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自分の意見が言えない!解決の糸口は「他者との関係」

[最終更新日]2020/11/09

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

私はぬいぐるみ心理学を伝えていますが、

「自分の意見が言えない」という相談は、

非常に多くの方から寄せられます。

 

今回は自分の意見が言えない状態について、

解決の糸口をお伝えしていきます。

 

そもそも自分の意見が言えない状態とは?

「自分の意見が言えない」

 

この様な悩みを聞く機会は多いのですが、

そもそも自分の意見が言えない状態とはどの様なものなのか。

 

・職場で上司に意見が言えない

・会議の場で意見が言えない

・ケンカになった時に恋人に意見が言えない

 

様々な場面で意見が言えなくなることはあるでしょう。

 

どの様な相手との関係性においても、

そこに人間関係が存在する限り、

意見が言えなくなってしまうことはあります。

 

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自分の意見があるからこそ「言えない」

 

ここでポイントになるのが、

自分の意見が言えずに悩んでいる人は、

心の中に自分の意見を持っているということ。

 

自分の意見があるからこそ、

「意見が言えない」という悩みを抱くのです。

 

自分の意見がそもそもない人が、

「意見が言えない…」とは思わないですよね。

 

「自分には意見があるんだ…」

「意見があるからこそ、言えない状況が生まれているんだ…」

 

まずはこの点を認識してください。

ちなみに今回の内容に関連して、

「自分の意見がわからない」という相談も受けることがあります。

 

自分の意見が言えない状況が続くと、

次第に自分で自分の気持ちがわからなくなります。

 

自分の意見がないわけではなく、

自分の気持ちがわからなくなっている状態です。

 

もし自分の意見がわからないならば、

自分の意見が言えない状態が深刻化した状態だと考えて下さい。

 

どうして自分の意見が言えないのか?

自分の意見が言えない背景には何があるのか。

 

どんな人にも共通していることは、

周囲の反応を気にしてしまうほど

自分の意見が言えなくなってしまうのです。

 

自分の意見を言うということは、

意見を言う相手がいるわけです。

 

相手にどう思われるかを気にすると、

自分の意見を素直に伝えられなかったり、

一部をねじ曲げて伝えてしまうのです。

もちろん周囲との協調性は大切です。

 

ですが自分よりも周りに意識が向くと、

相手に合わせ過ぎてしまうのです。

 

集団心理という言葉がありますが、

集団でいればいるほど周囲の目が気になり、

その場の雰囲気に同調してしまうのです。

発達心理学の分野においては、

私達は小学校低学年頃になると、

周囲の反応を気にする様になると言われています。

 

協調性を育むことにつながる反面、

周囲を気にして自分の気持ちを押さえ込む様になります。

 

授業中に手を挙げる子供の数が、

周囲の反応を気にする様子を物語っています。

低学年の頃は数多く手が挙がるものの、

学年が挙がるにつれてほとんど手が挙がらなくなります。

 

周囲の反応を気にするあまり、

自分の意見を押さえている状態だと言えます。

 

「周囲の反応を気にしてしまう」のは誰?

そして周囲の反応を気にしてしまうのは、

他でもない自分自身です。

 

周囲の反応を気にすればするほど、

自分ではなく相手を優先する様になり、

結果として自分の優先順位は低くなります。

 

本音では思ってもいないことを口にしたり、

意見を言わず黙り込んでしまう事も出て来ます。

「ありのままの自分」

「自分らしさ」

「自分を大切にする」

 

周囲の反応を気にすればするほど、

こうした状態からは遠ざかってしまうのです。

 

自分と他人のバランスが大切

自分の意見が言えないで悩んでいる人は、

自分よりも他人のことばかり考えている状態です。

 

他人のことばかり考えているのは、

非常にバランスの悪い状態だと言えます。

 

大事なのは自分と他人のバランスを取ること。

 

どちらか一方に偏ることなく、

どちらも大切にできる様になることで、

毎日を穏やかに、幸せに過ごせる様になります。

 

自分の意見を言うために

自分の意見が言えない悩みについて、

ここまでお伝えして来ました。

 

自分の意見があるからこそ、

周囲の反応を気にして意見が言えなくなってしまうのです。

 

そして自分の意見が言えない人は、

自分よりも周囲のことを考え過ぎており、

バランスが上手く取れていないと言えます。

 

自分の意見を言うことは「自分勝手」ではない

「自分の意見を言うのは自分勝手では?」

 

「ワガママだと思われたらどうしよう…」

 

この様に思われたかもしれませんが、

決してそんなことはありません。

 

自分の意見を言えない状態とは、

最初からブレーキを踏んでいる様なものです。

 

自分の意見を言える様になることで、

ブレーキを外しアクセルを踏み始めます。

 

アクセルを踏み始めたところで、

いきなり暴走して事故にあうことはないのです。

既に自分の意見が言えている人に、

「もっと意見を言おう!」と伝えると、

アクセルを踏み過ぎて暴走する可能性もあります。

 

ですが自分の意見が言えずにいるなら、

まずはブレーキを外すことが重要です。

 

自分の意見が言える様になっても、

自分勝手やワガママな状態にはなりません。

 

自分を見つめ直すと相手との関わり方も変わる!

自分の意見を口にするのは、

決して悪いことではありません。

 

むしろ自分の意見を口にすることで、

相手とより信頼して関われる様になります。

 

お互いに本音を伝え合えることで、

さらに安心して関われる様になるのです。

そして自分が変われば、

結果的に相手との関わり方も変わります。

 

裏を返せば相手との関係を変えるには、

まずは自分を認め直す必要があります。

 

自分の意見が言えない原因と解決策は、

次の記事で詳しく解説しています。

 

根本原因に気づいて向き合うことで、

自分の意見が言えない悩みは解決します。

 

また自分の意見を伝えられる様になる上では、

ぬいぐるみを活用することも効果的です。

 

合わせて次の記事も読んでみてください。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。