7Apr
[最終更新日]2022/05/02
こんにちは、伊庭和高です。
「褒められた時に素直に受け取れない」
仕事でもプライベートでも、
こうした悩みは私の元によく届きます。
褒め言葉が嘘に聞こえるという人もおり、
褒められる度にネガティブな気持ちになってしまいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
褒め言葉が嘘に聞こえる心理背景を解説します。
目次
なぜ褒め言葉が嘘に聞こえるのか?
実際に相手が嘘をついている可能性もありますが、
全部が全部ではありません。
褒め言葉が嘘に聞こえるのは、
大きく3つの心理背景があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
自分を偽っているから
普段から自分の気持ちを偽っていれば、
褒められても嬉しくありません。
どれだけ褒められても、
偽りの自分に対してのものだと思ってしまいます。
「本当の自分はこうじゃないのに…」
「偽りの姿を褒められても嬉しくない…」
褒め言葉を素直に受け取れないのです。
そもそも自分を偽っているので、
褒め言葉も偽りだと感じてしまうのです。
相手の反応を気にしているから
「怒られたらどうしよう…」
「嫌われたらどうしよう…」
「間違えたらどうしよう…」
この様に相手の反応を気にしていると、
褒められても素直に喜べません。
褒められていることに対して、
「裏があるのでは?」と疑うこともあります。
相手にどう思われるか気にするほど、
褒め言葉も嘘だと思いやすくなります。
自己肯定感が低いから
自分を責めていたり、
自分を認められていないと、
周りからの褒め言葉も嘘に聞こえます。
自己肯定感が低いことが影響しているのです。
どれだけ褒められても、
「そんなことないのに…」と自己否定をしてしまうのです。
褒め言葉を素直に受け取れなければ、
その分だけ嘘の様に感じてしまいます。
なお私は、自己肯定感を診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自己肯定感が高いか・低いかが判明します。
こちらも是非やってみてください。
褒め言葉が嘘に聞こえる根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
褒め言葉が嘘に聞こえるのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば素直に褒め言葉を受け取れます。
一方で自分に自信が持てていないと、
褒め言葉を素直に受け取れないのです。
先ほど紹介した3つの心理も、
自信のなさが原因だと言えます。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
幼少期にキッカケがある
そして私たちの自信のなさは、
幼少期の経験が影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しい物は欲しいと主張していました。
ですが成長する中で少しずつ、
自信のなさが生まれて来たのです。
また私たちにとって親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親との関係が影響して、
褒められても嘘に聞こえる様になるのです。
「親の顔色を伺いがちだった」
「親ができない点ばかり指摘していた」
「親も褒め言葉を嘘だと思う人だった」
たとえば上記のケースだと、
子供が褒め言葉を素直に受け止められなくなります。
この様に幼少期の記憶を振り返ることで、
悩みの背景に気づけることもあります。
相手を変えて悩みは繰り返される
自信のなさと向き合わないと、
相手を変えて同じ悩みが繰り返されます。
付き合う相手が変わっても、
褒め言葉を素直に受け取れないのです。
褒められても嘘だと思い続けても、
自分が苦しいだけです。
相手に原因があるのではなく、
自分に原因があると言えます。
自信のなさと向き合うことで、
現状は今から改善できます。
現状を好転させる2つの方法
ここからは実際に、
現状を好転させる方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
褒められても嘘だと思わなくなります。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
褒め言葉を素直に受け取れない人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
褒め言葉を嘘だと思う気持ちも、
頭の中で考えるほど増大するのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
これが現状を好転させる第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することで、
自分の気持ちを素直に受け止められます。
自分を主語にして問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
褒め言葉を素直に受け取れない人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に周りのことを考えているので、
自分を主語にして問いかけていないのです。
「どうしたいのか?」と問いかけることで、
褒められても素直に受け取れる様になります。
褒め言葉が嘘に聞こえる状態は、
自分にとっても苦しいだけです。
人間関係でのストレスも増え、
良いことは何もありません。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法に取り組むことで、
現状は好転します。
褒められても素直に受け止められる様になるのです。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。