20Jun
[最終更新日]2024/06/28
こんにちは、伊庭和高です。
「恋愛で自分を犠牲にしてしまう…」
年齢や性別を問わず、
こうした声は多く寄せられます。
無理してでも相手に合わせたり、
自分の気持ちを我慢しても、
幸せな恋愛はできません。
恋愛はしたくてするものなのに、
自分を犠牲にしても楽しくないのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
恋愛で自己犠牲をしてしまう心理背景を解説します。
目次
なぜ恋愛で自己犠牲をしてしまうのか?
恋愛で自己犠牲をしてしまうのは、
4つの原因があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
嫌われるのを恐れている
相手に嫌われるのを恐れるほど、
自分を犠牲にしてしまいます。
「嫌われない様に…」
「怒らせない様に…」
「気を悪くしない様に…」
こうした気持ちが浮かび、
常にブレーキを踏んでいるのです。
もし自己主張をすれば、
相手と言い争いになるかもしれません。
相手に嫌われてしまうかもしれないのです。
嫌われるリスクを回避して、
自己犠牲を続けているのです。
相手に良く思われようとしている
自己犠牲をすることで、
相手によく思われようと考える人もいます。
「良い子を演じる」という言葉がありますが、
相手が望む自分になろうとするのです。
相手が何を求めているかを考え、
自分を抑えてでも相手に合わせることもあります。
ですが良い子を演じるほど、
相手は演じた自分に好意を持ちます。
関係が続く限り演じなければならず、
次第に疲れ果ててしまうのです。
自分の気持ちがわからない
「何がしたいかわからない」
「言いたいことがわからない」
この様に自分の気持ちがわからないと、
自己犠牲をしがちになります。
そもそも気持ちがわからないので、
自己主張ができないのです。
相手の意見に合わせたり、
当たり障りない振る舞いしかできなくなります。
自分のことがわからなければ、
必然的に自己犠牲をしてしまうのです。
見返りを得ようとしている
実は自己犠牲をすることで、
見返りを得ようとしている人もいます。
「自己犠牲をしてあげてるんだから…」と、
見返りとして「〜して欲しい」と求めるのです。
・幸せにして欲しい
・話を聞いて欲しい
・大切に扱って欲しい
「してあげる」「して欲しい」といった言葉は、
相手に見返りを求める時に浮かびます。
見返りを得られるかは相手次第であり、
相手の行動はコントロールできません。
自己犠牲を続けるのも苦しいですが、
期待した見返りが得られなければ、
恋愛が上手くいかず悩みが尽きないのです。
自己犠牲をしてしまう根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
恋愛で自己犠牲をしてしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば自分を犠牲にしません。
嫌われることを恐れず、
自分の気持ちに気づきながら、
自己主張もできるのです。
ですが自信がないからこそ、
何かにつけて自分を犠牲にしてしまいます。
また私は12個の質問に答えるだけで、
二択の質問に答えるだけで、
自己犠牲をしているレベルがわかるので、
こちらも是非やってみてください。
幼少期の記憶も影響
そして私たちの自信のなさは、
幼少期の記憶も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
自分を犠牲にすることなく、
素直な気持ちで振る舞えていたのです。
ですが大人になる中で自信がなくなり、
自己犠牲をする様になってしまいます。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信がなくなり、
自己犠牲をする様になるケースも多いのです。
「親の顔色を伺っていた」
「親に怒られることが多かった」
「親も自分を犠牲にしていた」
たとえばこうした場合だと、
子供にも影響が及ぶのです。
自己犠牲をしても辛いだけです
自己犠牲をしていれば、
その場は上手くいくかもしれません。
相手に合わせることで喜ばれ、
付き合えたり感謝されることもあるでしょう。
ですが長い目でみれば、
恋愛で自己犠牲をしてもつらいだけです。
常に自分を抑えているので、
気疲れやストレスも蓄積します。
相手の目線で考えても、
自分を犠牲にしている状態に不信感が生まれます。
「何を考えているのかわからない」
「本音を教えてほしい」
この様に思われるほど、
関係も悪化してしまうのです。
自己犠牲を続けても、
幸せな恋愛ができないのは確かです。
自己犠牲は繰り返される
付き合う相手や環境を変えれば、
一時的に気持ちも楽になるでしょう。
ですが周りを変えても自分が変わらないと、
自己犠牲をし続けてしまうのです。
「別の恋人と付き合っても自己犠牲をしてしまう…」
「同棲・結婚したのに自己犠牲をしてしまう…」
こうした相談は多いです。
特に結婚すれば常に一緒にいるので、
自己犠牲を続けるのは精神的にも苦しいです。
自己犠牲をしてしまう原因の自信のなさと向き合い、
まずは自分自身が変わることに意識を向ける必要があります。
自己犠牲をやめる2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
恋愛で自己犠牲をやめる方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状を好転させることができます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
自己犠牲をしてしまう時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
ネガティブに考えるほど、
嫌われるのを怖がったり、
相手の反応を気にしてしまいます。
自分を犠牲にしなければと、
ネガティブに考えてしまうのです。
ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
恋人や友達など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
独り言で構わないので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
幸せな恋愛をするための第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自己犠牲をしてしまう時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
自分の気持ちを我慢したり、
無理して相手に合わせてしまいます。
良い子を演じてしまったり、
自分の気持ちがわからなくなります。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
幸せな恋愛をするために不可欠です。
お客様のエピソードを紹介します
ここからは恋愛で自己犠牲をしていたお客様が、
どの様に悩みを解決できたのかを紹介します。
東京都在住の堀米さん(女性・仮名」は、
恋愛で自己犠牲をすることに悩んでいる中で、
私のサイトを発見しました。
===ここから===
相手の顔色をうかがうのが癖で、
言いたいことを飲み込んだり、
相手に合わせることが多かったです。
「今度のデートは何したい?」って聞かれても、
「行きたい所に合わせるよ」と答えることも多く、
次第に恋人もモヤモヤしていたのでしょう。
「考えていることがわからない」
「信頼してもらえていない様に感じる」
こうした言葉をかけられ別れることを、
これまで何回も繰り返してきました。
何より自分を犠牲に恋愛をしても楽しめず、
常に疲れている感覚もありました。
「恋愛で自己犠牲をするのは自信のなさが原因」
伊庭さんの言葉を聞き、ハッとしました。
自信がないから自分を犠牲にしますし、
変に見返りを求めたりもするのでしょう。
また私は恋愛だけに限らず職場でも、
自分を犠牲にすることが多かったです。
そのせいか人間関係に疲れたり、
上手くコミュニケーションが取れず、
ストレスを抱えることもありました。
自己犠牲するのを本気で改善したいと、
伊庭さんのお話を聞く中で強く思いました。
===ここまで===
堀米さんに生まれた変化
私は堀米さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した2つの方法をお伝えしました。
また堀米さんの現状を踏まえて、
個別に意識するポイントもお伝えしました。
いざ実践を始めて数週間で、
自己犠牲をやめられる変化を実感し始めました。
===ここから===
かつての私は自分の気持ちを声に出さず、
頭の中でぐるぐる考えがちでした。
そして限界を迎えると爆発して、
恋人や友達に吐き出すことも多かったです。
「普段は我慢しているから、私の気持ちを聞いて欲しい」
とはいえ相手は自己犠牲を求めていないので、
急に愚痴や不満を吐き出されて迷惑だったと思います。
まず自分自身で気持ちを声に出すことで、
モヤモヤした気持ちを早く手放せる様になりました。
悩みを長く引きずることがなくなり、
心穏やかな状態で過ごせる場面が増えました。
その上で自分を主語に問いかけるのを、
日頃から意識しました。
自己犠牲が癖になっていたので、
自分を主語に問いかけることをしておらず、
周りありきで考えていました。
「して欲しい」「してあげる」「した方がいい」など、
他人軸ばかりが出てきていたので、
その度に語尾を「〜したい」に修正するのを意識しました。
仕事でも自分の意見が堂々と言える様になり、
周囲との人間関係も良好になりました。
また恋人にも言いたいことが言えたり、
やりたいことを主張できる様になり、
以前よりもつながりを感じられる様になりました。
「最近変わったね?」と恋人に言ってもらえ、
本当に嬉しかったです。
===ここまで===
このまま自己犠牲を続けても、
恋愛は上手くいきません。
自分をすり減らす恋愛をしてしまいますし、
結婚できても悩みは解決せず、
結婚後も自己犠牲を続けてしまうのです。
自分を犠牲にしたい人はいません。
自信のなさと向き合い2つの方法を実践しながら、
自己犠牲をしてしまうのをやめましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。