30Dec
[記事公開日]2014/12/30
[最終更新日]2020/11/09
前回の記事で、本音が言えない夫婦への解決策を伝えました。
私はぬいぐるみ心理学を提供してきました。
その中で「本音を言えない」夫婦には、
共通の特徴があることに気づきました。
それは、
「どちらも素の自分を隠している」
「片方の素の自分が出過ぎている」
このどちらかです。
…前回の記事ではここまで説明し、
「どちらも素の自分を隠している」ことの背景と解決策を伝えました。
そこで今回は、「片方の素の自分が出過ぎている」
これに焦点を当てます。
この傾向も結構ありますので、
自分のケースに当てはめて読んでみて下さい。

片方の素の自分が出過ぎていると…
さて、これがどういうことかと言うと…
夫婦どちらかが自分らしさ全開で生きている一方で、
もう片方は自分を全く出せずにいます。
このケースだと、自分を出せている方は良いのですが、
自分を出せていない方は尋常じゃないストレスがかかります。
あなたもこんな夫婦を聞いたことがありませんか?
片方が元気で仕事もプライベートも充実しているのに、
もう片方が病気がちでどこか元気がない。
見事なまでに対照的な夫婦の姿を。
ぬいぐるみ心理学においては、
まず大前提として素の自分を出すことを推奨しています。
ですが、相手との関係性においては、
お互いの自分らしさが発揮される中間地点。
これを見つけていくことが重要です。
これができなければ、
単に相手に迷惑をかけているに過ぎません。
さて、片方が自分らしさ過剰になっている状況。
解決策は大きく2つあります。
まず1つは自分らしさ過剰になっている側です。
もしあなたが自分らしさ全開で生きていて、
パートナーに苦しい想いをさせているなら、
次の言葉を実践してください。
「相手はあなたの言動を絶対だと思っている。
「ゆっくりでもいい。
君の意見を聞かせてくれないか?」
粘り強く、問いかけ続けてください。
そして、意見を言ったら受け入れて、ほめてください。
この繰り返しで、相手は少しずつ自分らしさを取り戻していきます。」
また、もしあなたが自分らしさを出せていないなら、
パートナーに次の言葉を実践してください。
「あなたの想いを相手に伝えないと、状況は変わらない。
「私はこう思うけど、どうかな?」
少しずつ聞いてみてください。
意見を押し付けるのではなく、
意見があることを伝えること。
想いを少しずつ伝える中で、相手もあなたを理解し始めます。」
前回と今回で、本音を言えない夫婦の悩みについて考えてきました。
もちろんこれは夫婦だけの問題ではなく、
あらゆる人間関係に共通して言えることです。
そして、人間関係は算数の問題の様に、
公式を必ず使えば解けるわけではありません。
人間関係によって状況は異なりますし、
それぞれの関係性に適した解法を使っていくべきです。
この2回の記事で、公式は伝えました。
個人面談でそれぞれのケースにおける解法は伝えています。
ただ、まずは公式を実践するだけでも、
かなり状況は好転します。
ぜひ、日々の生活で試してみて下さい!