11Aug
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
今回の記事は、「飛び込み営業をする側」について、
いわゆる営業マンに対して書いたものです。
飛び込み営業をされて怖いと感じる方向けの記事ではないことを、
あらかじめご了承ください。
さて、営業をしていて避けては通れないのが飛び込み営業。
新規企業へ飛び込むこともあれば一般家庭に訪問営業するケースもあります。
とはいえ、飛び込みという名前がつくほどですから、
そう簡単に成果に結びつくものではありません。
多くが断られるわけですから、
「飛び込み営業が怖い…」と苦手意識を持ってしまう方もいます。
ただ、飛び込み営業でもなんでも、
そこに人間関係がある以上、話はシンプルです。
私はぬいぐるみとの記憶を振り返る中で、
人付き合いの共通のパターンを導き出しています。
そんなぬいぐるみ心理学の視点を踏まえながら、
飛び込み営業が怖いと感じる原因と解決策を解説していきます。
結局、一方通行ですよね?
そもそも、なんで私がこの記事を書こうと思ったかといえば、
私自身の家に飛び込み営業が来たことがキッカケです。
夜の8時過ぎにピンポンが鳴り、
思わずドアを開けると明るく元気に「こんにちは!」
20代半ばくらいの若い営業マンがそこには立っていました。
私自身はこうした場面を「面倒だな」と思う以上に、
「どんな話をしてくるのか」興味を持ってしまいます。
※仕事柄、人間関係について扱っているからでしょうね。
そこで彼の話を注意深く聞いていました。
彼の話の要点をまとめると…
「今、パソコンの回線を変えませんか?
変えた方が毎月の金額がお得になりますよ?
それに、今は限定のキャンペーンもやってます!」
この主張を切り口を変えながらとにかく伝えて来るのです。
彼が上手いなーと思ったのは、ただ自分の主張を押し付けるのではなく、
相手の状況を聞きながら提案していくことです。
「今のパソコンに買い替えて何年ですか?」
「この家に越してきて何年ですか?」
「今のネット回線の月々の使用量はいくらですか?」
こうした質問に答えながら、
次第に自分の商品がお得であるかのように伝えていくのです。
一方通行ではなく、会話のキャッチボールをしながらセールスする。
一見すると上手なセールス方法に聞こえてきます。
ですが、これも結局は「一方通行」に変わりません。
聞いている側からすれば、よほど商品に興味がない限り、
「断りたいなー」と想いながら聞いているわけです。
このセールス方法のどこが一方通行か、わかりますか?
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この方法って、相手と会話をしながら主張を伝えている様に見えて、
結局は自分の都合の良い様に会話を操作しているだけなのです。
セールスマンとしては商品を売りたいわけですから、
すべての会話のゴールはそこにあるわけです。
別にそれが悪いわけではないのですが、
どんな会話をしても諸品につなげようとすると、
「仕組まれている感」を抱いてしまいます。
たとえば、セールスマン側に都合の悪い回答をした時も、
「いや~、でも…」と強引に自分の商品をPRする。
これって結局は押しつけなんですよね。
上手に会話できている様に見えて、
実は自分の主張を押し付けているだけ。
これでは結局、断られてしまうことには変わりません。
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と、原因を話しているだけで長くなってしまいました。
解決策については次回の記事で解説していきます。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。