23Jun
[最終更新日]2022/05/20
こんにちは、伊庭和高です。
本日のテーマは「優等生」
何でもそつなくこなせたり、
世渡り上手な一面があるのも優等生。
ですが優等生を無理して演じていれば、
どこかで限界が来てしまいます。
以前の私も周りの様子を伺って、
良い子を演じてその場をやり過ごしていました。
無理して優等生な自分で振る舞っているので、
1人になった時に息苦しさを感じていました。
「優等生を演じるのがつらい…」と、
頭の中で何度も考えていました。
この記事では優等生をやめる方法を、
心理背景や原因と合わせて解説します。
また私のお客様の中で、
優等生を演じてしまう悩みを克服できて事例を紹介します。
目次
優等生を演じる心理背景
優等生を演じてしまう人には、
具体的にどの様な心理背景があるのか。
「周りからどう見られるかを気にしてしまう」
これが優等生を演じる心理背景です。
優等生か劣等生か…
優れているかどうかを判断するのは、
自分以外の「誰か」ですよね?
「周りから好かれる様に」
「周りから嫌われない様に」
「人間関係で孤立しない様に」
「怒られない様に」
人によって理由は様々ですが、
周りの反応を気にするあまり、
優等生を演じる様になってしまうのです。
少なくとも優等生を演じていれば、
相手からマイナスな反応は返って来ないですよね。
「いつから優等生を演じ始めたのか?」
これも人によって異なりますが、
小学校低学年頃が分岐点になりやすいです。
発達心理学の分野では、
小学校低学年頃から周りを気にし始めると言われています。
自分中心の世界観だけでなく、
周りとの協調性を意識し始めるのもこの頃です。
周りを気にするのは悪いことではないものの、
気にし過ぎれば次第に苦しくなります。
周りを気にしすぎた結果として、
優等生な自分を演じる様になったと考えられます。
優等生を演じるのはもう疲れた!
確かに優等生を演じていれば、
その場を乗り切ることはできます。
周りから良い評価を受けることもあれば、
マイナスな評価を受けることは激減するでしょう。
ですが優等生を演じ続ける程に、
周りを気にして振る舞わないといけません。
その分だけ気疲れも蓄積されますし、
生きづらさも感じるでしょう。
何より、優等生に正解はありません。
相手によって物の見方は違うので、
誰もが良い評価をすることはあり得ません。
また同じ人からの反応であっても、
相手の気分によって評価は変わります。
昨日と同じ様に振る舞っていたのに、
そこまで評価されないこともあるのです。
優等生を演じ続けるのは、
正解のわからない問題を解いている様なもの。
永遠に答えがわからない状態が待っています。
優等生を演じる根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
優等生を演じてしまう根本原因も、
実は自分の自信のなさなのです。
想像してみてください。
もし自分に自信があれば、
優等生を演じる必要などありません。
周りからどう思われるかではなく、
自分軸を持って行動できる様になります。
ですが自分に自信が持てていないからこそ、
周りを気にして優等生を演じてしまうのです。
「自分に自信が持てるのだろうか?」
この様に思われたかもしれませんが、
誰もが自分に自信を持って生きていました。
先ほどもお伝えした様に、
小学校低学年頃から周りを気にする様になったのです。
記憶が残っているかどうかは別にして、
私達が幼い子供の頃は周りを気にせず、
誰もが自信を持って振る舞えていたのです。
新たなスキルを1から身につけるのではなく、
既にできていた感覚を取り戻すので、
誰でも自信を持って行動できる様になります。
無料メール講座でもお伝えしていますが、
自信を持って行動できる様になれば、
優等生を演じる状況から抜け出せます。
ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
優等生をやめる方法
優等生を演じ続ける限り、
自分よりも先に周りのことを考えてしまいます。
自分で自分の気持ちもわからなくなりますし、
長い目で見て良いことはないのです。
ここからは優等生をやめる方法を、
3ステップで解説します。
過去の私もこのステップを実践し、
優等生を演じる自分から卒業できました。
ステップ1:頭の中の考えを声に出す
まず最初のステップは、
「頭の中の考えを声に出すこと」です。
過去の私もまさにそうだったのですが、
優等生を演じてしまう人の多くが、
頭の中で考えを巡らせる傾向があります。
私達は1日の中で約6万語を考えますが、
約9割はネガティブな考えだと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
物事をネガティブに考えてしまうのです。
頭の中で考えていることを声に出すこと。
これが非常に大切なステップです。
ステップ2:自信のなさと向き合う
そして次のステップは、
自分の自信のなさと向き合うことです。
「なぜ優等生を演じるのか?」
「具体的にどの様に優等生を演じるのか?」
「誰に対して特に優等生を演じるのか?」
頭の中で浮かんだ言葉を、
まずは声に出して振り返ります。
悩みの根本原因である自信のなさと向き合うことで、
優等生を演じる背景に自分で気づける様になります。
ステップ3:主語を自分にして問いかける
そして最後のステップは、
主語を自分にして問いかけることです。
優等生を演じている時ほど、
自分よりも周りを優先に考えてしまいます。
だからこそ、主語を自分に戻すこと。
「自分はどうしたいのか?」と問いかけることです。
優等生を演じて悩んでいる人の多くが、
「どうしたいのか?」と問いかけていません。
主語を自分に戻して問いかけることで、
優等生を演じる自分から卒業できます。
お客様の事例を紹介します
ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、
優等生を演じなくなった事例を紹介します。
島さん(神奈川県、女性)は、
人前で優等生を演じて悩んでいました。
=====ここから=====
「優等生を演じる 原因」と調べる中で、
伊庭さんの記事にたどり着きました。
人前で優等生を演じることは、
中学校くらいから自覚がありました。
先生や友達から嫌われることはないものの、
いつも気を使って過ごしているので
窮屈な気持ちを抱いてばかり。
それに優等生な自分で恋愛していたので、
付き合っても相手の前では気を使っていました。
今までの恋愛を振り返っても、
心から楽しめたことはありませんでした。
そして現在の仕事でも、
周りからどう思われるのかを考え過ぎています。
仕事終わりには疲れがドッと出ますし、
身体が硬くなった様にも感じています。
優等生を演じて生きづらさを感じているものの、
抜け出すための方法がわからず悩んでいました。
「優等生を演じる原因は自信のなさ」
伊庭さんの言葉を聞いた時に、
今までの状況が腑に落ちました。
確かに自分に自信が持てないから、
周りの顔色ばかりを伺っていました。
「優等生を演じる現状を変えたい!」
「もっと自分らしく生きたい!」
伊庭さんと話をする中で、
私の中の決意が一層強まりました。
=====ここまで=====
島さんに起こった変化
私は島さんのお話を受けて、
先ほどの3ステップを紹介しました。
また島さん個別の現状を踏まえて、
島さん専用のメニューを作成しました。
そしてぬいぐるみ心理学を実践する中で、
島さんの日常に変化が生まれました。
=====ここから=====
主語を自分にして問いかけることは、
今まで全くして来ませんでした。
「どうしたいの?」と聞かれても、
今までは答えることができませんでした。
「これほど自分を抑えて来たのか…」と、
私自身が衝撃を受けました。
だからこそ伊庭さんがおっしゃる様に、
主語を自分にして問いかけるのを実践しました。
また実際にぬいぐるみを購入し、
意識して関わる様にしました。
それまでぬいぐるみに興味がなかったものの、
伊庭さんの教えを受けて関わり始める内に、
人間関係のストレスを抱え込まなくなりました。
実際、職場では周りに合わせるのではなく、
自分の意見を主張できる様になりました。
周りの様子に流されるのではなく、
自分が過ごしたい様に過ごせる様になりました。
「最近何か変わったね!」という声も、
同僚からかけてもらえる様になりましたし、
何より私自身が心境の変化を感じています。
今まで感じていた生きづらさもなく、
穏やかに自分らしく過ごせています。
=====ここまで=====
優等生はやめられる
優等生を演じる原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合わなければ、
環境を変えながら優等生を演じ続けてしまいます。
ですが優等生を演じるのをやめられれば、
自分軸を持って自分の人生を歩める様になります。
周りを気にし続けて悩むのではなく、
自分の気持ちに素直に行動できる様になります。
優等生を演じるのをやめた未来は、
確実に現状より楽しいものだと言えます。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
根本原因である自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。