1Jun
[最終更新日]2021/01/31
こんにちは、伊庭和高です。
今日は「自己卑下」について取り上げます。
目次
自己卑下しない自分に変わる方法
自己卑下とは何なのか・・・
自分で自分を過小評価したり、
「できない自分」を主張してしまうこと。
どこか自分で自分のことを下にしてしまうこと。
これを自己卑下と言います。
私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、
自己卑下を無意識の内にしてしまうことで悩む声もあります。
「自己卑下をやめたい!」
「自己卑下しない方法を知りたい!」
こうした声を受けることも多いです。
ですが自己卑下は先天的なものではなく、
成長する中で身に付いてしまったもの。
裏を返せばいつでも変えていけるのです。
この記事では自己卑下の原因と解決策を、
ぬいぐるみ心理学の視点からお伝えします。
自分を下げる心理背景
自己卑下しない自分に変わる上では、
自己卑下をする心理背景を知る必要があります。
・自分で自分を下げてしまう
・自分自身を低く評価してしまう
自己卑下の心理背景には何があるのか。
まずは解説していきます。
自分を下げてしまう背景には、
「周りと自分を比較する心理」があります。
職場の同僚
友達
恋人
どんな相手でも良いのですが、
周りと自分を比べてしまうからこそ、
自分で自分を下げて評価してしまうのです。
「あの人はこんなにできる」
「あの人はすごいな」
「あの人は夢を叶えているな」
・
・
・
「それに比べて自分は…」
頭の中で無意識の内に、
周りと自分を比べる心理が働いているのです。
ちなみにここでの「周り」とは、
あなたの身近な人だけに限りません。
世間の声
一般常識
会社のスタンス
地域の人の考え方
ネットニュース
こうした不特定多数の相手に対しても、
自己卑下が働いてしまうことがあるのです。
仕事でも恋愛でも…
どんな場面においても、
自己卑下してしまう人は無意識に、
周りと自分を比べてしまう特徴があるのです。
自己卑下してしまう原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであるとお伝えしています。
失敗を恐れて行動できないのも…
自分で自分を責めてしまうのも…
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
悩みの根本原因は自分の自信のなさなのです。
自己卑下してしまう根本原因も、
自分の自信のなさであると言えます。
想像してみてください。
もし自分に自信があれば、
自分で自分を下げることはしないでしょう。
何より自分に自信が持てていれば、
周りと自分を比べ続けることもありません。
「周りは周り」「自分は自分」と、
自分のことに意識を集中できるはずです。
ですが自分に自信が持ち切れていないと、
周りと比較し自分を下げてしまうでしょう。
自分で自分を責めたり否定してしまうのも、
自分に自信が持てていないからだと言えます。
自己卑下をし続けてしまう原因は、
実は自分の自信のなさなのです。
生まれた時から自己卑下してましたか?
「私は自分に自信がない」
「これから自信が持てる様になるのか…」
この様な質問を受けることがありますが、
一度振り返ってみてください。
私達が幼い子供の頃には、
誰もが自己卑下することなく過ごしていました。
「どうせ自分なんて愛されない…」
「他の子に比べて自分はできない…」
こんなこと、赤ちゃんは思わないですよね?
発達心理学の分野では、
周りを気にして行動する様になるのは、
小学校低学年頃からだと言われています。
裏を返せば人によって誤差はあるものの、
幼い頃は周りを気にせず振る舞えていたわけです。
記憶にはないかもしれませんが、
私達の誰もが周りを気にすることなく、
自己卑下せず自信を持って振る舞っていたのです。
新たな知識やスキルを身につけるのではなく、
既にできていた感覚を取り戻せば良い。
ですので私はどんな人であっても、
自己卑下せず自信を持って過ごせる様になると言い切れます。
自己卑下しない解決策3ステップ
ここまでは自己卑下について、
特徴や原因を解説して来ました。
そしてここからは具体的に、
自己卑下しない自分に変わる方法を
3ステップで解説していきます。
ステップ1:自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップは、
「自分の気持ちを声に出すこと」です。
「それだけ?」と思われたかもしれませんが、
実はこれが本当に重要なのです。
自己卑下して悩んでいる人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
頭の中で自己卑下し続けている状態なのです。
私達人間は1日のうちに、
約6万語を思考すると言われています。
その中の約9割の言葉が、
ネガティブな言葉だとされているのです。
自己卑下とはネガティブな気持ちですので、
頭で考えるほど自己卑下を一層してしまうのです。
頭の中で考えるのではなく、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。
これが最初のステップです。
ステップ2:自信のなさと向き合う
次のステップは「自信のなさと向き合うこと」です。
自己卑下してしまう原因が自信のなさなので、
自信のなさと正面から向き合うことが必要です。
「なぜ自己卑下してしまうのか?」
「どんな言葉で自分を下げてしまうのか?」
「いつから自己卑下をし始めたのか?」
頭の中で浮かんだ言葉に対して、
声に出しながら振り返っていくことです。
ステップ3:「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップが
主語を自分にして問いかけることです。
自分を下げてしまう人の心理背景として、
周りと自分を比べてしまいます。
自分よりも先に周りの様子を伺い、
自己卑下を繰り返してしまうのです。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
周りではなく自分を主語にすることで、
自己卑下してしまう状況を抜け出せます。
お客様の事例を紹介します
ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、
自己卑下してしまう現状を変えられた
事例を紹介していきます。
牧野さん(静岡県在住・女性)は
自分で自分を低く見てしまうことについて、
子供の頃から悩み続けていました。
=====ここから=====
「自己卑下 原因」と調べていて、
偶然に伊庭さんのサイトにたどり着きました。
というのも今までの私は、
自分で自分を低く見てしまう状況でした。
「どうせ自分にはできない」
「あの人の方が自分より適している」
頭の中では自分を下げる言葉ばかりで、
どうにも生きづらさを感じていました。
伊庭さんがおっしゃる通り、
まさに周りと自分を比べ続けていました。
「自己卑下する原因は自信のなさ」
伊庭さんの言葉を聞いて、
今まで悩み続けていた根本に気づきました。
「自信がないから自分を低く見てしまう」
それまで探しても見つからなかった原因が、
伊庭さんの言葉で納得できました。
今からでも、自分に自信が持てるなら、
自己卑下し続ける現状を変えたい。
漠然と感じる生きづらさを解消して、
自分らしく過ごせる様になりたい。
伊庭さんのお話を聞いて強く思いましたし、
このまま同じ悩みを抱え続けるのは嫌でした。
=====ここまで=====
牧野さんに起こった変化
私は牧野さんのお話を聞いた上で、
先ほど紹介した3ステップをお伝えしました。
また牧野さん個別の状況を踏まえ、
日々取り組む専用メニューも作成しました。
そしてぬいぐるみ心理学を実践する内に、
牧野さんの日常に変化が生まれ始めました。
=====ここから====
伊庭さんの3ステップを実践する上で、
「確かに私は声に出していない」と実感しました。
頭の中だけで考えを巡らせ、
ますます泥沼にハマっている様な感覚でした。
「声に出すこと」は簡単そうに見えて、
実は全然声に出していなかったことを痛感しました。
自分の気持ちを意識して声に出すことで、
今までより悩みを抱く時間は激減しました。
自分を責めることもなくなりましたし、
必要以上に人と比べることもなくなりました。
また自己卑下してしまう背景には、
子供時代の記憶があったのですが、
自信のなさと向き合う内に過去の悩みも解消できました。
そして自分を主語にして問いかけることで、
周りに影響を受けることなく決断できる様になりました。
仕事でも自分の意見が言えたり、
恋愛でも相手の反応を伺うことがなくなり、
自分らしく過ごせる時間は確実に増えました。
数ヶ月前までの状況がウソの様に、
生きづらさを感じることもなくなりました。
=====ここまで=====
自己卑下をしないで生きる
「自分らしく」という言葉を
一度は耳にしたことがあると思います。
自己卑下をしないで生きることは、
自分らしく生きることと同じです。
生きづらさを感じることもなくなりますし、
周りと自分を比較し続けることもなくなります。
自己卑下をしない様になれば、
本当の意味で、自分の人生を歩める様になります。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
自己卑下する原因の自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。