21Jan
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
私が提供するぬいぐるみ心理学を使いながら、
人間関係で起こる様々な悩みや不安を解決するヒントを伝えました。
今回はもう、夫婦関係の定番の不満ですね。
「旦那が仕事の飲み会ばかり・・・」
「また飲み会で遅くなる・・・」
奥さんにとって、この悩みはいつの時代も変わりません。
数十年前までは、飲み会も仕事だという認識は強かったですし
実際のところ、そうした場に参加し続けることで収入も伸びていました。
しかし、現代では飲み会に行くことを強制する風土は減ってきています。
給料だって年功序列で上がり続けるわけではない。
なら、飲み会のお金だってばかになりません。
女性陣が不満を持つ理由もわかります。
とはいえ、男性陣としても飲み会に行く心理はよくわかりますし、
例え奥さんにどう言われても止める気がない人だっています。
そこでこの記事では、
「なぜ旦那が仕事の飲み会に行こうとするのか」
「なぜ奥さんがそれにイライラするのか」
この理由を、脳科学や心理学の視点から解説します。
男女の役割の違いを知る
はるか昔から、男性にとっての役目はただ1つ。
「食料調達」です。
それこそ、狩りに出てマンモスをとってくることに始まり、
武士として働きながら食料を確保する。
現代においても、仕事に出て給料をもらって家庭を養う。
男性に与えられた役目は食料の調達なんです。
もうこれは、はるか昔から脳内にインプットされています。
女性の社会進出も当然の様になって、
男女の役割分担が明確じゃなくなってきたとはいえ、
たかが数十年の変化では脳の仕組みまで変えられません。
また、こうした背景があるからこそ、
男性は基本的に1つのことしかできません。
仕事も、家事も、育児も・・・というのは、
脳の仕組み上無理なんです。
仕事なら仕事をとにかく頑張ってもらうこと。
これが男性の力を最大限発揮する方法なんです。
だからこそ飲み会も、男性にとっては仕事の内だと思っているはずです。
仕事だからこそ、むやみに断れないのです。
これに対して女性は昔から家を守ることが役目でした。
男性に食事を作り、家事を引き受け、子育てをする。
これも脳内にインプットされ続けています。
一方で女性は、なるべく多くコミュニケーションをとりたい生き物です。
女性同士で情報交換をする光景は昔からありました。
現代でも立ち話やカフェでお茶をするという習慣は、
女性に強く根付いています。
こうした背景から、
女性は男性とのコミュニケーションをのぞんでいます。
そんな中で、飲み会に行って、
酔って遅く帰ってくる旦那を見れば、
当然イライラするでしょう。
※もちろん、割り切って応援できる奥さんもいますが。
ここまで、男女の役割の違いについて説明しました。
はるか昔から脳内にインプットされている仕組みです。
数十年の単位で変えようと思っても無理です。
お互いに相手の気持ちを理解し、歩み寄る。
これしか解決策はありません。
以前、人間関係の悩みが多くなった背景について語りました。
時代が進むに連れて、悩みの多様化してきているのです。
場面場面に応じて、お互いが歩み寄っていくこと。
この姿勢が非常に大事になってきます。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。