13Dec
[最終更新日]2025/12/11

こんにちは、伊庭和高です。
・「NO」と言えずに、いつも他人の期待に応えすぎて疲れてしまう
・周りの顔色ばかり気にして、自分の気持ちが分からなくなる
・言いたいことがあっても我慢するのが癖になっている
もしそんな悩みを抱えているなら、
あなたは“いい人症候群”に陥っている可能性があります。
心理学的に見ると、いい人をやめられないのは性格のせいではありません。
原因と改善策を実践すれば、
いい人を演じるのは誰でもやめられます。
過去の私も幼少期からいい人を演じ、
大人になってからは仕事や恋愛で悪影響が出ました。
いい人を演じている状態が、
相手にとって都合のいい人になっているだけだと気づけました。
長男だったことも影響しているのでしょうが、
これまで7,000名以上のお客様と関わる中で、
年齢や性別を問わずいい人を演じて悩む人がいると気づきました。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
いい人をやめるための改善策を解説します。
いい人を演じてしまう原因や心理背景もお伝えします。
目次
いい人を演じる心理背景
いい人を演じてしまうのは、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①周りの評価や反応を気にしている
「変な風に思われたらどうしよう…」
「評価が下がってしまわないか…」
「否定されない様にしなきゃ…」
この様に周りの反応や評価を気にするほど、
いい人を演じやすくなります。
「いい人」の前提には他者の目があります。
周りから見ていい人を演じるので、
周りの目を気にしている状態なのです。
どれだけ周りのことを気にしても、
周りが何を考えているかはわかりません。
正解がわからない問題を解いている様なもので、
悩みやストレスを感じやすくなります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
②幼少期の親の影響を受けている
私たちが生まれてから最初に接するのが親。
親と関わる中でいい人を演じやすくなるのです。
「親の顔色をうかがっていた」
「親に怒られるのが怖かった」
「親の期待に応えようとした」
たとえばこうした気持ちがあると、
無意識にいい人を演じやすくなります。
「いい人でいれば親から愛される」と思い込んでいるケースもあります。
そして成長し大人になる中で、
親以外の人間関係でもいい人を演じる癖が残ってしまうのです。
③自己肯定感が低い
「自分なんて意見を言っても意味ない」
「誰も私の話を聞いてくれない」
「自分にはできない」
こうした意識があると自己肯定感が低くなります。
自己肯定感が低いため、
主体的な言動をとることがなくなってしまい、
気づけば周りに合わせていい人を演じ始めるのです。
いい人を演じるのは自信のなさが原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
いい人をやめられずにいるのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があればいい人を演じることはありません。
自己主張しながら相手の意見も尊重したりと、
堂々と振る舞える様になるのです。
一方で自信がないからいい人を演じて、
自分の気持ちを抑え込んでしまいます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
自信のなさが根底にあります。
いい人を演じ続けた末路とは?
いい人を演じ続けても、
幸せな未来は待っていません。
一時的に周りから褒められることはあっても、
次第に自分自身が疲れてしまいます。
またいい人を演じることで、
相手に誤解を与えてしまうこともあるでしょう。
「何を考えているのかわからない」
「本音を教えて欲しい」
この様に思われることもあるのです。
当たり障りない表面的な関わりはできても、
関係を深めることができません。
何よりいい人を演じるうちに、
自分の気持ちがわからなくなります。
「何がしたいかわからない」
「人生の目的や意味がわからない」
こうした心境に陥り、流されるまま日々を過ごしてしまいます。
また転職や異動や引越しなどで環境を変えても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
いい人を演じて悩む状況は、
時間が解決してはくれないのです。</span>
ただし冷静に考えてみると、
生まれた時からいい人を演じる人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
成長する中で後天的に身についたものだから、
誰でも今から現状を好転することができます。
いい人をやめたい人への改善策
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
いい人を演じるのをやめる方法をお伝えします。
2つの方法を実践することで、
いい人を演じて悩むことはなくなります。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
いい人を演じて悩む人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
頭の中で考えるほど周りが気になり、
気づけばいい人を演じ始めるのです。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
声に出すうちに気持ちを整理でき、
いい人を演じる自分にストップをかけられます。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
いい人を演じて悩む人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になったり、
相手と自分を比べて自己肯定感が低くなります。
まさに他人軸が出てくるのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことへ意識を向けると、
周りの反応や評価を気にしなくなりますし、
勇気を持って言いたいことが言える様になります。
いい人を演じ続けても幸せな人生は送れません。
自分以外の誰かの人生を生きている様な感覚を抱くでしょう。
過去の私もいい人を演じて壁に直面し、
現状を変えたいと思い行動しました。
いい人とは、相手にとって都合のいい人です。
いい人を演じるのをやめることで、
自分が本当に望む毎日を送れる様になります。
いい人を演じて悩む原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、
さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。









