12Jun
[最終更新日]2023/12/15
こんにちは、伊庭和高です。
本日は「自己否定」を取り上げます。
仕事でもプライベートでも…
人間関係が生じる場面や行動を起こす場面でも…
「自分にはできないのではないか?」
「周りと比べて劣っているのでは?」
という様に、自分で自分を否定してしまう。
私はぬいぐるみ心理学をお伝えしていますが、
こうした悩みを抱えたお客様は多いです。
もちろん自分で自分を否定している現状が
楽しく心地良いならそれで良いのですが、
…まぁそんなことはないわけです。
自分で自分を否定するということは、
自分で自分を苦しめる様なもの。
窮屈な気持ちで毎日を過ごすことになります。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点から、
自己否定をしてしまう原因と克服法について解説します。
また過去のお客様の事例を紹介し、
自己否定を克服するプロセスも解説します。
目次
自己否定がやめられない原因
「やめたいのにやめられない」
「自己否定が強いと思う」
「自己否定が止まらない現状を何とかしたい」
こうした声をお客様からいただくのですが、
実は原因は非常にシンプルなのです。
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさである
とお伝えしています。
失敗を怖れてしまうのも…
周りを気にしてしまうのも…
気を使い過ぎてしまうのも…
すべての悩みの根本的な原因は
自分の自信のなさなのです。
自己否定が止まらない原因も、
実は自分の自信のなさです。
想像してみてください。
もし自分に自信があれば
自分で自分を否定し続けることはありません。
自分に自信が持てないからこそ、
そんな自分を否定してしまうのです。
ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
私には自信なんてない!
ここまでの話を受けて、
この様に思われたかもしれません。
自己否定に悩んでいる状況なので、
自分に自信が持てる姿が具体的に
イメージできない部分はあるかもしれません。
ですが1つ確かなことは、
私達は誰もが自信のある状態で
行動できていた時期があるということ。
1人の例外なく誰もが、
自信のある状態を知っているのです。
「自信があった時期はいつですか?」
もう記憶にはないかもしれませんが、
幼い子供の頃は誰もが自信のある状態で
振る舞うことができていました。
「今ものすごく泣きたい!」
「でも周りに迷惑がかかるからやめとこう…」
幼い子供はこんなこと、思わないですよね?
泣きたい時に泣き、笑いたい時に笑う。
欲しい物があれば暴れてでも主張し、
世間の常識なんて一切気にしません。
周りを気にせず自己否定もせず、
自分らしく振る舞えていたのです。
新たなテクニックを身につけるのではなく、
既にできていた感覚を思い出すだけ。
もちろん一瞬で思い出せはしませんが、
誰もが以前はできていたわけですので、
どんな人でも意識して行動することで
自信のある状態を取り戻せるのです。
自己否定をし続けた先に待つ未来
確かに自己否定をし続けても
生きていくことはできます。
仕事をすればお給料ももらえ、
生活していく分には困りません。
何より自己否定をし続ければ、
勇気を出して行動する必要もありません。
「自分にはできない」と思っていれば、
何かにチャレンジすることもせず、
現状維持の毎日を続けられます。
失敗することもないですし、
周りからの目線を気にすることもない。
チャレンジすることのリスクを負わず、
現状維持を続けられるという点では、
安心して日々を過ごすことはできます。
ですが自己否定をすることは、
自分で自分を傷つけている様なもの。
どれだけ自己否定を続けても、
明るい未来は想像できないのです。
自分を否定して苦しめながら、
現状維持の毎日がこの先も続くだけです。
自己否定をする原因と向き合い、
改善することができれば、
今より楽しい未来が待っていることは
間違いないと言い切れます。
自己否定をやめる方法
自己否定をしてしまう原因を
ここまで解説して来ました。
そして次は自己否定を改善する方法を、
3つのステップで紹介します。
ただしその前に、
大事なことを1つお伝えします。
過去のお客様を見ていても、
3ステップを素直に実践することで
自己否定は克服できると言えます。
ですが実践する過程でも
自分で自分を否定し続けていれば、
途中で挫折してしまう可能性も高いです。
「やっぱり自分にはできない」と
実践する中で自己否定を続ければ、
結局は何も変わらないですからね。
自転車はこぎ始める時に
一番パワーを使います。
それと同様に、
現状から変わるための行動も、
実践し始めの段階がパワーを使います。
これまでのクセを改善していくので、
最初が肝心なのです。
だからこそ、自己否定をすることで
3ステップの実践を止めることなく、
勇気を持って一歩踏み出すこと。
これが特に重要です。
では、具体的なステップを解説します。
【ステップ1】:自分の気持ちを声に出すこと
自己否定に悩んでいる人のほぼ全員が、
自分で自分の気持ちを声に出していません。
「どうせ自分には無理だ」
「周りと比べて劣っている」
自分で自分を否定する言葉を、
頭の中で考え続けているのです。
頭の中で考え続けると、
どんどんネガティブな思考になってしまう。
これは私達の脳の習性です。
頭の中で考えれば考えるほど、
自己否定は悪化してしまうのです。
だからこそ、頭の中にとどめるのではなく
まずは自分で声に出すこと。
声に出しながら自分の気持ちに気づき、
自己否定のスパイラルを止めることです。
【ステップ2】:自信のなさに向き合うこと
自分の気持ちを声に出した後は、
自信のなさに向き合ってください。
すべての悩みの原因は自信のなさ。
「なぜ自己否定してしまうのか?」
自分自身に問いかけてください。
自己否定で悩んでいる人の多くが、
「なぜ?」という問いかけをしていません。
「なぜ?」と自分で問いかけながら、
心の奥深くの気持ちに気づくことです。
【ステップ3】:「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分。
自分を主語にして問いかけるのです。
自己否定をしてしまう時ほど、
自分を主語にして考えておらず、
自分以外の誰かを主語にしてしまうのです。
自分以外の誰かを主語にしても、
自分が望む行動は選択できませんよね。
ここまでの3ステップを実践することで、
自己否定を克服することができます。
お客様の声を紹介します
ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、
自己否定を克服できた方の事例を紹介します。
大阪府在住の田中さん(女性)は、
自己否定を続けてしまう状態を
改善したいと私に伝えて下さりました。
=====ここから=====
おそらく中学生の頃から、
自分で自分を責める様になりました。
「自分にはできない」
「どうせ無理だ」
周りと比べて優劣をつけたり、
周りの目を気にして行動を止めたり、
自己否定を繰り返して来ました。
ネガティブ思考という言葉がありますが、
決して常にネガティブなわけではなく、
行動しようとすると頭の中で
ネガティブな言葉が出て来る様になりました。
周りにグチをこぼすわけでもなく、
むしろ人当たりは良い方かもしれません。
自分の頭の中で自己否定を続けている状態。
これが私の現状です。
仕事でも自己否定が出てしまい、
取りかかるまでに時間がかかることも多く、
帰宅後はドッと疲れが出てしまいます。
恋愛でも自己否定が顔をのぞかせ、
一緒にいても楽しめなかったりします。
この状況を何とかしたいと思っていた所、
伊庭さんのサイトに出会いました。
「自信のなさ」という言葉を聞き、
まさに私に当てはまっていました。
「私に自信が持てるのか?」
伊庭さんの話を聞きながら、
また自己否定を始めたのですが、
自信のある状態は既に知っていると
伊庭さんの言葉を聞いて、
「それならできるかも」と思いました。
何より現状を続けるのは嫌で、
自己否定を改善したいと思っていたので、
思い切って行動すると決めました。
=====ここまで=====
田中さんに起こった変化
田中さんと直接お会いした際に、
私は先ほどの3ステップを伝えました。
また田中さん個別の状況を聞き、
田中さん専用の課題も伝えました。
日常生活で実践を続ける内に、
田中さんに変化が起こる様になりました。
=====ここから=====
自己否定の現状を変えると決めたものの、
日常に戻ると気づかぬ内に
自己否定を繰り返していました。
もはやクセになっており、
本気で自分と向き合わないと
現状は変わらないと痛感しました。
そして伊庭さんにメールをしたり、
日々の生活で課題に取り組む内に、
次第に自己否定をしなくなっていきました。
「自分の気持ちを声に出すこと」
以前までの私はこれができておらず、
頭の中で自己否定を続けていました。
「どんな気持ちも声に出すこと」
伊庭さんの教えを実行する内に、
自己否定をすることもなくなり、
心が軽くなっていきました。
声に出すことの効果は、
実際に行動に移して実感できましたし、
自己否定を脳内で続けていた私には、
絶大な効果を発揮しました。
また「どうしたいのか?」の問いかけも、
意識して使う様になりました。
これまでは問いかける前に、
自己否定を続けていたのですが、
自分がしたいことをすることが、
こんなに気持ち良いなんて思っていませんでした。
・言いたいことを言う
・聞きたいことを聞く
ささいなことかもしれませんが、
仕事でもプライベートでも
これができる様になっただけで、
今までよりも過ごしやすくなりました。
「何か田中さん変わったね」
職場の同僚からも変化を指摘され、
周りから見ても変化しているのだと思います。
また恋愛においても
自己否定することなく関われる様になり、
一緒にいて楽しいと感じる瞬間が増えました。
自己否定を続ける私といても、
きっと相手も楽しくなかったと思います。
お互いに本音を伝え合うこともでき、
居心地の良い関係が築けています。
自己否定を手放すことができただけで、
こんなにも見える景色が変わる。
実践を始めて1ヶ月程で
効果を実感し始めたのですが、
10年以上自己否定に悩んでいたので、
1ヶ月で変化が起きたのには驚きました。
今後もますます変化が起こるのが
今から楽しみです!
=====ここまで=====
自己否定を手放した先に
自己否定がやめられない原因には
自信のなさがあります。
自信のなさと向き合うことで、
自己否定を続ける現状から卒業できます。
「自分らしく」という言葉がありますが、
自己否定を続けていては
一向に自分らしくはなれません。
自己否定を手放した先には、
自分で自分を大切にしながら、
自分らしく過ごせる毎日が広がっています。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信のなさと向き合うポイントは何か。
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。