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いい子症候群の末路は3つ!心理背景や原因を解説

[最終更新日]2023/11/14

こんにちは、伊庭和高です。

 

「いい子を演じてしまう」

 

年齢や性別を問わず、

こうした声はよく寄せられます。

 

いい子症候群とも呼びますが、

いい子を演じるほど疲れてしまいます。

 

仕事や人間関係で悩みに直面し、

生きづらさを感じることもあるのです。

 

「いい子を演じるのをやめたい」

「いい子を演じる原因を知りたい」

 

私の元によく寄せられる声です。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

いい子症候群に悩む心理背景や原因を解説します。

 

いい子症候群の末路

 

いい子を演じ続けていると、

待ち受ける結末は3つです。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもありますが、

幸せな未来でないことは確かです。

 

深い関係が築けない

いい子を演じていると、

当たり障りない会話に終始します。

 

自分の気持ちをさらけ出さず、

相手に同調して振る舞うことも増えるのです。

 

その場をやり過ごすことはできても、

本音を伝え合う深い関係になれません。

 

恋愛で関係が進展しなかったり、

仕事でも信頼を得られなかったりと、

表面的な関係にとどまることがあります。

 

相手にいい様に使われる

いい子とは「都合がいい人」です。

 

「この人はなんでも言うことを聞いてくれる」と、

相手に勘違いされてしまうかもしれません。

 

高圧的な態度を取られたり、

無理難題を押し付けられることも増えます。

 

最初はフラットな関係でも、

次第に上下や主従関係が生まれてしまい、

人間関係が苦しくなるでしょう。

 

誰とも関わりたくなくなる

いい子を演じていれば、

素の自分は出せません。

 

相手に好かれることがあっても、

それは偽りの自分です。

 

気疲れやストレスが蓄積し、

限界を迎えると感情が爆発することがあります。

 

自分から関係を断ち切ったり、

距離を置いてしまうこともあるのです。

 

仕事で転職を繰り返したり、

恋愛が長く続かなかったりと、

どこかで悪影響が出てしまいます。

 

なぜいい子を演じてしまうのか?

いい子を演じる人は、

相手の反応を気にしています。

 

そもそも相手にどう思われるか気にならなければ、

いい子を演じる必要はないのです。

 

自分の気持ちを我慢して、

相手優先で振る舞ってしまいます。

 

無理して相手に合わせたりする内に、

自分の気持ちもわからなくなるかもしれません。

 

怒られるのが怖い

「怒られたらどうしよう…」

 

この様に怒られるのを恐れていると、

相手の反応も気になってしまいます。

 

否定されたり間違いを指摘されないために、

いい子を演じてしまうのです。

 

とはいえ冷静に考えれば、

怒られるのを怖がっていても怒られることはあります。

 

つまり自分がどう振る舞おうが、

怒られる可能性はあるのです。

 

怒られるのを怖がり続けると、

気を使って息苦しい状態が続きます。

 

認められたい

あるいは認められるために、

いい子を演じる人もいます。

 

承認欲求という言葉がありますが、

相手に褒めたり認めてもらうために、

いい子を演じてしまうのです。

 

ですがいい子を演じたとしても、

相手に認められるかはわかりません。

 

昨日は認められたのに、

今日は認められないことは、

普通にあるのです。

 

相手の反応で心が乱れる、

非常に不安定な状態だと言えます。

 

根本原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

いい子症候群の根本原因も、

自分の自信のなさなのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があればいい子を演じません。

 

相手の反応を気にせず、

怒られるのも怖がらず、

自分の気持ちに素直に振る舞えるのです。

 

相手に認めてもらおうと考えず、

まず自分で自分を認められています。

 

つまり自信の有無が、

いい子を演じるかどうかの分かれ目なのです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

異動や転職、付き合う相手を変えることで、

現状が好転すると思い込む人は多いです。

 

確かに環境を変えることで、

一時的に気持ちはリセットされます。

 

ですが周りを変えても自分が変わらないと、

新たな環境でもいい子を演じてしまうのです。

 

その意味でいい子症候群は、

時間が解決してはくれません。

 

自分自身と向き合いながら、

いい子を演じるのをやめる必要があります。

 

いい子を演じるのをやめる方法は、

こちらの記事で詳しく解説しています。

合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。