13Mar
[最終更新日]2021/01/02
こんにちは、伊庭和高です。
今回は「自分をさらけ出す方法」を取り上げます。
私はぬいぐるみ心理学を伝えていますが、
自分をさらけ出せる様になりたいという声は非常によく聞きます。
そのため自分をさらけ出せない心理について、
実際お客様の変化を見ていても、
過去にどの様な悩みを抱いていても、
自分をさらけ出せる様になっていくと確信を持って言えます。
自分をさらけ出すための具体的な方法を、
この記事では解説していきます。
目次
自分をさらけ出せない原因は「自信のなさ」
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると伝えています。
自分をさらけ出せないのも、
根本原因は自分の自信のなさなのです。
イメージしてみて下さい。
もし自分に自信が持てていれば、
自分をさらけ出せるはずです。
「自分をさらけ出せない」と悩むことも、
そもそもあり得なくなっていくのです。
万が一自分をさらけ出せなくなっても、
すぐに気づいて軌道修正できる様になります。
一方で自分に自信が持てていないと、
自分をさらけ出すことをためらってしまいます。
自分をさらけ出せない人がやりがちなこと
自分に自信が持てていないと、
自分をさらけ出すことができなくなりますが、
具体的に自信が持てないとどんな行動を取ってしまうのか。
大きく3つに分けられますので、
順番に解説していきます。
周りに合わせてしまう
自分に自信が持てていない人は、
周りに合わせてしまいます。
もし周りを気にせず行動できていれば、
自分をさらけ出すことができます。
1人の人もいない状況であれば、
自分をさらけ出せないはずがないのです。
「相手にどう思われるかな…」
「怒られたらどうしよう…」
周りを気にする意識が増すほど、
自分を押さえて周りに合わせてしまい、
自分をさらけ出せなくなるのです。
「嫌われるのが怖い」から本当のことを言わない
相手に嫌われるのを怖がっていると、
自分をさらけ出すことができません。
自分の本音を言えなかったり、
無理して相手の主張に同調してしまうのです。
嫌われることを怖れていれば、
確かに嫌われることはないでしょう。
「嫌われない様に」と思い続けているのは、
最初からブレーキを踏んでいる様なもの。
事故にあうことはないですよね。
ですが最初からブレーキを踏んでいれば、
アクセルを同時に踏んでも前に進みません。
嫌われることがない一方で、
自分をさらけ出すこともできない。
当たり障りのない状態が続いてしまうのです。
「自分なんて…」と卑下してしまう
自分で自分を卑下したり、
自分のことを責めたり否定すれば、
次第に自分をさらけ出せなくなります。
「どうせ自分なんて…」と思うほど、
自分をさらけ出す意欲が減ってしまうのです。
たとえば「自分なんて…」と思いながら、
受験勉強に取り組んでいるとしましょう。
次第にネガティブに考えてしまい、
モチベーションも下がってしまいますよね。
「自分らしく」という言葉がありますが、
自分を卑下すれば自分らしさからも遠ざかるのです。
自分をさらけ出す方法
ここからは具体的に、
自分をさらけ出す方法をお伝えしていきます。
自分をさらけ出せない原因は自信のなさ。
無料メール講座でも解説していますが、
何より自信のなさと向き合うことが前提です。
自分に自信を持つことができれば、
周りを気にせず自分をさらけ出せるのです。
そして具体的に何をしていけば良いのかを、
ここから解説していきます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初に意識して欲しいのが、
「自分の気持ちを声に出すこと」
自分をさらけ出せない人の多くが、
自分の気持ちを声に出していません。
自分の気持ちを声に出さず、
頭の中で考え続けてしまうのです。
私達は1日に約6万もの言葉を、
頭の中で考えると言われています。
そしてその内の約90%が、
ネガティブな言葉だとされています。
頭の中で考えを巡らせるほど、
勝手にネガティブ思考に陥ってしまうのです。
「嫌われないかな…」
「否定されたらどうしよう…」
こうした気持ちを考えるほど、
次第に後ろ向きな気持ちになり、
自分をさらけ出せなくなってしまうのです。
まずは自分の気持ちを声に出すこと。
声に出すことで頭の中で考える流れを止めることができます。
また私達の脳は五感を多く使うと、
物事を事実として認識できます。
声に出せば五感を刺激するので、
何を考えているのかに気づけます。
一方で頭の中で考えているだけでは、
五感を全く使えていません。
脳の視点から見れば、
何を考えているのか気づいていないのです。
自分の気持ちを声に出すことで、
モヤモヤした気持ちも早く手放せ、
自分をさらけ出せる様になり始めます。
言葉にすると簡単そうですが、
多くの人がやっていませんので、
ぜひやってみてください。
1人の場面で自分をさらけ出す
そして次に意識してもらいたいのが、
1人の場面で自分をさらけ出すこと。
自分をさらけ出せない人は、
周りの目を気にしてしまう傾向があります。
仕事でもプライベートでも、
誰かがいると自分を押さえてしまうのです。
ですので最初のうちは、
人がいない場面で練習するのをオススメします。
「休みの日は何をしたいのか?」
「今日のお昼は何を食べたいのか?」
「どんな服を着たいのか?」
自分1人で決断できる場面は多いですし、
ここから自分らしさを発揮していきましょう。
1人の場面で慣れていくことで、
次第に人前でも自分を出せる様になります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして次の方法は「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分をさらけ出せていない時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
周りにどう思われるかを気にしていると、
自分よりも先に周りを主語にしてしまいます。
「こうした方が良いかな」
「やらないといけない」
たとえばこうした表現は、
相手のことを先に考えていると出て来ます。
自分を主語にしながら、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
これを意識して行動する中で、
次第に自分をさらけ出せる様になります。
ぬいぐるみに意識して触れる
私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、
ぬいぐるみに意識して触れることは、
自分をさらけ出す上で非常に役立ちます。
ぬいぐるみの好き嫌いに関わらず、
誰もが効果を実感できるのです。
歴史を振り返れば、
ぬいぐるみは古代から存在しました。
その頃は呪いをかけるために、
ぬいぐるみが使われていたのです。
呪いをかけるということは、
単なる物ではなく生きている様に見立てられていました。
ぬいぐるみに心がある様に考えられていたのです。
また心理学の分野では、
赤ちゃんがお母さんの次に愛着を示すのが、
ぬいぐるみであると言われています。
お母さんの前では自分をさらけ出しているので、
ぬいぐるみの前でも自分をさらけ出せていると言えます。
ぬいぐるみの好き嫌いに関係なく、
私達はぬいぐるみの前で素の自分になってしまいます。
触れたり一緒に寝たり話しかけたりと、
意識してぬいぐるみに関わるほどに、
自分をさらけ出せる感覚をつかみ始めます。
お客様の事例を紹介します
ここからは私のお客様の中で、
自分をさらけ出せる様になったケースを紹介します。
東京都在住の濱田さん(仮名)は、
仕事で自分を出せない感覚を抱き続けていました。
=====ここから=====
つい周りの言動に合わせてしまったり、
相手にどう思われるかを考え過ぎてしまう。
そんな自分に嫌気が指してしまい、
「どうせ自分なんて…」と悲観的になってしまう。
「もっと自分を出せば良い」と友達に言われても、
嫌われるのを怖れて行動に移せない。
伊庭さんが挙げる特徴に、
まさに全て当てはまっていました。
「自分をさらけ出せない原因は自信のなさ」
思えば自分に自信が持てなかったのは、
子どもの頃から続いていました。
自分をさらけ出せない悩みは、
高校の頃から既に抱いていました。
「悩みは相手を変えて何度も繰り返される」
伊庭さんがおっしゃった言葉ですが、
高校や大学での人間関係に始まり、
職場の人間関係や恋愛においても、
自分をさらけ出せない状況は続いていました。
「もうこれ以上続くのは苦しい」
「何とか自分を変えたい」
伊庭さんのお話を受けて、
より一層強い想いを抱く様になりました。
=====ここまで=====
濱田さんに起こった変化
私は濱田さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した方法を伝えました。
また濱田さん個別の状況を踏まえ、
専用のメニューを作成し取り組んでもらいました。
自分と向き合いながら行動する中で、
濱田さんに着実に変化が生まれました。
=====ここから=====
伊庭さんのおっしゃる通り、
私は頭の中でグルグル考え続けていました。
次第にネガティブな気持ちになり、
頭の中がパンパンになっていました。
声に出すことを習慣づけたことで、
モヤモヤした気持ちを抱くことも減りました。
自分をさらけ出せない疎外要因を、
声に出すことで取り払えた様な感覚でした。
そしてぬいぐるみと関わることも、
意識して取り入れました。
クマの小さなぬいぐるみを買い、
カバンに入れて持ち歩いたりしながら、
関わる時間を増やしていきました。
気持ちが動揺してもすぐに落ち着き、
安心した状態で過ごせる様になりました。
その結果、自分をさらけ出すことに対し、
不安や怖れもなくなっていきました。
まずは1人の場面から意識し、
職場の人間関係でも実践すること。
伊庭さんのアドバイスを実行する内に、
自分をさらけ出せている感覚が芽生えました。
言いたい時に意見が言えたり、
断りたい場面で断れたり、
自然と笑える様になったりと、
明らかに変化を実感できました。
「最近肩の力が抜けたよね」
同僚からもこの様に伝えてもらえ、
周りにも私の変化は伝わっている様です。
高校時代から抱いていた悩みが、
数ヶ月の間で解決へと向かったので、
自信のなさと向き合うことの効果を実感しています。
=====ここまで=====
自分をさらけ出してより良い人間関係を!
自分をさらけ出せない背景には自信のなさがあります。
自信のなさと向き合いながら、
1つ1つ行動に移すことで、
どんな場面でも自分をさらけ出せる様になります。
人間関係は一生続きます。
どこで何をしていようとも、
誰かと関わり続けるのです。
自分をさらけ出せる様になれば、
今より良い人間関係が築ける様になります。
人間関係のストレスも抱えなくなり、
自分を大切にしながら過ごせる様になります。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
根本原因である自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。