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自己犠牲が強い人へ|我慢しすぎて苦しくなる理由とやめ方

[最終更新日]2025/10/21

こんにちは、伊庭和高です。

今回は自己犠牲について取り上げます。

 

仕事、恋愛、夫婦関係、友達など、

さまざまな場面で自分を犠牲にして疲れていませんか?

 

自己犠牲を続けるのは苦しいですし、

長い目で見ればいいことは1つもありません。

 

自己犠牲をして幸せだという人を、

少なくとも私は見たことがありません。

 

過去の私も自分を犠牲にしていたので、

自己犠牲に悩む人の気持ちは理解できます。

 

今回は自己犠牲をしてしまう原因と解決策を、

ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。

 

自己犠牲が強い人とは?心理的特徴と行動パターン

「自分さえ我慢すれば丸く収まる」

「嫌われるくらいなら、少し無理してでも相手に合わせよう」

 

そんな風に思うことが多い人は、

自己犠牲が強いタイプかもしれません。

 

自己犠牲が強い人の特徴は、相手優先で物事を考えること。

 

これは決して優しさからとは限らず、

相手の反応や評価を気にしているからとも言えます。

 

「嫌われないように」

「怒られないように」

「評価が下がらないように」

「波風を立てないように」

 

こうした意識が背景にあります。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっているのです。

 

自分を犠牲にするのは疲れる

自分を犠牲にすれば、その場はやり過ごせるかもしれません。

 

ですが自分を犠牲にするほど、

気づかぬうちに心身ともにストレスや疲労がたまり、

心がすり減ってしまいます。

 

たとえば…

・人から頼まれると断れない

・自分の意見より相手を優先してしまう

・やりたいことがあっても我慢してしまう

 

これらも自己犠牲の一種ですが、

次第にストレスをため込んでしまうのです。

 

「気疲れ」という言葉がありますが、

まさに気持ちが疲れてしまいます。

 

自己犠牲が強い原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

自己犠牲をしてしまうのも、

自分の自信のなさが背景にあります。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば自分を犠牲にしません。

 

無理して相手に合わせたりせず、

言いたいことを言えますし、

相手の意見も尊重できます。

 

一方で自分に自信がないから、

何かにつけて自己犠牲をしてしまうのです。

 

また私は12個の質問に答えるだけで、

あなたの自己犠牲度を診断する心理テストを作成しました

 

二択の質問に答えるだけで、

自己犠牲をしているレベルがわかるので、

こちらも是非やってみてください。

 

幼少期の記憶が影響している

私たちの自信のなさとは、

幼少期の経験も影響しています。

 

生まれた時から自己犠牲をする人はいません。

 

泣きたい時に泣き、

笑いたい時に笑い、

欲しい物は欲しいと主張できていました。

 

それが成長し大人になるにつれ、

自分を犠牲にし始めるのです。

 

たとえば…

・親の期待に応えようと頑張ってきた

・「いい子」でいないと愛されないと感じていた

・家族の機嫌を取ることで安心していた

 

こうした経験を重ねると、

「自分の気持ちよりも、相手を優先することが正しい」と無意識に刷り込まれます。

 

その結果、自己犠牲が癖になるのです。

 

自己犠牲が強い人の3つの末路

 

自己犠牲を続けても幸せな未来は待っていません。

自己犠牲が強い人は慢性的に苦しみを抱えています。

 

①本音を言えないストレス

「本当は嫌だった」「もう限界かも」と思っても、口に出せない。

そんな我慢が積み重なると、ストレスは確実に蓄積していきます。

 

特に職場や家庭など“逃げにくい関係”ほど、心の負担は大きくなります。

 

本音を押し殺すことは、自分を否定する行為でもあるのです。

 

②搾取されやすい関係が続く

「この人は頼めばやってくれる」と思われると、

周囲は無意識のうちにあなたを“便利な人”として扱い始めます。

 

結果として、自分だけが苦しい関係が出来上がってしまうのです。

 

もちろん自分だけが悪いわけではありません。

ただ「相手を助ける=自分が傷つく」関係は、健康的とは言えません。

 

③感情の限界が来たときに燃え尽きる

ずっと我慢を続けているとある日突然、

糸が切れたように何もできなくなることがあります。

 

それは“自己犠牲の反動”です。

 

感情を抑え込み続けた人ほど、

その反動で何もやる気が起こらなくなってしまうのです。

 

あるいは限界を迎えた時に、

一気に感情が爆発する人もいます。

 

それまで我慢していた気持ちを、

どこかでぶつけてしまうのですが、

これは健全な発散法とは言えません。

 

悩みは繰り返される

自己犠牲をしてしまう状況は、

時間が解決してはくれません。

 

異動や転職や引っ越しなど環境を変えても、

自分が変わらなければ新たな環境で自己犠牲をしてしまいます。

 

過去の私もそうでした。

 

子どもの頃から自分を犠牲にしがちでしたが、

中学、高校、大学と進学したり、

付き合う相手が変わっても自己犠牲が癖になっていました。

 

「周りではなく自分が変わらないと何も解決しない」

 

この点に気づき、自信のなさと向き合うことで、

自己犠牲をするのをやめられるようになりました。

 

まず自分自身を大切にしながら、

周りを大切にできるようになったのです。

 

自己犠牲のやめ方とは?

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

現状を好転する方法を紹介します。

 

これから紹介する2つの方法を、

繰り返し実践してみてください。

 

自己犠牲する癖を手放せます。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

自己犠牲をしてしまう人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど自信もなくなりますし、

周りの反応や評価も気になります。

 

自分を犠牲にしてしまうのは、

決まって頭の中で考えている時です。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自己犠牲が強い人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に周りのことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

周りのことを先に考えている状態です。

 

まさに他人軸になっているので、

自分の気持ちを我慢してしまいます。

 

まず相手のことを考えてしまうので、

自分を犠牲にしやすいのです。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。 

自分軸を持って問いかけられているので、

自己犠牲せずに行動できるようになります。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

自己犠牲をやめるために不可欠です。

自己犠牲に悩む状況は、

誰でも今から変えられます。

 

生まれた時から自己犠牲をする人はいません。

 

自己犠牲とは生まれ持った性格ではなく、

成長する中で好転的に身についたものです。

 

だからこそ誰でも今から、

自己犠牲をやめられるのです。

 

根本原因である自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

自己犠牲に悩む現状を変えていきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。