21Oct
[最終更新日]2025/10/21
こんにちは、伊庭和高です。
今回は自信のなさを取り上げます。
「自信がないと、ちょっとしたことで涙が出てしまう…」
そんな経験はありませんか?
実は涙は弱さの象徴ではなく、
心がサインを送っている証拠です。
心理学では、感情の表出はストレス解消や自己理解の手段として重要だとされています。
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自信のなさがどこから来るのかは、
さまざまな要因が関係しています。
ただし自信がないのを放置すると、
仕事や日常生活の中で何気ない一言や状況が引き金となり、
感情が抑えきれずに涙として表れることがあるのです。
・自分に自信がないと涙が流れるのはなぜか?
・どうすれば自信を持てるようになるのか?
今回の記事ではこれらの内容を、
ぬいぐるみ心理学の視点で開設します。
目次
なぜ自信がないと泣いてしまうのか?
自信がないまま生きていると、
何かの拍子に突然泣いてしまうことがあります。
過去の私もそうでした。
自分の意見を言おうとして涙が流れたり、
上司や恋人から指摘を受けて泣いてしまったり、
自分でも心の整理ができなくなるのです。
一体なぜ自信がないと涙を流してしまうのか?
理由を紹介します。
周りの目を気にしている
・あの人にどう思われているのか…
・怒られたらどうしよう…
・嫌われないようにしなきゃ…
このように自分に自信がない人ほど、
周りの目や評価を気にしがちです。
周りにどう思われるかを優先して行動しているのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっている状態です。
物事の判断基準が他人優先なので、
想定外の反応が返ってくると泣いてしまいます。
たとえば怒られないように気をつけていたのに、
相手に怒られてしまったとします。
「どうして怒られたのか…」とショックを受け、
気づけば泣いてしまうことがあるのです。
自分の気持ちを我慢している
言いたいことを飲み込んだり、
やりたいことを抑え込んだりと、
自信がない人は自分の気持ちを我慢しがちです。
つらいことや悲しいことがあっても、
ネガティブな気持ちを心の中にため込んでしまいます。
ですがどれだけ我慢しても、
モヤモヤした気持ちは消えません。
私はよく「心の便秘」という言葉を使いますが、
我慢した気持ちが便秘状態で蓄積されてしまいます。
日々のささいな不安やストレスであっても、
心の中で蓄積されるほど苦しくなり、
限界を迎えた時に涙となって流れるのです。
一日の中で感じた小さな不安やストレスが積み重なり、限界に達した時に涙として出ます。
自己否定感の強化
・自分にはできない
・自分はダメだ
このように自分を責めがちな人は、
自信が持てず突然泣いてしまうことがあります。
心理学では「自己否定感」と言いますが、
自分で自分を否定しても苦しいだけです。
自己否定感が強まるほど心が耐えきれず、
不意に泣いてしまうことがあります。
泣くのは悪いことではないけれど…
心理学的に言えば、涙は「心の整理のサイン」です。
泣いてしまった自分を責めるのではなく、
「心が整理されようとしているんだな」と理解することが重要です。
泣いた後は気持ちがスッキリしますし、
心が楽になることもあるでしょう。
言葉にできない気持ちが、
涙となってあふれ出しているのです。
ただしどれだけ泣いても、
悩みが解決するわけではありません。
泣いても自信が持てるようにはならないのです。
たとえば仕事の人間関係に悩んでいれば、
泣いても人間関係の悩みは解決しません。
恋愛がうまくいかず悩んでいれば、
泣いても恋愛の悩みは解決しません。
つまり涙を流すのは一時的なガス抜きをしているだけの状態です。
ため込んだ気持ちをスッキリ解消できますが、
泣いてしまう原因を解決できていないのです。
悩みは繰り返される
私はよく、悩みは形を変えて繰り返されるとお伝えします。
自信のなさに向き合わずにいれば、
異動や転職や引っ越しなどで環境を変えても、
自信がなくて泣いてしまう状況が繰り返されます。
過去の私も中学・高校・大学と環境が変わったり、
付き合う相手が変わる中でも突然泣いてしまうことがありました。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
環境を変えても自信は持てないので、
これまでと同じ悩みを繰り返してしまうのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
子どもの頃の経験も影響している
ちなみに私たちの自信のなさは、
幼少期の経験も影響しています。
私たちが生まれたばかりの頃は、
誰もが自信を持って振る舞っていました。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しいものは欲しいと主張できていたのです。
それが成長し大人になるにつれ、
自信がなくなってしまうのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
突然泣いてしまうようになる人もいます。
「親の顔色をうかがっていた」
「親に怒られるのが怖かった」
「長男長女で良い子を演じていた」
「親も自信がない人だった」
たとえばこうした場合だと、
子どもも影響を受けてしまいます。
自信がない原因が親との関係にあるケースも、
人によってはあるのです。
ただし冷静に振り返ると、
生まれた時から自信がない人はいません。
自信がなくて突然泣いてしまう現象は、
生まれ持った性格ではなく後天的に身についたものです。
そのため誰でも今から現状は変えていけます。
新たに自信を身につけるのではなく、
既にあった自信を取り戻せばいいので、
誰でも自信のある自分へ変わることができます。
自信がなくて泣いてしまうのを克服する方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法を紹介します。
これから紹介する2つの方法を、
繰り返し実践してみてください。
突然泣いてしまうこともなくなりますし、
自信がない自分を変えることができます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
自分に自信が持てない人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど自信もなくなりますし、
周りの目を気にしたり気持ちを我慢しがちになります。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に発生しやすいです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
心理学的にぬいぐるみは不安を軽減し、
どんな気持ちも受け止めてくれる効果があるのです。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分の自信が持てない人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
周りのことを先に考えるので、
周りと自分を比較して悩んだり、
周りの評価が気になりやすくなります。
まさに他人軸になっている状態です。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分軸を持って問いかけられているので、
少々のことで動揺せず行動できるようになります。
自分の気持ちを我慢せず、
堂々と発言できるようにもなります。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
自信がない現状を好転するために不可欠です。
突然涙が流れてしまうのは、
心から発せられたSOSサインです。
放置していると涙が流れる頻度が上がったり、
気持ちを立て直せず状況が悪化してしまいます。
自信のなさと向き合いながら、
先ほど紹介した2つの方法を実践することで、
現状を今すぐに変えていきましょう。
突然泣いてしまうこともなくなるので、
毎日が穏やかで幸せなものになります。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。