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インナーチャイルドの癒し方!自分で癒す2つの方法!克服法を解説

[最終更新日]2023/03/13

「なぜインナーチャイルドが癒せないのか?」

「インナーチャイルドを癒す方法は?」

「本当にインナーチャイルドは癒せるのか?」

こんにちは、伊庭和高です。

今回はインナーチャイルドについて取り上げます。

 

インナーチャイルドが癒せない原因は何か。

そしてインナーチャイルドの癒し方は何か。

ぬいぐるみ心理学の視点から解説します。

 

また7000名以上のお客様の中で、

インナーチャイルドを癒せた方の事例も合わせて紹介します。

 

インナーチャイルドとは何か?<癒し方の前提>

心理学の分野においてインナーチャイルドとは何か?

 

…と実はインナーチャイルドの類義語に、

「ワンダーチャイルド」というものもあります。

 

インナーチャイルドとは「内なる子供」

ワンダーチャイルドとは「自由な子供」

 

どちらの言葉も解釈は諸説ありますが、

心理学的にもう少し補足すると、

子供時代の記憶や感情のことを現します。

 

子供時代に自由に振る舞えていた記憶や感情。

これがワンダーチャイルドです。

 

一方で自分の気持ちを抑えてしまったり、

悩み苦しんだ記憶や感情。

これをインナーチャイルドと言います。

私達は誰しも子供の頃は、

周りを気にせずしたい様に振る舞っていました。

 

欲しいものを欲しいと言い、

泣きたい時に泣き、

笑いたい時に笑っていました。

 

今は泣きたいけど、お母さんに怒られるから泣くのをやめておこう…

 

こんなこと、赤ちゃんは考えませんよね?

 

ところが年齢の違いこそあれども、

私達は大人になるにつれて、

次第に周りの目や世間体を気にし始め、

自分の感情を抑え込む様になるのです。

 

アダルトチルドレンとの関係

インナーチャイルドと合わせてよく出てくるのが、

アダルトチルドレンです。

 

子供の頃に家庭内で心理的に傷つき、

そのまま大人になった人のこと。

 

アダルトチルドレンを簡潔にまとめると、

この様になります。

 

子供の頃に起こった家族との経験を引きずり、

今を生きる上でネガティブな影響を与えている状態のことです。

 

つまり、幼少期の家庭の記憶が大人になってもネガティブな影響を与えている状態のことです。

 

アダルトチルドレンだと感じる背景には、

インナーチャイルドが癒せていない状態が関係しているのです。

 

なおアダルトチルドレンの原因や克服法は、

こちらの記事で詳しく解説しています。

 

インナーチャイルドが癒せない!

私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、

子供時代に抑え込んで来た記憶や感情。

これらを癒せないと悩む方もいます。

 

ですが癒せるか癒せないか以前に、

インナーチャイルドの深い記憶や感情にたどり着いていないケースが非常に多いのです。

 

そもそも私達は大人になるにつれて、

周りや世間体を気にしており、

それが日常化しています。

 

そんな状況で、

子供の頃から抑え込んで来た記憶や感情を出せと言われてもなかなか出せないのです。

またインナーチャイルドを癒す過程では、

過去にフタをして来た感情とも向き合います。

 

向き合うことの不安や怖さから、

「癒された」と感じる段階までたどり着けないことがあります。

 

「癒す」という言葉だけを聞くと、

どこか安心し切った状態を想像しますが、

過去のフタを開く過程を抜きにして癒された状態は訪れません。

 

インナーチャイルドが癒せない原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本的な原因は自信のなさであるとお伝えしています。

 

周りの目を気にしてしまうのも…

自分で自分を否定してしまうのも…

目標や願いが実現しないのも…

 

自信のなさが原因なのです。

 

インナーチャイルドが癒せない原因も、

実は自分の自信のなさなのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自分に自信が持てれば、

インナーチャイルドを癒した上で、

これから先の未来に意識を向けられます。

 

ですが自信のない状態が続けば、

どうしても過去を振り返ってしまうのです。

 

なお私は、自分のインナーチャイルドの悩みのレベルを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

インナーチャイルドの影響を受けている度合いが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

そして重要なポイントなのですが、

自信のなさと向き合うことをしなければ、

永遠にインナーチャイルドは癒せません。

 

…もっと正確に言えば、

根本からインナーチャイルドは癒せないのです。

 

例えば瞑想をしたり音楽を聞いたりすれば、

その瞬間は癒せたと感じるかもしれません。

 

ですが時間が経つと癒しの効果は薄れ、

再び悩み始めてしまうのです。

もちろん瞑想や音楽を否定はしませんし、

一時的に癒すことも大切です。

 

ですが私がぬいぐるみ心理学でお伝えするのは、

「根本から」インナーチャイルドを癒す方法。

 

自分の気持ちに向き合わなければ、

どんな方法を使っても根本から効果を感じられることはないのです。

 

瞑想や音楽を通してインナーチャイルドが癒せたという人も、

きっと自分の自信のなさに向き合うことを同時並行で行っているのでしょう。

 

自分の自信のなさと向き合う方法は、

この記事の後半でお伝えします。

 

ですが1つ確かなことは、

一時的に癒したいだけなら話は別ですが、

根本からインナーチャイルドを癒したいならば、

自分の自信のなさに向き合うことは必須です。

 

過去にとらわれることのメリット

インナーチャイルドが癒せないままだと、

過去に意識がとらわれ続けます。

 

過去の記憶や感情を何度も思い出し、

そこに意識が戻されてしまうのです。

 

今この瞬間に意識を向けて、

幸せな毎日を過ごしていきたいのに、

どうしても過去にとらわれてしまう。

 

インナーチャイルドが癒せない人が

こうした気持ちをよく抱いていますが、

実は過去にとらわれ続けることにも、

一時的なメリットがあるのです。

インナーチャイルドが癒せない状態は、

悩みを抱えている状態とも言えます。

 

悩みを抱えていれば

周りが心配してくれるので、

誰かしかが常に気にかけてくれる。

 

自分のことを見てもらえる安心感を一時的に感じることができます。

 

これは自分にとってメリットですよね。

またインナーチャイルドが癒せなければ、

癒せない原因を自分以外の誰かに求めることもあるのです。

 

親のせいで…

友達のせいで…

社会のせいで…

 

自分の人生が上手くいかないことを

誰かの責任にし続けられるのも、

実はメリットなのです。

 

インナーチャイルドを癒せてしまうと、

自分の人生の責任を自分で負う必要があります。

 

自分で自分の人生を歩むことには、

不安や恐れも生じますからね。

 

不安や恐れを感じなくて済むのも、

一時的なメリットでしょう。

ここまで紹介した具体例は、

過去のお客様と関わる中で実際に出て来たもの。

 

「メリットなんてない!」と

ほとんどのお客様が思われますが、

話していく内にメリットに気づきます。

 

ですがメリットは「一時的」なもの。

その瞬間はメリットがあっても、

悩みを抱え続けるわけです。

 

インナーチャイルドが癒せない状態。

これがずっと続くことになるので、

長い目で見ればデメリットばかりです。

 

前を向いて進もう

大事なのは前を向くこと。

過去を振り返ることだけでなく、

前を向いて未来へと進むことです。

 

インナーチャイルドを癒すことで、

自分の人生を生きることができます。

 

そして前に進むことは、

完全にインナーチャイルドを癒せなくてもできることです。

 

もちろん完全に癒せれば理想ですが、

完全に癒せたかどうかにこだわると、

いつまでも前に進めなくなります。

 

インナーチャイルドと向き合いつつ、

同時に一歩ずつ前進もしていく。

 

癒すのと前進するのを

同時に行うことが理想です。

 

インナーチャイルドを自分で癒す2つの方法

では具体的にどうやって、

インナーチャイルドを自分で癒すのか。

 

もちろんその過程では自分と向き合いますが、

2つの方法を実践していただければ、

「癒された」と感じる状態へと向かいます。

 

何よりインナーチャイルドは自分で癒せると実感していくでしょう。

 

方法1:自分の気持ちを声に出す

1つ目の方法が、

自分の気持ちを声に出すこと。

 

私達の脳は実際に声に出すことで、

物事を事実として認識します。

 

「悲しかった」

「苦しかった」

と頭の中だけで思っていては、

事実ではなく空想や妄想のまま。

 

事実だと認識できないので、

癒されることもないのです。

 

まずは自分で自分の気持ちを声に出す。

これがポイントです。

そして自分の気持ちを声に出す中で、

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけます。

 

先ほどもお伝えした通り、

インナーチャイルドは過去の記憶が影響しています。

 

過去のネガティブな感情を受け止める上でも、

「本当はどうしたかったのか?」という問いかけが大事です。

 

過去の出来事は変えられませんが、

過去から引きずっている感情を手放すことはできます。

 

「どうしたかったのか?」と問いかけ、

抑え込んできた気持ちを1つずつ受け止めていきます。

 

そして最後は「これからどうしたいのか?」と問いかけます。

 

方法2:ぬいぐるみと関わる

そして2つ目の方法は、

「ぬいぐるみと関わること」です。

 

古代エジプトの頃から、

ぬいぐるみは単なる物ではなく、

魂を持った存在として扱われていました。

 

また臨床心理学の分野では、

赤ちゃんがお母さんの次に愛着を示す対象が、

ぬいぐるみだと言われています。

 

赤ちゃんはお母さんには100%素の自分を出しています。

 

お母さんの次に愛着を示すぬいぐるみには、

ほぼ100%素の自分を出しているのです。

 

私がぬいぐるみ心理学を開発する中で、

大人もぬいぐるみにほぼ100%素の自分を出すことを突き止めました。

 

意識してぬいぐるみと関わることで、

普段はフタをして来た記憶や感情が出やすくなっていくのです。

 

インナーチャイルドが癒せない気持ちも含め、

ありのままの自分の気持ちがぬいぐるみには出やすいのです。

 

結果として自分の気持ちを正面から受け止め、

早くインナーチャイルドを癒せる様になります。

 

インナーチャイルドを癒したお客様の事例

7000名以上のお客様と関わる中で、

「インナーチャイルドが癒せない」と悩む方は想像以上に多くいました。

 

京都府在住の住吉さん(女性・仮名)も、

子供の頃に自分を抑えていた記憶が癒せないと悩んでいました。

 

「こうしなさい!」

「ああしなさい!」

と両親から指示をされることが多く、

自分の気持ちを優先されていないと感じ、

「どうせ意見を言ってもムダだ…」と思い込み、

良い子を演じて振る舞う様になりました。

そして会社で働く様になったものの、

周りを気にして良い子を演じて振る舞い、

大事な場面で自分の意見が言えずに悩んでいました。

 

恋愛でも最初は上手くいくものの、

彼氏の目を気にして気持ちを抑えてしまい

「お前の考えていることがわからない」と言われ別れることを繰り返していました。

 

そして私と話をする中で、

「過去に傷ついた感情」の存在に気づかれました。

過去に傷ついた感情と向き合うこと。

最初は住吉さんも苦労されました。

 

「インナーチャイルドを癒したい」

こうした感情を抱きながらも、

これまで無意識にフタをして来た感情。

 

向き合い始める最初の段階では、

それこそ勇気が必要でした。

そこで私が住吉さんへお伝えしたのは、

「声に出すこと」

「ぬいぐるみと関わること」

この2つでした。

 

「親に対して怒っている」

「本当はこうしたかった」

「悲しいし寂しい」

 

とにかく思いつく言葉を

実際に声に出していただきました。

 

「頭の中で考えることはあっても、実際に声に出したことはなかった」

 

意識して声に出し続けただけでも、

「癒された」と感じられる様になり、

「これからは自分の人生を生きよう」と前を向いて進める様になりました。

そして次に住吉さんに対して、

「ぬいぐるみと関わること」を実践していただきました。

 

お気に入りのぬいぐるみがなく、

これを機にクマのぬいぐるみを買ってもらったのですが…

 

・枕元に置いて寝る

・バックに入れて持ち歩く

・話しかける

 

といった行為をしてもらいました。

 

ぬいぐるみは自分にとって理想の存在。

無意識に本心をさらけ出してしまいます。

 

1人で声に出した時には出て来なかった過去にフタをした感情が、

クマのぬいぐるみに対して自然と声に出せる様になっていきました。

 

住吉さんにどんな変化があったのか?

最初は遠慮がちにしていたものの、

次第に住吉さんにも変化が生まれました。

 

・怒りの気持ちが解放できた

・両親の記憶と向き合えた

・癒され安心できる感覚が持てた

 

など、これまでフタをして来たインナーチャイルドと向き合えたことはもちろんですが、

 

・周りを気にせず振る舞える様になった

・大事な場面で意見が言える様になった

 

など、住吉さんの日常生活にも大きな変化が生まれました。

・声に出すこと

・ぬいぐるみと関わること

 

これがインナーチャイルドを癒す具体的な方法です。

 

住吉さんもこの方法を実践したことで、

今では自分で癒せる感覚もつかんでいます。

 

インナーチャイルドを癒す効果を、

日常生活の中でも実感されています。

 

無料メール講座でもより深く癒し方を取り上げますが、

この2つが大前提となります。

 

「インナーチャイルドが癒せない」

この様に悩んでいる人のほとんどが、

2つの方法を正しく実践できていませんでした。

 

ぜひ取り組んでみてください。

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。