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嫌われたくない症候群とは?克服法は2つ

[最終更新日]2025/10/19

こんにちは、伊庭和高です。

今回は私の元に非常に多く寄せられる相談を取り上げます。

 

「他人に嫌われるのが怖い…」

「つい相手の顔色を伺ってしまう…」

 

あなたはそんな思いを抱えていませんか?

 

人間関係で嫌われたくないと感じるのは自然な感情です。

 

しかしこの気持ちが強すぎると、

日常生活や仕事に支障をきたすこともあります。

 

嫌われたくない気持ちが強いことは、

最近では「嫌われたくない症候群」とも呼ばれています。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

嫌われたくない症候群の原因や心理背景を解説します。

 

その上で嫌われたくない気持ちを克服する方法をお伝えします。

 

嫌われたくない症候群とは?

嫌われたくない症候群とは、

他者からの評価や反応を過度に気にしてしまう心理状態を指します。

 

・何を言っても相手に嫌われてしまうのではないかと不安になる

・嫌われないように自分の意見を我慢してしまう

・他人の期待に応えようと無理をしてしまう

 

こうした思考や行動パターンは、

自己肯定感の低さや過去の経験に起因していることが多いです。

 

心理学の研究でも自己評価の低い人ほど他者評価に敏感になり、

嫌われることへの恐怖心が強くなることが示されています。

 

嫌われたくない=嫌われるのが怖い

ここで大事なポイントをお伝えします。

 

嫌われたくないという気持ちの裏には、

嫌われるのを恐れる気持ちがあります。

 

つまり嫌われるのが怖いのです。

 

「嫌われたらショックで立ち直れないのでは…」

「嫌われたら評価に影響が出るのでは…」

「嫌われたら相手を傷つけてしまうのでは…」

 

たとえばこうした恐怖心が根底にあるのです。

 

恐怖心を持ち続けても苦しいだけですし、

ネガティブな感情に影響を受けやすくなります。

 

なぜ「嫌われるのが怖い」のか?

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

嫌われたくないと思い続けるのも、

自分の自信のなさが原因なのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば嫌われるのを恐れずに振る舞えます。

 

相手の反応は相手次第だと理解したうえで、

堂々と意見を伝えることができています。

 

一方的に主張を押し付けることもなく、

相手の考えを尊重することもできています。

 

その一方で自分に自信が持てないことで、

相手の反応を過度に恐れるようになってしまうのです。

 

嫌われないかどうかが気になり、

気を使い過ぎたりぎこちない会話をしてしまいます。

 

「具体的にはどんな自信のなさがあるのか?」

 

嫌われることを恐れる理由は、主に以下の3つです。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

1、自己肯定感の低さ

自分に自信がないと、他人の評価に過敏になります。

 

「自分は価値がない」と感じているため、

嫌われる=自分が否定されるように思えてしまうのです。

 

これは自己肯定感が低いことが影響しています。

 

自己肯定感が高ければ、

相手の評価に関係なく自分を認められています。

 

2、過去の経験

子ども時代に親や教師から過度に叱られた経験、

学校でのいじめや孤立体験などが影響することがあります。

 

「嫌われるとつらい」という過去の記憶が、

現在の行動パターンを作っているのです。

 

それこそ生まれた時は誰もが、

自信を持って振る舞えていました。

 

ですが成長し大人になるにつれて、

嫌われるのを怖がるようになってしまいます。

 

3、承認欲求が強い

人は社会的な存在であり、

他者から認められたいという欲求を持っています。

 

心理学では承認欲求と呼ばれており、

誰もが備えているものです。

 

ただし承認欲求が強すぎると、

相手に嫌われることへの恐怖も強くなります。

 

嫌われたら承認されないと思い込んでしまうのです。

 

嫌われたくない症候群がもたらす影響



嫌われたくない症候群を放置すると、

さまざまな場面で悪影響が出ます。

 

仕事や友達などの人間関係では、

無理に相手に合わせることでストレスがたまるでしょう。

 

仕事のパフォーマンスが低下したり、

モチベーションも上がりにくくなります。

 

相手に合わせるほど本音がわからなくなり、

相手にも不信感を与えてしまいます。

 

「あなたの考えていることがわからない」と、

相手に思われてしまうこともあるのです。

 

そして自分の意見を飲み込む癖ができるので、

次第に自分で自分の気持ちがわからなくなります。

 

つまり嫌われたくないと思い続けると、

生きづらさを感じてしまうのです。

 

先ほどもお伝えしたように、

嫌われたくないと思うのは自信のなさが原因です。

 

自信のなさと向き合いながら、

嫌われるのを怖がらずに振る舞えるようになる必要があります。

 

嫌われたくない症候群を克服する2つの方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

現状を好転する方法を紹介します。

 

これから紹介する2つの方法を、

繰り返し実践してみてください。

 

嫌われるのを怖がる気持ちを手放し、

自分の気持ちに素直に振る舞えるようになります。

 

自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

嫌われたくないと思う人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど自信もなくなりますし、

嫌われたくない気持ちが強まるのです。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

嫌われたくないと思う時ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に周りのことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

周りのことを先に考えている状態です。

 

周りのことを先に考えるので、

相手に嫌われるのを怖がったり、

周りの評価が気になりやすくなります。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっている状態です。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自分軸を持って問いかけられているので、

嫌われるのを怖がらずに行動できます。

 

自分の気持ちを我慢せず、

無理して相手に合わせたりもせず、

堂々と発言できるようにもなります。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

嫌われたくない症候群を克服するために不可欠です。

相手の反応は相手次第でコントロールできません。

 

嫌われたくない気持ちを持っていても、

誤解を与えたり心理的な距離が生まれて、

相手に嫌われてしまうことはあります。

 

嫌われたくないと思い続けていると、

人間関係のストレスが強まるばかりです。

 

自信のなさと向き合いながら、

先ほど紹介した2つの方法を実践することで、

現状を今すぐに変えていきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。