21Mar
[最終更新日]2018/10/14
こんにちは、伊庭和高です。
今回の記事ではここ数年流行している
「ぬい撮り」について解説します。
ぬい撮りとは何か?
ぬい撮りを広く定義するなら、
「様々な場所でぬいぐるみの写真を撮ること」
ただ注目していただきたいのは、
ぬいぐるみと自分が一緒に撮るのではなく、
ぬいぐるみを主役に写真を撮ることをぬい撮りと読んでいます。
・レストランで出て来た料理とぬいぐるみ
・芝生の上にぬいぐるみ
・お店の看板の横にぬいぐるみ
など、シチュエーションによって
様々なぬい撮りが行われています。
※もちろん人と一緒に撮ることもあります。
テレビでは「ぬい撮り」特集が組まれたり、
インスタグラムで「#ぬい撮り」と検索すると、
約40万件以上もの投稿があり、
じわじわと社会現象になり始めているのです。

なぜぬい撮りが流行しているのか。
ぬいぐるみ心理学の視点から、考えられる背景を解説します。
まず最初に挙げられるのは、
時代がぬいぐるみを受け入れる様になって来たこと。
これまでのメールでも何度か取り上げましたが、
大人がぬいぐるみを持っていることも、
自然と受け入れられやすい時代になったと言えます。
こうした時代背景の変化から、
自宅から外にぬいぐるみを持ち出し、
写真を撮るという流れが起きているのだと考えられます。
次に考えられる背景は、
ぬいぐるみを使って自分らしさを表現できること。
ぬいぐるみは完全に自分の思い通りになる存在。
理想の存在をぬいぐるみに重ね合わせています。
自分自身が写真を撮られるのが恥ずかしかったり、
あるいは表情がぎこちなくなってしまっても、
ぬいぐるみを通して自己表現できること。
これも魅力の1つだと言えます。
またインスタグラムやTwitterなど、
SNSが普及したこともぬい撮りブームを加速させています。
見ず知らずの人と写真を見せ合えるため、
「自分以外にもぬい撮りをしている人がいるんだ」
という安心感や連帯感が生まれやすくなっています。
次に考えられる背景は、
自分の分身としてぬいぐるみの写真を撮りたいということ。
身体が不自由だったり、
事情があってなかなか外出できなくても、
自分のお気に入りのぬいぐるみが外出し、
様々な風景との写真を撮ることで、
まるで自分のことの様に感じられるのです。
ぬいぐるみ専門の旅行会社が存在したり、
ぬい撮りを撮影するサービスが登場したりと、
こうした背景を持つ方にとって嬉しいサービスも登場していますね。
あとは何より楽しいこと。
ぬいぐるみの写真を撮ることや、
ぬいぐるみの角度や位置を調整すること、
写真を多くの人に見てもらうことなど、
「楽しいな!」と感じる要素があれば自然とハマってしまいますよね!
ぬい撮りが行われるということは、
外にぬいぐるみを持ち出す人が増えたということ。
ぬいぐるみを目にする機会も増えて来ますね。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で4000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では850以上の記事があり、月に11万以上のアクセスがある。
受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年4月、ついに1冊目の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版(増刷)。Amazonおよび全国書店にて販売中。