30Dec
[最終更新日]2022/06/11
こんにちは、伊庭和高です。
今回のテーマは「自嘲(じちょう)」
私のお客様の中でも、
自嘲してしまい悩んでいる声は聞きます。
もはや癖になってしまい、
やめようと思ってもやめられずにいる人もいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
自嘲する人の心理や特徴を解説します。
また自嘲癖を克服するための方法も解説します。
目次
自嘲とは何か?
・自分の欠点や境遇や態度をあざけ笑うこと
・自分をつまらない者だと軽蔑すること
これが自嘲の意味です。
「嘲(あざけ)る」という表現もありますが、
自嘲には自虐に近い意味があると言えます。
自分で自分を馬鹿にしたり、
自分自身を笑いのネタにすることも、
自嘲すると言います。
「自嘲気味に笑う」という言葉もありますが、
自分をあざけり笑っている時の笑みは、
どこか切なく、嫌味っぽい側面もあるのです。
「自分で自分を下げる」のが自嘲とも言えます。
ちなみに自嘲するのが癖になっているのを自嘲癖と言います。
※読み方は「じちょうへき」です
癖になっているということは、
ネガティブな気持ちが生まれやすいと言えます。
少なくとも自嘲を続けたとしても、
幸せな毎日が送れないことは確かです。
自嘲する人の特徴や心理背景
「一体なぜ自嘲してしまうのか?」
自嘲する人の特徴や心理背景を解説します。
自嘲癖があり悩んでいる声も聞きますが、
いずれかの特徴に当てはまっているのです。
人目を気にする
自嘲する人の特徴として、
人目を気にすることがあります。
相手の反応を気にするほど、
自分自身を下げる様な言動を取ってしまうのです。
自分を低く見せる様に自嘲すれば、
相手に悪い印象を与えないと思っているのでしょう。
また自嘲癖のある人ほど、
相手に合わせる傾向があります。
自分の気持ちを脇に置き、
相手によく思われる様な振る舞いをしてしまうのです。
次第に自分の気持ちがわからなくなり、
窮屈な毎日を過ごしてしまいます。
失敗を恐れている
「間違えるのが怖い…」
「上手くいかないのが怖い…」
この様に失敗を恐れている時に、
自嘲癖が顔をのぞかせることがあります。
自分で自分を下げる振る舞いをすることで、
何かに挑戦しなくて良い状況を作っているのです。
あるいは万が一失敗した時も、
自嘲することで保険をかけようとしています。
「上手くいかなくても仕方ないよね」と、
自分や周りが思うための保険の意味合いです。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人ほど、
自分を下げる言葉を使いがちです。
何を話して良いかわからず、
相手と自分を比べてしまうこともあるので、
つい自嘲する言葉が口を突いてしまうのです。
過去の私もコミュニケーションが苦手で、
無意識の内に自嘲する言葉を発していました。
自嘲する原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
自嘲してしまう原因も、
自分の自信のなさだと言えます。
自分に自信が持てないからこそ、
自嘲する言葉が出てしまうのです。
人目を気にしてしまうのも、
失敗を恐れてしまうのも、
自分の行動に保険をかけるのも、
自信のなさが根底にあるのです。
ですが生まれた時から自嘲する人はいません。
自嘲する赤ちゃんなど、
どう考えてもいません。
成長する中で自信のなさが生まれ、
少しずつ自嘲する様になったのです。
生まれ持った性格でも何でもなく、
後天的に身についたものなので、
誰でも自嘲癖を克服できるのです。
なお私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
合わせてやってみてください。
自嘲することでの心理的メリット
「自嘲するのをやめたい!」
こうした相談を受けることもありますが、
実は自嘲することには心理的なメリットがあります。
たとえば最初から自分を弱く見せることで、
傷つかなくて済むかもしれません。
自分で自分を守ることができるのは、
自嘲することの心理的メリットです。
ただしメリットは一時的なものであり、
長い目で見ればデメリットしかありません。
自分も相手も不快になる
自嘲し続けるのは辛いですし、
相手も不快な気持ちになります。
自嘲した時の笑い方が相手の気に触ることもあれば、
上から目線な物言いに聞こえることもあるでしょう。
自分も苦しく相手も不快になるので、
自嘲し続けても良いことはないのです。
自嘲癖を克服する方法
「自嘲する癖を直すにはどうすれば良いのか?」
自嘲癖の治し方を、
3ステップで解説します。
3ステップを実践することで、
自嘲癖は克服できます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップが、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
自嘲癖に悩んでいる人の多くが、
自分の気持ちを声に出していません。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
物事をネガティブに考えてしまいます。
自嘲してしまう人ほど、
声に出さず頭の中で考え続けているのです。
どんな気持ちでも構わないので、
まずは自分の気持ちを声に出すことで、
自嘲するのにストップをかけられます。
自信のなさと向き合う
そして自分の気持ちを声に出した後は、
自信のなさと向き合っていくことです。
自信のなさについての詳細は
無料メール講座で解説していますが、
自信が持てる様になれば自嘲することはなくなります。
誰もが自信が持てる様になるのは、
過去のお客様を見てきても確信を持って言えます。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップが、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自嘲してしまう時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも周りのことを考えてしまうのです。
自分を主語にして問いかけることで、
自嘲する現状を克服することができます。
自分で自分を大切にできる毎日を手に入れる
自嘲とは、自分を下げる言葉を使っている状態。
自嘲すればするほど、
自分を大切にできなくなってしまいます。
自嘲できない原因は自信のなさです。
自信のなさと向き合うことで、
自嘲することがなくなるので、
自分で自分を大切にできる毎日を手に入れられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。