6May
[最終更新日]2023/04/26
こんにちは、伊庭和高です。
今回はお客様の声を紹介するのですが、
最近は女性の方の声を多く紹介して来たこともあり、
今回は男性のお客様の声を紹介します。
気づけば周りの目を気にして人生を生きていました
山梨県にお住まいの香川さん(30代)は、
私のブログを読み、内容に共感したことをキッカケに、
私と直接話す機会が生まれました。
=====ここから=====
正直ぬいぐるみ心理学ではありますが、
私は今、ぬいぐるみを持っていません。
それでも伊庭さんと話をしたいと思ったのは、
今抱える問題を解決する方法が、
伊庭さん、そしてぬいぐるみ心理学にあるのではと考えたからです。
会社で仕事をしながら、
昇進も順調にして来ました。
結婚して妻と子供もおり、
周りから見ると順風満帆な人生を送っているのかもしれません。
実際私も学生時代には、
「仕事を頑張って結婚して子供も育てて…」
という人生が社会的には良いものだと思っていました。
でもここ数年、何か自分の中にポッカリ穴が空いた感覚を持ち続けていました。
仕事もこなしてはいるものの、
どこか周りを気にして自分の意見を抑えたり、
上司の意見に合わせてしまったりと、
窮屈な感覚を抱いていました。
また家庭では子育ての方針を巡って
妻とケンカになることもあり、
コミュニケーションがしっかり取れていない様な感覚もありました。
実際、仕事中のストレスが溜まり、
家族に当たってしまったこともありましたし、
お酒を飲んで発散していたこともありました。
「大人として」
「いち社員として」
「夫として」
「父として」
という様に、気づけば肩書きにとらわれてしまい、
自分の人生を歩んでいない様な感覚を抱いていました。
「自分の人生を生きるんだ!」と決め、
本を読んだり講演会に参加したこともありましたが、
それこそ3日坊主の様な形で続かず…
「このまま歳を重ねていくのは嫌だ…」
そう思いながら、気づけばぬいぐるみ心理学のサイトにたどり着いていました。
=====ここまで=====
前提が違うとすべてがズレる
・どうすれば自分の人生を生きれるのか
・どうすれば周りを気にせず自分の意見を伝えられるのか
・どうすれば自信を生み出せるのか
確かに具体的な方法はありますが、
そもそも前提がズレていると、
どんなに方法を試しても自分が心から求める結果は得られません。
例えば本当はサッカー部に入りたいのに、
友達に誘われてつい野球部に入ってしまった。
野球が上手くなるために、
どんなに最新のトレーニングを試しても、
あるいは本を読んだりプロの選手の映像を見ても、
本当はサッカーをやりたかったわけです。
どんなに方法を試してみても、
「何か違うんだよな…」と違和感を抱き続けるでしょう。
そして本当はサッカーをやりたいのに、
「野球が上手くならない」と悩んでいるのも、
大前提がズレていることに気づく必要があります。
世間体、会社、夫婦関係など、
自分以外の誰かの存在を気にして、
本当は求めていないものに向かって行動する。
実現するための方法はありますし、
実際に実現することも可能です。
ですが自分が本当に求めているものではなく、
周りを気にして決めた目標を達成しても、
「何かこれじゃないんだよな…」というモヤモヤ感を抱き続けるかもしれません。
香川さんにもこの話をお伝えしたところ、
「まさにそうです!」とおっしゃっていました。
=====ここから=====
今までは周りを気にして目標を立てていたから、
実現できてもどこか満たされなかった。
確かに仕事も家庭も順調だけど、
「このままの人生を続けたくない」という気持ちが湧き上がり、
人生の岐路なのかもしれない。
このタイミングで向き合わないと、
流されたまま人生を過ごしてしまいそうです。
=====ここまで=====
そこで私は香川さんと1対1でお話した上で、
「まずはこれを実践してください」とお伝えしました。
そして香川さん個別の課題について、
メールで報告してもらいながら、
改善点をアドバイスしていきました。
究極の2択を迫らなくて良い
そして香川さんは日々の生活で行動し始めたのですが、
最初の頃に私がお伝えしたのは、
「究極の2択を迫らなくて良い」ということ。
今まで周りの目を気にして生きて来たから、
仕事を辞めて家族とも別れて新たなスタートを切らないといけない、ということはありません。
・仕事を辞める・辞めない
・家族と別れる・続ける
特に実践初期に起こりやすいのですが、
自分がどうしたいのかを問いかけることは、
2択のどちらかを選択しなければいけないことではありません。
どうしたいのかを問いかけていくと、
頭の中で考えていた時以上に無数の選択肢が存在することに気づけます。
ですが頭の中だけで考えていると、
2択しか選択肢が存在しない様に感じてしまうのです。
「究極の2択を迫る必要はないので、
まずは自分の気持ちを声に出しながら確認していきましょう。」
私はこの様にお伝えしました。
そして毎日のメールを通して、
香川さんの日常にも変化が生まれて来ました。
=====ここから=====
伊庭さんとお会いするまでの私は、
頭の中でやたら難しく考えすぎていました。
「これをやったらどうなるのか?」
「あれをやらないとどうなるのか?」
先の心配ばかりをして、
気づけば周りを気にして振る舞い続けていました。
先のことをどれだけ考えてもわかりませんし、
そもそも声に出して気づいていなかったから、
「先のことに考えを巡らせた」ことに一瞬満足してしまっていたのだと思います。
周りを気にせずに「自分はどうしたいのか?」と問いかけること。
仕事でもプライベートでもとにかく意識しました。
今までと同じ様な場面でも、
意見を伝えたい時は少しずつ伝えられる様になりましたし、
周りも受け止めてくれることを体感しました。
また家庭でもまず自分の気持ちを伝えることで、
結果的に妻や子供の気持ちも聞ける様になりました。
お互いが意見を押し付けるのではなく、
お互いの本心を伝え合える様になったことは幸せです。
正直、こうして実践して気づいたのは、
「これだけ我慢してるんだから…」という意識を持って、
仕事も家庭でも過ごしていたということです。
別に我慢を強制されていたわけでもなく、
周りを気にして自分が勝手に我慢していただけなのに、
「これだけ我慢してるんだから…」と思い込み、
上手くいかない原因を自分以外の何かに求めていました。
でも実践する中で「我慢したいのか?」と問いかけたら、
「我慢したくはない」という結論にたどり着きました。
「じゃあ自分はどうしたいのか?」と問いかけ、
1つ1つ行動につなげていきました。
「したいことをすれば仕事を辞め、家族とも別れるんだろうな…」
伊庭さんとお会いする前から頭の片隅で思っていましたが、
全然そんなことはありませんでした(笑)
自分で作っていた思い込みに気づければ、
究極の2択以外の選択肢に気づける様になりました。
周りが決めた目標を達成するのではなく、
周りを気にして人生を歩むのではなく、
自分は何がしたいのかを問いかけながら人生を歩んでいく。
これからも続けていきます。
=====ここまで=====
自分がどうしたいのかを問いかけ、
本当に望む人生を形作られること。
そのための習慣ができ始めたことが私も嬉しいです。
究極の2択ではなく、選択肢は無数に存在します。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。