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過去の怒りを手放すワーク3ステップ!原因や心理背景も解説

[最終更新日]2023/10/24

こんにちは、伊庭和高です。

 

「過去の怒りが手放せない」

 

年齢や性別を問わず、

こうした相談は定期的に寄せられます。

 

子供の頃の出来事であったり、

直近での嫌なことなど、

怒りに支配されるのはつらいです。

 

エネルギーを消費しますし、

体調に影響が出ることもあります。

 

過去の怒りが出てきたら、

できる限り早く手放すことが重要です。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

過去の怒りを手放す方法を解説します。

 

また怒りの感情にとらわれる原因や心理背景もお伝えします。

 

過去の怒りを手放すワーク3ステップ

 

最初にぬいぐるみ心理学の視点で、

過去の怒り手放す方法を解説します。

 

3ステップを順番に実行することで、

怒りの感情に悩まされることがなくなります。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップは、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

過去の怒りに悩まされる時は、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

声に出さず、頭の中で考え続けているのです。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が増大する習性があります。

 

過去の怒りもネガティブな気持ちなので、

頭の中で考えるほど増大するのです。

 

過去のことを思い出し、

怒りの感情に支配されるのも、

決まって頭の中で考えている時です。

 

どんな気持ちも、まずは自分で声に出すこと。

これが過去の怒りを手放す第一歩です。

ここでのポイントは、

まず自分で声に出すことです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

間違った方法なのです。

 

過去の怒りを誰かに吐き出せば、

確かにスッキリするでしょう。

 

ですが誰かに吐き出したところで、

怒りの感情が消えるわけではありません。

 

一時的にスッキリするだけで、

すぐに過去の怒りに引き戻されるのです。

 

しかも聞いている相手は、

次第に嫌な気分になるでしょう。

 

人間関係が悪化する可能性も高いので、

まず自分で声に出すことが重要です。

 

「本当はどうしたかったのか?」と問いかける

そして自分の気持ちを声に出したら、

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけましょう。

 

過去の出来事において、

怒りの感情を抱いているわけです。

 

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけると、

過去から引きずっている感情を受け止められます。

 

もちろん過去の事実は変えられませんが、

私たちは過去の出来事ではなく感情を引きずっています。

 

「もっとこうしたかった」という様に、

自分の気持ちに気づくことで、

次第に怒りの感情が消えていきます。

 

「これからどうしたいのか?」と問いかける

そして過去のことを振り返ったら、

未来のことに意識を向けます。

 

「これからどうしたいのか?」と問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分です。

 

自分を主語に問いかけるからこそ、

自分が望む行動を選択できます。

 

過去の怒りに悩まされている時ほど、

「どうしたいのか?」と問いかけていません。

 

相手のことばかり考えて苦しんだり、

「どうすればよかったのか?」と過去を後悔しているのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

過去の怒りを手放すために不可欠です。

 

なぜ過去の怒りが手放せないのか?

 

ここまで解決策をお伝えしましたが、

次に心理背景を解説します。

 

「過去の怒りが手放せないのはなぜか?」

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

頭の中で考え続けている

先ほどもお伝えしたとおり、

頭の中で考えるほど過去の怒りにとらわれます。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

過去の怒りに悩まされている時は、

決まって頭の中で考え続けているのです。

 

どれだけ頭の中で考えても、

気持ちは整理されません。

 

一度結論が出ても納得できなかったり、

イライラを引きずりやすいのです。

 

相手のことを気にし続けている

過去の怒りを抱いているのは、

相手の存在を前提としていることが多いです。

 

自分自身に怒っているよりも、

誰かにされたことに怒っているのです。

 

つまり相手のことを常に気にしている状態です。

 

どれだけ相手のことを気にしても、

相手の行動をコントロールすることはできません。

 

相手を思い出してモヤモヤしたり、

怒りにとらわれてしまうので、

良いことはありません。

 

過去の怒りを持つことでメリットを得ている

過去の怒りを手放せず悩んでいる人は多いですが、

実は怒りの感情を手放せないことにもメリットがあります。

 

「あいつを見返してやる」という様に、

過去の怒りを成長のエネルギーにする人もいます。

 

仕事で成果を上げたり、

私生活が充実したりと、

怒りの感情によって自分を高めている人もいるのです。

 

もちろんメリットとは、

あくまで一時的なものです。

 

成長するためには怒りを思い出す必要があるので、

長い目で見ればデメリットばかりで苦しいのです。

 

過去の怒りに悩まされる根本原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

過去の怒りに悩まされ続けるのも、

自分の自信のなさが原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば過去の怒りにとらわれることはありません。

 

過去を思い出しモヤモヤせず、

未来に意識を向け行動できる様になります。

 

自信がない時ほど過去を持ち出し、

怒りの感情に心を支配され、

ネガティブな気持ちになってしまうのです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

私はよく、悩みは形を変えて繰り返されるとお伝えします。

 

転職したり付き合う相手が変わっても、

自分自身が変わらなければ、

新たな環境でも過去の怒りに悩まされ続けてしまうのです。

 

その意味で怒りの感情に悩まされる状況は、

時間が解決してくれることはありません。

 

大人になっても過去の怒りを思い出し、

日常生活に悪影響が及ぶことは多いのです。

 

まとめ

冒頭で紹介した3ステップワークを実践し続けると、

過去の怒りを手放せる様になります。

 

過去の怒りにとらわれるのではなく、

自分が望む毎日を生きることができます。

 

過去の怒りに悩まされる根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

3ステップを実践することで、

怒りの感情を手放していきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。