menu

承認欲求が強い人の特徴と対処法!原因は自信のなさです

[最終更新日]2022/03/23

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回のテーマは「承認欲求」

承認欲求が強い人について取り上げます。

 

「あの人は承認欲求が強い」

「やたらとアピールしてくる」

承認欲求が強い人に心を乱されたことは、

誰しも1度はあるかもしれません。

 

一方で、承認欲求が強い人も悩んでいます。

 

「なぜ承認欲求が強いのか…」

「わかっていても止められない…」

「求め過ぎていて苦しい…」

こうした相談を受けることも多いです。

承認欲求が強くて悩んでいたり…

周りにそうした人がいて悩んでいたり…

 

今回は双方の視点に立ちながら、

どちらにも有益な内容をまとめています。

 

承認欲求が強い人の特徴や対処法、

そして承認欲求が強くなる原因について、

ぬいぐるみ心理学の視点から解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

承認欲求が強い人の心理的特徴

「認められたい」

承認欲求とは何かをひと言で現すと

この言葉にまとめられます。

 

心理学においても

マズローが欲求の5段階説の中で、

第4階層に承認欲求を挙げており、

誰にでも承認欲求はあります。

 

ですが承認欲求が強くなるほど、

悩みも深まり人間関係もギクシャクします。

 

まずは承認欲求が強い人の心理的特徴を解説します。

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数に当てはまることもあるでしょう。

 

自分がやったことをアピールする

自分がやったことをアピールするのは、

承認欲求が強い人の特徴です。

 

些細なことから大きなことまで…

過去の成功体験も含め、

「ほら、すごいでしょ」と言わんばかりにアピールします。

 

仕事でも恋愛でも、

どんどん自分をアピールして承認を得ようとします。

 

相手の気を引こうとする

相手の気を引こうとするのも、

承認欲求が強い時の特徴です。

 

「相手の気を引けた=自分を見てくれた」

 

脳内でこの様な変換作業が起きているのです。

 

本人が自覚しているかは別として、

ちょっかいを出したり悪さをすることも、

その意味では承認欲求を満たす行為です。

 

悪いことをすれば周りに注目しているので、

ネガティブな意味で承認欲求を満たせます。

 

・仕事でミスばかりする

・怒られてばかりいる

・デートに遅刻ばかりしてくる

 

こうした問題行動を取り続けるのも、

承認欲求を満たすためなのです。

 

SNSを見過ぎている

承認欲求が強い人ほど、

SNSを見続けています。

 

「いいね」や「コメント」は、

まさに承認欲求を満たすものです。

 

「いいね」や「コメント」の量で一喜一憂するのは、

承認欲求に強く結びついているからです。

 

またSNSで自ら発信していなくても、

SNSを見続けている状態も承認欲求が強い人の特徴です。

 

周りの目を気にしている

承認欲求が強い時ほど、

周りの目を気にしています。

 

周りの目を気にして自分をよく見せたり、

優等生な自分を演じたりすることで、

承認欲求を満たすことができます。

 

周りにどう思われるかを気にしている人ほど、

実は心の底では承認欲求を求めているのです。

 

承認欲求の2タイプ

承認欲求とひと言でまとめても、

実は承認欲求は2つに分けられます。

 

「自己承認」と「他者承認」

この2つに分類することができます。

 

「自分で自分を認められていること」

これが自己承認です。

 

「周りから認められていると感じること」

これが他者承認です。

承認欲求が強い人は、

自己承認ではなく他者承認を求めてしまうのです。

 

さらに踏み込んで伝えるならば、

自己承認ができていないので、

他者承認を求めてしまっているのです。

 

承認欲求が満たされない理由

承認欲求が強くなってしまう人は、

他者承認を求めてしまいます。

 

ですが他者承認ばかり求めても、

根本的に承認欲求は満たされません。

 

「周りに褒められれば満たされる」

「会社から評価されれば満たされる」

「好きって言ってくれたら満たされる」

「構ってもらえたら満たされる」

「話を聞いてくれたら満たされる」

 

他者承認とは相手の言動次第。

昨日は承認してくれたものの、

今日は承認してくれないことは普通にあります。

 

相手にも感情があるので、

その日の気分で反応は変わるのです。

また他者承認とは外側から自分を満たそうとする行為です。

 

たとえるなら栄養ドリンクの様なもの。

一時的には元気になりますが、

時間がたてば効き目は切れてしまいます。

 

他者承認も栄養ドリンクと同じで、

その瞬間は承認欲求が満たされるものの、

時間がたつと満たされない状態に戻ってしまいます。

 

承認欲求が強い人は疲れる

承認欲求が強い人と関わるのは疲れます。

 

面倒に感じることもあれば、

痛々しく感じることもあるかもしれません。

 

ですが承認欲求が強くなってしまう人も、

同様に疲れているのです。

 

承認欲求が強い人の特徴は、

自己承認ではなく他者承認を求めてしまうこと。

 

他者承認を求めても本当の意味では満たされないので、

常に苦しい気持ちを抱き続けます。

また他者承認を満たすために

自分をアピールし続けるのも疲れます。

 

承認欲求が強い人も、

心のどこかで気づいています。

 

現状を変えたいと思いながらも、

どうすれば良いのかわからず苦しんでいるのです。

 

承認欲求が強い人と周りの人。

「どちらも疲れる」というのがポイントです。

 

承認欲求が強い原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。

 

承認欲求が強くなってしまうのも、

自分の自信のなさが原因です。

 

自分に自信が持てていないから、

他者承認を求めてしまいます。

 

周りの言動や評価を通して

自分を満たそうとしてしまうのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

もし自分に自信が持てる様になれば、

他者承認を求め続けることはなくなります。

 

自分で自分を認められる様になるので、

必要以上に他者承認を求めなくなり、

心穏やかに過ごせる様になるのです。

 

また私は、承認欲求の強さを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

承認欲求をどれだけ感じているかが判明します。

こちらも是非やってみてください。

 

承認欲求が強い人への対処法

ここからは承認欲求が強い人に、

どの様に対処すれば良いのかを、

具体的な方法で解説します。

 

これらの対処法を実践することで、

心が乱されることもなくなりますし、

相手がアピールしてくることもなくなります。

 

反応しない(スルーする)

承認欲求が強い人への対処法は「反応しないこと」

 

どんな言動を見せてきても、

基本反応しないでスルーです。

 

「そうなんですねー」

「伝えてくれてありがとう」

心がこもっていなくて良いので、

淡々と受け答えしてください。

 

SNSならば「いいね」やコメントはせず、

どんな投稿もスルーしてください。

変に相手の話に乗ったりすれば、

今後もさらにアピールしてきます。

 

逆にイライラをぶつけたとしても、

「相手の気をひけた」と勘違いされてしまえば、

今後もアピールされてしまいます。

 

怒ったり嫌がったりする反応を見せても、

「自分のことを見てくれている」と勘違いされてしまうのです。

 

プラスマイナスどちらの反応もせず、

ただ淡々と受け流す様に反応すること。

 

これを続けていると、

次第に相手からのアピールはなくなります。

 

100万回生きた猫の承認欲求が収まった理由

相手の承認欲求に反応しないことの効果は、

『100万回生きたねこ』でも描かれています。

 

主人公のオス猫は何度死んでも生き返り、

そんな自分を他の猫の前で自慢していました。

 

ある日、ひときわ綺麗な白いメス猫の前で、

オス猫は過去の自分の経歴を自慢しました。

 

「俺はサーカスの猫だったこともあるんだぜ」

「俺は100万回も死んだんだぜ」

 

自分の過去を自慢し続けたオス猫。

自分がやったことや経験したことをアピールし、

他者承認を満たそうとしていたのです。

他のメス猫は彼の話を聞いて求愛のポーズを見せたので、

他者承認は満たされていました。

 

ですが白いメス猫だけは違いました。

 

オス猫がどんな話をしても、

「そう。」と言うだけです。

 

諦めずに何度も過去の自慢をするオス猫ですが、

ついに何かを悟ります。

 

「俺は100万回も…」と言いかけて

「そばにいてもいいかい?」と言ったのです。

 

白い猫は「ええ」と言い、

その後2匹には子猫も生まれていきます。

白猫がオス猫のアピールに反応しなかったことで、

オス猫の方から何かを感じ取りました。

 

「自分を大きく見せなくて良いんだ」

「他者承認を求めなくて良いんだ」

「この猫の前では楽な自分でいられるんだ」

そう感じたのです。

 

承認欲求が強い側も苦しんでいることは、

ここまで説明してきましたが、

承認欲求を強くしなくて良いと気づけただけで、

心の重荷がふっと降りる様な感覚も抱けます。

 

実は100万回生きた猫は、

承認欲求が強い人への対処法を示しているのです。

 

「興味がない」とハッキリ伝える

反応しないでいることで、

承認欲求が強い人は自分に矛先を向けなくなります。

 

それどころか100万回生きた猫の様に、

逆に信頼関係が築けることもあります。

 

ですが中には効果がなく、

反応しなくても承認を求めてくる人もいます。

 

ここまできたら、ハッキリ相手に伝えるのも1つです。

 

「あなたには興味がない」

「これ以上関わらないでください」

怒るわけでも批判するわけでもなく、

冷静に淡々と伝えることで、

相手も事の重大さを実感します。

 

その結果、承認を求めてこなくなることはあります。

 

伝えるのに勇気が必要かもしれませんが、

なかなか改善されない場合は有効な方法になります。

 

乱れた感情を1人で声に出す

ここまでの対処法を実践しても、

相手の言動に心が乱れることはあるでしょう。

 

そんな時は独り言で良いので、

乱れた感情を自分で声に出してください。

 

私の著書『ストレスフリー人間関係』でも解説していますが、

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

物事をネガティブに捉える傾向があります。

 

乱れた感情を頭の中で引きずっていれば、

ネガティブ思考が増大してしまうのです。

 

感じたことは自分で声に出すことで、

ネガティブ思考に陥らなくなります。

 

承認欲求が強い人の影響を受けずに、

モヤモヤを引きずらずに過ごせる様になります。

 

承認欲求が強くて悩んでいる人へ

ここまで承認欲求が強い人の対処法を解説しましたが、

承認欲求が強い人も悩んでいます。

 

「どうしていいかわからない」

「本当はこんなことしたくない」

「でも承認を求めてしまう」

こうした相談を数多く受けてきました。

 

他者承認を求めるほど、

相手との関係はギクシャクします。

 

また他者承認を求め続けているのは、

自分で自分を認められていないということ。

 

他者承認で一時的に穴埋めできても、

自己承認ができない状態が続くのは、

精神的に不安定になってしまいます。

承認欲求の正しい満たし方については、

別の記事で詳しく解説しています。

 

承認欲求が強くなり悩んでいる場合は、

根本的な解決策をお伝えしているので、

合わせて読んでみてください。

 

承認欲求をなくしたいならすべきこと

仕事や恋愛で、承認欲求に悩まされることはあります。

 

承認欲求が強くなればなるほど、

物事は上手くいかず同じ悩みを繰り返してしまいます。

 

承認欲求は人間の根源的な欲求の1つ。

 

誰もが持っているものであり、

承認欲求を一切なくす方法はありません。

大事なのは、承認欲求と上手く付き合っていくこと。

 

他者承認を求め続ける状態をやめ、

自分で自分を承認できる様になることです。

 

承認欲求に悩まされる現状を克服し、

自分で自分を認められる様になる方法は存在します。

 

自信のなさと向き合うことで、

承認欲求に悩まされる状況は抜け出せます。

 

詳細は無料メール講座で解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。