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本音を言おうとすると涙が出る理由【対処法は2つ】

[最終更新日]2023/01/22

こんにちは、伊庭和高です。

 

「本音を言おうとすると涙が出てしまう」

 

こうした相談はよく寄せられます。

 

自分の気持ちを伝えようと思っても、

言葉ではなく涙が出てしまう状態。

 

自分でもなぜだかわからず、

落ち込んでしまうこともあります。

 

過去の私も勝手に涙が流れてきて、

自分の気持ちが言えず苦しんでいました。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

本音を言おうとすると涙が出る理由と対処法をお伝えします。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

なぜ本音を言おうとすると涙が出るのか?

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

本音を言おうとすると涙が出るのも、

自分の自信のなさが原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば涙が流れることはありません。

 

気持ちを落ち着けた状態で、

自分の気持ちをそのまま伝えられます。

 

自分に自信が持てていないからこそ、

言葉より先に涙が出てしまうのです。

 

「涙が出てくる私は繊細なのでは…」

この様に思う人もいますが、それは誤解です。

 

繊細だから涙が先に流れるのではなく、

自信が持てていないことが根本原因なのです。

 

また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらもぜひやってみてください。

 

周りを気にしている

本音を言おうとすると涙が出る人は、

周りにどう思われるかを気にしています。

 

「否定されたらどうしよう…」

「嫌われたらどうしよう…」

「変に思われたらどうしよう…」

 

周りを気にするほど、

自分の気持ちを我慢する様になります。

 

周りありきで行動するのが癖になり、

いざ本音を言おうとしても出てこないのです。

 

不安や怖れや緊張から、

思わず涙が出てしまいます。

 

つまり本音を言おうとすると涙が出る人には、

周りを気にする自信のなさがあるのです。

 

泣きたくて泣いている人はいない

本音を言う前に涙が出てくる人は、

決して泣きたくて泣いているわけではありません。

 

本当は泣かずに本音を伝えたいのに、

いざ言葉を発しようとすると涙が出てしまうのです。

 

つまり言葉にできない感情が、

涙となってあふれている状態だと言えます。

 

もし普段から本音が言えていれば、

決して涙を流すことはないでしょう。

 

周りにどう思われるかを気にして、

普段から自分の気持ちを抑えてきたので、

いざ本音を言おうとすると泣いてしまうのです。

 

たとえるなら「心の便秘」です。

便秘が解消される様に勢いよく、

涙となって気持ちが爆発している状態です。

 

文字は書けるのに言葉にできない理由

「文字に書いてなら伝えられるのに、言葉にして本音が言えない」

 

こうした相談は私のもとによく寄せられます。

 

これには理由があります。

 

言葉にして本音を伝えるということは、

目の前に相手がいるわけです。

 

対面でも、電話越しであっても、

リアルタイムで本音を聞いている相手がいます。

 

本音を言ったことに対して、

相手から何かしら反応が返ってきます。

 

相手がどんな反応をするのかが怖いと、

文字に書けても言葉にして伝えられないのです。

 

しかも本音を伝えた後も、

相手との時間は続きます。

 

時間は待ってくれませんし、

相手との関わりはその瞬間も続いていきます。

 

言葉で本音を伝えた結果、

自分が取り乱してしまうことも恐れているのです。

一方で文字に書くだけであれば、

自分のペースで進められます。

 

目の前に相手はいないですし、

手紙やLINEの文面などで伝えるにしても、

相手から瞬時に返事が来ることはありません。

 

たとえ返事があっても自分のペースで受け止められるので、

心に余裕が作れるのです。

 

ですがどれだけ文字で本音を伝えられても、

一生文字のやり取りだけで関わるわけにはいきません。

 

直接言葉で気持ちを伝えられないのは苦しいのです。

 

幼少期に原因がある

ここまで自信のなさについて解説しましたが、

私たちの自信のなさは、幼少期の経験によって形作られます。

 

成長する中で少しずつ、

本音が言えず泣いてしまう様になりました。

 

また私たちにとって親との関係が、

すべての人間関係の始まりです。

 

「親が怖かった…」

「親に逆らえなかった…」

「親も本音を言えない人だった」

 

たとえばこうしたケースだと、

子供も本音が言えなくなってしまいます。

 

親との関係で作られた自信のなさが、

その後の人間関係にも影響を及ぼしてしまうのです。

 

自信のなさは克服できる

ですが1つ確かなのは、

生まれた時から自信がない人はいないこと。

 

成長する中で後天的に身についたので、

今から自信のなさと向き合えば、

誰でも現状を変えていけます。

 

涙が急に流れることもなく、

堂々と自分の気持ちを言える様になります。

 

過去の私も自分自身と向き合い、

数ヶ月のうちに変化を実感できました。

 

本音を素直に言えた方が、

ストレスなく人と関われる様になります。

 

対処法は2つ

 

ここからは実際に対処法をお伝えします。

 

2つの方法を繰り返し実践することで、

涙が出ずに本音が言える様になります。

 

自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が、

「自分で自分の気持ちを声に出すこと」

 

本音が言えず涙が流れる人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。

 

著書『ストレスフリー人間関係』でも解説していますが、

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日で考える物事のうち、

90%がネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブ思考が強まるほど、

自分の気持ちを押さえ込む様になります。

 

ため込んだ気持ちが限界を迎え、

涙となって溢れ出てしまうのです。

 

どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。

これが現状を変える第一歩です。

 

誰かに伝える必要はなく、

独り言で良いのでブツブツ声に出し始めましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座で解説していますが、

意識してぬいぐるみを活用することは、

涙が流れず本音が言える様になる上で効果的です。

 

自分を主語にして問いかける

自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけます。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

本音が言えないでいる時ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分よりも先に周りのことを考えているので、

自分を主語にして問いかけていないのです。

 

周りありきで行動していれば、

自分の気持ちを我慢してしまいます。

 

我慢が癖になってしまえば、

本音を言おうと思っても出てこなくなるのです。

 

自分を主語にして問いかけることは、

本音が言える様になる上で不可欠です。

 

お客様のエピソードを紹介します

ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、

本音を言おうとして涙が出る悩みを克服したケースを紹介します。

 

福岡県在住の千田さん(女性・仮名)は、

本音を言おうとして涙が出る悩みを抱いていました。

 

===ここから===

 

特に大人になってから自覚したのですが、

気持ちを言おうとすると涙が出そうになることが続きました。

 

時には我慢できず泣いてしまうこともあり、

周囲と気まずい雰囲気になってしまいました。

 

職場で自分の意見を言う時…

恋人と真剣な話し合いをしている時…

 

涙が出そうになるのを必死でこらえるものの、

自分の気持ちは伝えられず後悔だけが残りました。

 

このままではマズいと思い原因を調べていた所、

伊庭さんのサイトに出会いました。

「自信のなさが原因」

「周りを気にして気持ちを我慢している」

この言葉を聞いた時、非常に共感しました。

 

子供の頃から周りの顔色を伺うことが多く、

我慢するのが癖になっていました。

 

我慢した気持ちが爆発しかけて、

涙が流れそうになっているのだと感じました。

 

「このままの毎日はつらい」

「何とか現状を変えたい」

伊庭さんとお話をする中で、私自身の気持ちに気づけました。

 

千田さんに生まれた変化

私は千田さんのお話を聞きながら、

先ほど紹介した2つの方法を伝えました。

 

また千田さん個別の状況を踏まえ、

専用の課題を3つお伝えしました。

 

意識して実践する中で、

千田さんの日常に変化が生まれ始めました。

 

===ここから==-

 

・自分の気持ちを声に出すこと

・「どうしたいのか?」と問いかけること

 

どちらも今まで意識していませんでした。

 

周りを気にして行動するほど、

自分を主語にせず相手のことばかり考えていました。

 

声に出さず心の中に気持ちをため込み、

限界になったら涙が流れそうになったのだと思います。

個別の課題を意識して取り組むことで、

数週間で変化を実感できました。

 

今までなら泣きそうになっていた場面でも、

堂々と自信を持って意見が言える様になりました。

 

最初は怖い気持ちもあったものの、

次第に怖さも取れ自然な気持ちが出る様になりました。

 

周りを心配させることも減りましたし、

人間関係の悩みやストレスも激減しました。

 

「自信のなさと向き合えば現状が好転する」

伊庭さんが何度も伝えて下さった言葉ですが、

何年も悩んできたことが数週間で好転したのを実感しています。

本音を言おうとして涙が出てくる状況は、

今すぐにでも改善したいでしょう。

 

周りに余計な心配をかけたり、

自分の気持ちを言えず落ち込んだり、

良いことは何1つとしてありません。

 

本音を言おうとすると涙が出る原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法に取り組むことで、

涙が流れずに本音が言える様になります。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。