10Dec
[最終更新日]2025/12/10

こんにちは、伊庭和高です。
今回はジャーナリングについて取り上げます。
「頭に浮かんだことを自由に書き出すこと」
これがジャーナリングです。
SNSやYouTube等で話題の「ジャーナリング」。
・書き出すだけで不安が軽くなる
・頭が整理される
・自己理解が深まる
・メンタルが整う
こうしたメリットが語られています。
その一方で実際には、
「やっても何も変わらない」
「逆に不安が増えた」
「ネガティブが強くなるだけ」
という声も非常に多いのです。
結論から言うと、
ジャーナリングは人によっては逆効果になる方法です。
もし効果を感じていなかったり、
求める効果まで到達していないのであれば、
ジャーナリングとは別の方法を試す必要があります。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
・ジャーナリングの効果がないと感じる原因
・逆効果になりやすい人の特徴
・ジャーナリングの落とし穴
・本当に効果のある方法
これらの内容を詳しく解説します。
目次
ジャーナリングの効果がないと感じる理由

ジャーナリングの効果がないと感じるのは、
5つの理由があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①「書くだけ」で終わっている

ジャーナリングの本質は、
書いた感情を客観視して整理することです。
しかし多くの人は、
・不満を書く
・ネガティブな内容を書く
・辛いことを書く
だけで終わっています。
これでは客観視できませんし、
ただ書いただけなので気持ちを整理することもできません。
「書くだけ」で終わってしまうと、
私たちの脳はその感情を“再体験”するため、
逆にストレスが増える(=逆効果)になることがあります。
②書く目的が曖昧すぎる

ジャーナリングがうまくいかない人の多くが、
「書く目的」が曖昧です。
・なんとなくモヤモヤするから書く
・書けばスッキリすると思ったから
・周囲にオススメされたから
このように目的が漠然としていると、
書きながら不安が増えるので、
ジャーナリングをやめたくなります。
まさにこれは悪循環です。
③ネガティブ思考が強い人は“反すう”が起きやすい

心理学には*反すう思考*という概念があります。
“同じネガティブな気持ちを何度も考えてしまう癖”
これが*反すう思考*です。
ジャーナリングは反すう思考が強い人には不向きで、
・書くことで余計に深掘りしてしまう
・ネガティブ思考が強化される
・「考えすぎ」に拍車がかかる
という逆効果を生むことがあります。
ネガティブ思考が強い人ほど、
ジャーナリングでますますネガティブになってしまうのです。
④答えのない悩みを書いている

答えが出ない悩みを何度も書くと不安が増します。
「私の人生はどうなるのか」
「恋人は本当に私を愛しているのか」
「職場に居場所はあるのか」
「自分らしさとは何なのか」
「将来を想像するのが怖い」
こうした“曖昧な悩み”は、
書けば書くほど不安が膨らみます。
漠然とした悩みなので、
どれだけジャーナリングをしても漠然としたままなのです。
⑤自己嫌悪が強く書くほど落ち込んでしまう

自己否定の癖がある人は、
「なんで私はこんなことを考えてるんだろう…」
「結局いつも同じ悩みだ…」
と書いた内容でさらに落ち込んでしまうことがあります。
ジャーナリングは自己理解には役立ちますが、
自己肯定感が低すぎると苦しさが増すこともあります。
ますます自己嫌悪が強くなったり、
生きづらさを感じることもあります。
ジャーナリングが「逆効果」になる人の特徴

ジャーナリングが逆効果になる理由を解説しましたが、
ここまでの話をまとめると、以下に当てはまる人は注意が必要です。
・考えすぎる癖がある
・心配性で不安が強い
・悲観的な思考が多い
・書いていると悲しみや怒りが強くなる
・過去のことを引きずりがち
・一人で抱え込みやすい
・ネガティブ思考が強い
・自己肯定感が低い
どれか1つにでも当てはまる場合は、
ジャーナリングで効果を感じられない可能性が出てきます。
逆効果の状況を放置するとどうなるのか?

逆効果の状況を放置すれば、
当然ながら状況は悪くなります。
せっかく時間を作ってジャーナリングをしても、
何も解決せず悪循環にハマってしまうのです。
もちろん一時的に気持ちが楽になることはあるでしょう。
ですが楽になっただけで、
現状が前に進んでいる実感が持てなくなります。
十分な効果を実感できているなら良いのですが、
そうでない場合は別の方法を探すべきです。
自分に合った正しい方法で実践するからこそ、
悩みが解決し前向きな気持ちで過ごせる様になります。
正しい方法は2つ!

ジャーナリングで効果がないと感じる人には、
これから紹介する2つの方法をオススメします。
この2つを順番に取り組むことで、
変化を実感しやすくなります。
これは7000名以上のお客様をサポートする中で、
確信を持って言えます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
ジャーナリングで効果を実感できない人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
思考が整理できず悩みが深まります。
仕事や私生活で悩んでいる時は、
頭の中で考えてしまうのです。
ジャーナリングは文字に書くことですが、
文字を書くだけでは気持ちがスッキリしません。
独り言をブツブツと声に出すことで、
文字を書く以上のスッキリ感や思考の整理につながります。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
ジャーナリングで効果を感じられない人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になったり、
相手に求めすぎてしまいます。
どれだけジャーナリングをして思考を整理しても、
次の瞬間には周りの目が気になりモヤモヤしやすいのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になってしまうのです。
「どうしたいのか?」と問いかけながら、
自分がしたいことへ意識を向けるほど、
悩みを抱きにくくなります。
周りの反応や評価を気にしなくなりますし、
意思決定のスピードも上がります。
ジャーナリングで効果を感じない人は、
実は逆効果になっているかもしれません。
状況が悪化するばかりで、
悩みも深まるでしょう。
思い切って別のやり方に変える必要がありますし、
今回紹介した2つの方法を実践すれば、
そもそも悩みを抱きにくい体質に変われます。
悩みを抱きにくい自分に変わる方法は、
無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
