうとする傾向もあります。
偽善者と言われる原因
私はぬいぐるみ心理学で、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
偽善者だと言われてしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば偽善者と言われることはありません。
自分の気持ちに素直に行動できる場面が増え、
信頼関係を築ける様になります。
ですが自分に自信が持てていないと、
気持ちを偽り表面的な会話をすることも多くなり、
結果として偽善者に見えてしまうのです。
偽善者と優しい人の違い
偽善者とは、良い人を演じている状態です。
心から優しくしようとはしていないので、
どこか無理をして優しくしたり、
心がこもっていないと言われることもあります。
一方で優しい人とは、
ただ純粋に優しくしている状態です。
周りの反応を気にせず、
都合の良いことばかりを言わず、
優しくしたい時にできている状態です。
その意味で偽善者とは優しさを偽っているので、
純粋に優しい人とも違うのです。
むしろ八方美人の様に誰にでも良い人を演じるのが、
偽善者の状態だと言えます。
人の為と書いて偽り
「人の為」と書いて「偽り」です。
偽善者だと言われる状況とは、
自分の気持ちを偽っています。
どれだけ相手のことを気にしても、
それは偽りの気持ちです。
相手に良く思われる様に考えても、
自分を偽っているので苦しいです。
「自分を偽るのをやめたい」
こうした声はよく寄せられます。
自信のなさと向き合うことで、
自分を偽るのをやめられます。
偽善者をやめる2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
偽善者をやめる方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
自分の気持ちに素直に生きられる様になります。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
偽善者の一面が出てくる時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まると言われています。
周りの目が気になったり、
自分の気持ちを抑えてしまう時も、
頭の中であれこれ考える時です。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
これが偽善者を変えるポイントです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することは、
偽善者から抜け出す上でも大切です。
自分を主語にして問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を偽ってしまう時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に相手のことを考え、
相手ありきで行動してしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
相手のことを先に考えている時に浮かびます。
偽善者の一面が出てくる時ほど、
これらの言葉が頭に浮かぶのです。
自分を主語にして問いかけることは、
偽善者を抜け出す上で不可欠です。
「どうしたいのか?」と問いかけると、
自分の気持ちに素直に行動できる様になります。
お客様のエピソードを紹介します
ここからはお客様のエピソードを紹介します。
大分県在住の広田さん(女性・仮名)は、
偽善者ではないかと悩む中で、
私のことを知りました。
===ここから===
仕事でもプライベートでも、
どこか良い人ぶって接してしまうのが癖になっていました。
「偽善者みたいだよね」
「心がこもっていないよ」
同僚や恋人からこの様に言われることがあり、
「私は偽善者なのか?」と悩む様になりました。
「偽善者の原因は自信のなさ」
伊庭さんの言葉を聞いて、
思わず納得しました。
昔から自分に自信がなく、
周りの顔色を伺うのが癖になっていました。
怒られない様に、嫌われない様にと考え、
他人軸で振る舞っていた気がしました。
だから交友関係もそこまで深くならず、
気疲れでストレスを感じることもありました。
===ここまで===
広田さんに起こった変化
私は広田さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した2つの方法をお伝えしました。
また広田さんの現状を踏まえ、
個別に意識するポイントをお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を実践し始め数週間で、
広田さんは手ごたえを感じました。
===ここから===
自分の気持ちを声に出すことは、
それまで全くしてきませんでした。
声に出す前に頭で考え、
ますます周りの顔色を伺っていました。
ブツブツと気持ちを声に出すことで、
ネガティブ思考も落ち着きますし、
現状を冷静に受け止められる様になりました。
そして「どうしたい?」の問いかけも、
毎日の様に意識して過ごしました。
周りを気にするのが癖になっており、
つい偽善者ぶってしまいそうになるので、
「違う、私はどうしたい?」と立ち止まる様にしました。
今までなら自分を抑えたり、
周りに合わせてしまう場面でも、
言いたいことを言える様になりました。
おかげで人間関係の悩みもなくなり、
偽善者と言われることもなくなりました。
===ここまで===
偽善者と言われてしまった状況は、
生き方を根本から変える分岐点です。
相手にどう思われるかを気にしていても、
幸せな人生は送れません。
自分の気持ちを偽りながら過ごしても、
つらく苦しい状態が続きます。
偽善者と言われる原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法に取り組むことで、
自分を偽ることがなくなります。
仕事でもプライベートでも、
自分が本当に望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。